ドキュサイン(DOCU)決算分析と目標株価 デジタル署名世界シェア1位 売上高に加えキャッシュフローも急拡大中

アプリケーション・ソフトウェア

2020年11月-2021年1月期(FY2021Q4)と過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とドキュサインへの投資についてコメントします。

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会社概要

ドキュサイン(Docusign、DOCU)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:情報技術

産業グループ:ソフトウェア・サービス

サブ産業グループ:アプリケーション・ソフトウェア

株式時価総額:412億ドル(2020年12月末)

ドキュサインは、アメリカに本拠を置く、デジタル署名に加え、契約書を交わす全プロセスの自動化をサポートする「ドキュサイン・アグリーメント・クラウド」を、サブスクリプション形態を中心にクラウド上で提供する、電子署名市場世界シェアトップ企業です。

(参考)アプリケーション・ソフトウェアの株式時価総額

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売上高(セグメント別)の推移

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の売上高は4.3億ドル(前年同期比+56.8%)と、コンセンサス(4.1億ドル)を上回りました。

2021Q4の1株あたり売上高は前年同期比+50.2%、PSR(売上高は各四半期の売上高×4倍、株価は各会計四半期末)は25.5倍となりました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・サブスクリプション:4.1億ドル、前年同期比+59%

・その他:0.2億ドル、前年同期比+232%

セグメント別の売上高構成比は、サブスクリプションが95%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去3年間で年率+41.0%となりました。

(参考)過去5年間の1株あたり売上高とPSR(株価は会計年度末時点)

1株あたり売上高は、過去3年間で年率▲21.3%となりました。

顧客数、請求額、ネットリテンションレート

顧客数は89.2万件と、前年同期比+209%となりました。

年間契約金額30万ドル超の顧客数は599件です。

請求額(会計上未認識だが顧客と契約済みの案件も含めた売上高)は5.3億ドルと、前年同期比+46%となりました。

ネットリテンションレート(既存顧客の売上継続率)は123%と、100%を大きく超えて推移しており、追加的なサービス等により既存顧客の支払いが増加していることを意味します。

利益の推移

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の粗利益は3.3億ドル(前年同期比+59%)、粗利益率は76.4%と、前年同期の75.2%から改善しました。

2021Q4のEPSは▲0.38ドルと、コンセンサス(▲0.26ドル)を下回りました。

非GAAP EPSは0.37ドルと、コンセンサス(0.22ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の営業キャッシュフローは0.6億ドル(前年同期比+37%)、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は14.4%と、前年同期比の16.6%から悪化しました。

2021Q4のフリーキャッシュフローは0.4億ドル(前年同期比+183%)、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は10.2%と、前年同期の5.6%から改善しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、過去3年間で年率+75.5%となりました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

営業キャッシュフローは、過去3年間で年率+81.2%となりました。

株主還元(配当、自社株買い)の推移

株主還元の実施はなしです。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去3年間で年率+79.2%となりました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、3勝、5敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、7勝、1敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年2月から2021年1月末)の株価上昇率は+196.6%と、S&P500の株価上昇率+15.2%を大きく上回りました。

競合他社(アプリケーション・ソフトウェア)の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

ドキュサイン(DOCU)の株価上昇率は、2020年の1年間で+200%と、12社平均(+119%)を上回りました。

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを7.3%、金利が1%上昇した場合は8.3%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+70%、2年目+50%、3年目〜6年目+35%、7年目〜10年目+25%。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+70%、2年目〜4年目+50%、5年目〜10年目+35%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+70%、2年目+50%、3年目〜10年目+25%。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は223ドルとなります。

ドキュサイン(Docusign、DOCU)への投資について

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の売上高は4.3億ドル(コンセンサス4.1億ドル)、非GAAP EPSは0.37ドル(コンセンサス0.22ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

FY2022のガイダンスは、以下の通りです。

・全体:19.63億ドル〜19.73億ドル(FY2021:14.5億ドル、コンセンサス18.9億ドル)

2022Q1のガイダンスは、以下の通りです。

・全体:4.32〜4.36億ドル

DCF法による目標株価は223ドルのため、2021年2月末時点の株価227ドルと同水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が8.9倍(年率+24%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが35%(FY2021:15%)まで上昇することを想定したので、フリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

コロナが追い風となり株価が急騰したことから、しばらく横ばいが続きそうですが、アフターコロナでも業績拡大が期待できます。

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