ズーム・ビデオ(ZM)決算分析と目標株価 コロナの恩恵で業績絶好調 キャッシュフロー急拡大

アプリケーション・ソフトウェア

2020年11月-2021年1月期(FY2021Q4)と過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とズーム・ビデオ・コミュニケーションズへの投資についてコメントします。

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会社概要

ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(Zoom Video Communications、ZM)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:情報技術

産業グループ:ソフトウェア・サービス

サブ産業グループ:アプリケーション・ソフトウェア

株式時価総額:1,090億ドル(2021年2月末)

ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは、アメリカに本拠を置く、ビデオ会議やWeb会議プラットフォームを提供する企業です。

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売上高の推移

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の売上高は8.8億ドルと、前年同期比+369%となり、コンセンサス(8.1億ドル)を上回りました。

2021Q4の1株あたり売上高は前年同期比+357%、PSR(売上高は各四半期の売上高×4倍、株価は各会計四半期末)は31.7倍となりました。

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去3年間で年率+160%となりました。

顧客数の推移

従業員数10人以上の顧客数は47万と、前年同期比+470%となりました。

なお、従業員数10人以上の顧客におけるネットエクスパンションレート(既存顧客からの追加売上)は、11四半期連続で130%を超えており、追加的なサービス等により既存顧客の支払いが増加していることを意味します。

利用料10万ドル以上(過去12ヶ月)の顧客数は1,644と、前年同期比+156%となりました。

利益の推移

2021Q4の営業利益は2.6億ドル(前年同期比+2,327%)、営業利益率は29.0%と、前年同期の5.6%から改善しました。

2021Q4のEPSは0.87ドルと、コンセンサス(0.48ドル)を大きく上回りました。

非GAAP EPSは1.22ドルと、コンセンサス(0.79ドル)を大きく上回りました。

キャッシュフローの推移

2021Q4の営業キャッシュフローは4.0億ドル(前年同期比+993%)、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は45.3%と、前年同期の19.4%から改善しました。

2021Q4のフリーキャッシュフローは3.8億ドル(前年同期比+1,323%)、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は42.7%と、前年同期の14.1%から改善しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、過去3年間で年率+323%となりました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは、過去3年間で年率+423%となりました。

株主還元(配当、自社株買い)の推移

株主還元の実施はなしです。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去3年間で年率+4.7%となりました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

株価上昇率

過去1年間(2020年2月から2021年1月末)の株価上昇率は+387.6%と、S&P500の株価上昇率+15.2%を大きく上回りました。

競合他社(アプリケーション・ソフトウェア)の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)の株価上昇率は、2020年の1年間で+396%と、12社平均(+119%)を上回りました。

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを7.6%、金利が1%上昇した場合は8.6%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+40%、2年目+30%、3年目+25%、4年目+24%・・・と1%逓減。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+40%、2年目〜10年目+30%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+40%、2年目+20%、3年目+19%・・・と1%逓減。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は384ドルとなります。

ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(Zoom Video Communications、ZM)への投資について

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の売上高は8.8億ドル(コンセンサス8.1億ドル)、非GAAP EPSは1.22ドル(コンセンサス0.79ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

FY2022のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:37.6〜37.8億ドル(+42〜43%、コンセンサス35.0億ドル)

・非GAAP EPS:3.59〜3.65ドル(コンセンサス2.96ドル)

2022Q1のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:9.00〜9.05億ドル(コンセンサス8.35億ドル)

・非GAAP EPS:0.95〜0.97ドル(コンセンサス0.70ドル)

DCF法による目標株価は384ドルのため、2021年2月末時点の株価372ドルとほぼ同水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が8.6倍(年率+24%)、FY2021のフリーキャッシュフローマージンである52%が10年間継続することを想定したので、達成が不可能な数値ではないにしても簡単でもないと思われます。

決算は素晴らしいものの正直確信度が高くないので投資見送りですが、アフターコロナでも業績拡大がどのように継続するのか要注目です。

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