アトラシアン(TEAM)決算分析と目標株価 チームによる作業効率化のためのソフトウェア開発者を支援

アプリケーション・ソフトウェア

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とアトラシアンへの投資についてコメントします。

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会社概要

アトラシアン(Atlassian、TEAM)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:オーストラリア

セクター:情報技術

産業グループ:ソフトウェア・サービス

サブ産業グループ:アプリケーション・ソフトウェア

株式時価総額:594億ドル(2021年2月末)

アトラシアンは、オーストラリアに本拠を置く、チームによる作業を効率的にするため、Jira Software(プロジェクト管理)やConfluence(情報共有)、Trello(タスク管理)など、主にソフトウェア開発者支援のためのソフトウェアを、サブスクリプション形態を中心にクラウド上で提供する企業です。

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売上高(セグメント別)の推移

2021Q3(2021年1−3月期)の売上高は5.7億ドル(前年同期比+38.2%)と、コンセンサス(5.3億ドル)を上回りました。

2021Q1の1株あたり売上高は前年同期比+33.0%、PSR(売上高は各四半期の売上高×4倍、株価は各会計四半期末)は23.6倍となりました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・サブスクリプション:3.5億ドル、前年同期比+43%

・メンテナンス:1.3億ドル、前年同期比+11%

・ライセンス:0.3億ドル、前年同期比+49%

・その他:0.5億ドル、前年同期比+104%

セグメント別の売上高構成比は、サブスクリプションが62%を占め、ライセンスからの切り替えが進んでいます。

顧客数は21.3万と、前年同期比+24%となりました。

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去3年間で年率+37.1%となりました。

(参考)過去5年間の1株あたり売上高とPSR(株価は会計年度末時点)

1株あたり売上高は、過去3年間で年率+32.7%となりました。

利益の推移

2021Q3の粗利益は4.8億ドル(前年同期比+41.9%)、粗利益率は85.1%と、前年同期の82.8%から改善しました。

2021Q3のEPSは0.63ドルと、コンセンサス(▲0.07ドル)を上回りました。

非GAAP EPSは0.48ドル(前年同期比+92.0%)と、コンセンサス(0.29ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2021Q3の営業キャッシュフローは3.8億ドル(前年同期比+141%)、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は66.3%と、前年同期の38.0%から改善しました。

2021Q3のフリーキャッシュフローは3.7億ドル(前年同期比+148%)、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は65.4%と、前年同期の36.3%から改善しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、過去3年間で年率+42.3%となりました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは、過去3年間で年率+43.2%となりました。

株主還元(配当、自社株買い)の推移

株主還元の実施はなしです。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去3年間で年率+3.3%となりました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去12四半期中、12勝です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去12四半期中、12勝です。

株価上昇率

過去1年間(2020年4月から2021年3月末)の株価上昇率は+53.5%と、S&P500の株価上昇率+53.7%とほぼ同水準となりました。

競合他社(アプリケーション・ソフトウェア)の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

アトラシアン(TEAM)の株価上昇率は、2020年の1年間で+94%と、12社平均(+119%)を下回りました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+414%と、9社平均(+393%)を上回りました。

2019年5月から2021年4月のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

最高値から10%、もしくは20%程度下落すると反発する傾向にあるため、その時が狙い目です。

(参考)株価の推移(月末株価)

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを5.9%、金利が1%上昇した場合は6.9%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+30%、2年目〜10年目+25%。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜5年目+30%、6年目〜10年目+25%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+30%、2年目〜5年目+20%、6年目〜10年目+15%。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は272ドルとなります。

アトラシアン(Atlassian、TEAM)への投資について

2021Q3(2021年1−3月期)の売上高は5.7億ドル(コンセンサス5.3億ドル)、非GAAP EPSは0.48ドル(コンセンサス0.29ドル)と、これまで通り、コンセンサスを上回る実績となりました。

2021Q4のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:5.13〜5.28億ドル(コンセンサス5.06億ドル)

・粗利益率:84〜85%

・営業利益率:13%

・EPS:▲0.08ドル

・非GAAP EPS:0.17ドル(コンセンサス0.23ドル)

DCF法による目標株価は272ドルのため、2021年4月末時点の株価238ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が9.7倍(年率+25%)、FY2020のフリーキャッシュフローマージンである33%が10年間継続することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンが増加すればより高い株価上昇が期待できます。

ハイパーグロース株としては安定感があります。

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