モンゴDB(MDB)決算分析と目標株価 非構造化データ(画像等)の急増で恩恵 データベース最大手のオラクルを追撃中

インターネットサービスおよびインフラストラクチャー

2020年11月-2021年1月期(FY2021Q4)と過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とモンゴDBへの投資についてコメントします。

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会社概要

モンゴDB(MongoDB、MDB)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:情報技術

産業グループ:ソフトウェア・サービス

サブ産業グループ:インターネットサービスおよびインフラストラクチャー

株式時価総額:233億ドル(2021年2月末)

モンゴDBは、アメリカに本拠を置く、非構造化データ(画像や動画、テキスト等)を対象としたNoSQLデータベース/ドキュメントの形で管理するドキュメント型のソフトウェアを、一部クラウドサービス(Atlas製品)も提供する企業です。

データベースの最大手であるオラクルが開発するOracle Databaseは、リレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)と呼ばれ、データを2次元の表形式で管理(Excelのようなイメージ)し、SQL言語を使用してデータを操作します。

RDBはデータ量が増えるとパフォーマンスが劣化するデメリットがあり、近年の非構造化データの急増に伴い、テーブル構造を固定することなく、様々な形式のデータをそのままの形で格納できる「NoSQL(Not Only SQL)データベース」(=RDB以外のデータベース)が活用されるケースが増えています。

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売上高(セグメント別)の推移

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の売上高は1.71億ドルと、前年同期比+38.4%となり、コンセンサス(1.57億ドル)を上回りました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・Atlas関連:0.84億ドル、前年同期比+66.5%

・その他サブスクリプション:0.79億ドル、前年同期比+18.4%

・サービス:0.07億ドル、前年同期比+24.3%

セグメント別の売上高構成比は、サブスクリプションが96%、このうちAtlas関連が49%を占めます。

地域別の売上高構成比は、アメリカが58%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

顧客数の推移

顧客数は2.5万件と、前年同期比+46%となり、Atlas採用顧客数は2.3件と、前年同期比+51%となりました。

ARR(年間経常収益)10万ドル超の顧客数は975件と、前年同期比+30%となりました。

利益の推移

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の非GAAP 営業利益は▲0.2億ドルと、前年同期比赤字幅拡大となり、営業利益率は▲9.4%と、前年同期の▲9.8%から改善しました。

2021Q4のEPSは▲1.25ドルと、コンセンサス(▲1.22ドル)を下回りました。

なお、非GAAP EPSは▲0.33ドルと、コンセンサス(▲0.39ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の営業キャッシュフローは▲0.2億ドルと、前年同期比赤字幅拡大となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は▲10.9%と、前年同期の▲7.0%から悪化しました。

2021Q4の設備投資額/売上高は0.5%と、前年同期の1.0%から低下しました。

2021Q4のフリーキャッシュフローは▲0.2億ドルと、前年同期比赤字幅拡大となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は▲11.4%と、前年同期の▲8.0%から悪化しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

株主還元(配当、自社株買い)の推移

(参考)過去5年間の発行済株式数

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、0敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

株価上昇率

過去1年間(2020年2月から2021年1月末)の株価上昇率は+125.5%と、S&P500の株価上昇率+15.2%を大きく上回りました。

競合他社(インターネットサービスおよびインフラストラクチャー)の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

モンゴDB(MDB)の株価上昇率は、2020年の1年間で+173%と、10社平均(+130%)を上回りました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+1,110%と、9社平均(+580%)を上回りました。

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを7.3%、金利が1%上昇した場合は8.3%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+0%、2年目+0%、3年目0億ドル、4年目+1億ドル、5年目+300%、6年目〜8年目+40%、9年目〜10年目+25%。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+0%、2年目+0%、3年目0億ドル、4年目+1億ドル、5年目+500%、6年目〜10年目+40%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+0%、2年目+0%、3年目0億ドル、4年目+1億ドル、5年目+300%、6年目〜10年目+20%。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は248ドルとなります。

モンゴDB(MongoDB、MDB)への投資について

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の売上高は34.2億ドル(コンセンサス33.6億ドル)、非GAAP EPSは2.81ドル(コンセンサス2.66ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

FY2022のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:7.45〜7.65億ドル(コンセンサス7.37億ドル)

・非GAAP 営業利益:▲0.84〜▲0.74億ドル

・非GAAP EPS:▲1.55〜▲1.39ドル(コンセンサス▲0.98ドル)

2022Q1のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:1.67〜1.70億ドル(コンセンサス1.67億ドル)

・非GAAP 営業利益:▲0.21〜▲0.19億ドル

・非GAAP EPS:▲0.39〜▲0.36ドル(コンセンサス▲0.27ドル)

DCF法による目標株価は248ドルのため、2021年2月末時点の株価386ドルより低い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が9.2倍(年率+25%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが30%まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

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