トレードデスク(TDD)決算分析と目標株価 デジタル広告スペースの購入(プログラマティック広告)市場の拡大で業績好調

アプリケーション・ソフトウェア

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とトレードデスクへの投資についてコメントします。

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会社概要

トレードデスク(The Trade Desk、TDD)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:情報技術

産業グループ:ソフトウェア・サービス

サブ産業グループ:アプリケーション・ソフトウェア

株式時価総額:382億ドル(2021年2月末)

トレードデスクは、アメリカに本拠を置く、広告主や広告代理店がオンラインでコネクテッドTVなどのデジタル広告スペースの購入(プログラマティック広告:データに基づきプラットフォームを介して自動で売買される広告)や、広告キャンペーンの効果を測定するプラットフォームを提供する企業です。

デジタル広告およびプログラマティック広告の市場規模は拡大中です。

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売上高の推移

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は2.2億ドル(前年同期比+36.8%)と、コンセンサス(2.2億ドル)をやや上回りました。

顧客維持率は95%以上で推移しています。

2021Q1の1株あたり売上高は前年同期比+32.8%、PSR(売上高は各四半期の売上高×4倍、株価は各会計四半期末)は36.9倍となりました。

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去3年間で年率+39.5%となりました。

(参考)過去5年間の1株あたり売上高とPSR(株価は会計年度末時点)

1株あたり売上高は、過去3年間で年率+34.6%となりました。

利益の推移

2021Q1の非GAAP EBITDAは0.7億ドル(前年同期比+81%)、EBITDAマージンは32.1%と、前年同期の24.3%から改善しました。

2021Q1のEPSは0.45ドルと、コンセンサス(0.27ドル)を上回りました。

非GAAP EPSは1.41ドルと、コンセンサス(0.81ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2021Q1の営業キャッシュフローは0.8億ドル(前年同期比+42.4%)となりました。

2021Q1のフリーキャッシュフローは0.6億ドル(前年同期比+82.1%)となりました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、過去3年間で年率+135%となりました。

営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は48.5%と、前年度の9.1%から大きく改善しました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは、過去3年間で年率+162%となりました。

フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は38.9%と、前年度の3.0%から大きく改善しました。

株主還元(配当、自社株買い)の推移

株主還元の実施はなしです。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去3年間で年率+3.6%となりました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去11四半期中、11勝です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去11四半期中、11勝です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去11四半期中、11勝です。

株価上昇率

過去1年間(2020年4月から2021年3月末)の株価上昇率は+237.6%と、S&P500の株価上昇率+53.7%を大きく上回りました。

競合他社(アプリケーション・ソフトウェア)の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

トレードデスク(TTD)の株価上昇率は、2020年の1年間で+208%と、12社平均(+119%)を上回りました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+1,652%と、9社平均(+393%)を上回りました。

2016年9月から2021年4月のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

最高値から30%程度下落すると反発する傾向にあるため、その時が狙い目です。

(参考)株価の推移(月末株価)

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを8.6%、金利が1%上昇した場合は9.6%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+35%、2年目+35%、3年目+30%、4年目+30%、5年目〜10年目+25%。11年目以降の永続成長率は0%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+35%。11年目以降の永続成長率は0%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+25%。11年目以降の永続成長率は0%

メインシナリオの目標株価は601ドルとなります。

トレードデスク(The Trade Desk、TDD)への投資について

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は2.2億ドル(コンセンサス2.2億ドル)、非GAAP EPSは1.41ドル(コンセンサス0.81ドル)と、これまで通り、コンセンサスを上回る実績となりました。

また、1対10の株式分割も発表しました。

2021Q2のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:2.59〜2.62億ドル(コンセンサス2.52億ドル)

・非GAAP EBITDA:0.84億ドル

DCF法による目標株価は601ドルのため、2021年4月末時点の株価729ドルより低い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が9.3倍(年率+25%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが50%(FY2020:39%)まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

2020年は急ピッチで株価が急騰したことから割高感がみられましたが、決算発表(ネガティブなガイダンス)を受けて株価は一時500ドルを割り込みました。

魅力的な企業なため、投資を検討したいと思います。

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