チャーチ&ドワイト(CHD)決算分析と目標株価 洗剤や重曹等を製造 比較的増収率が高い生活必需品セクター企業 株価も堅調

家庭用品・パーソナル用品

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とチャーチ&ドワイトへの投資についてコメントします。

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会社概要

チャーチ&ドワイト(Church & Dwight、CHD)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:生活必需品

産業グループ:家庭用品・パーソナル用品

サブ産業グループ:家庭用品

株式時価総額:210億ドル(2021年4月末)

チャーチ&ドワイトは、アメリカに本拠を置く、家庭用品やパーソナル用品、特殊品等を製造・販売する企業で、12のブランドで売上高の8割を占め、特にアーム&ハンマー(洗剤や重曹等)ブランドが米国消費者向け売上高の4割超を占めます。

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売上高(セグメント別)の推移

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は12.4億ドル(前年同期比+6.3%)と、コンセンサス(12.1億ドル)を上回りました。

売上高増加率のうち、量+3.1%、価格&プロダクトミックス+1.8%(両者の合計であるオーガニックグロースは+4.9%)となりました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・家庭用品:5.0億ドル、前年同期比+0%

・パーソナル用品:4.5億ドル、前年同期比+13%

・消費者向け海外:2.2億ドル、前年同期比+9%

・特殊品:0.8億ドル、前年同期比+6%

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去5年間で年率+7.6%となりました。

利益の推移

2021Q1の営業利益は3.0億ドル(前年同期比▲3.8%)、営業利益率は24.4%と、前年同期の27.0%から悪化しました。

2021Q1のEPSは0.88ドル(前年同期比+1.7%)と、コンセンサス(0.82ドル)を上回りました。

非GAAP EPSは0.83ドルと、コンセンサス(0.81ドル)を上回りました。

(参考)過去5年間のEPS

EPSは、過去5年間で年率+15.2%となりました。

キャッシュフローの推移

2021Q1の営業キャッシュフローは1.0億ドル(前年同期比▲57.6%)、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は8.1%と、前年同期の20.3%から悪化しました。

2021Q1のフリーキャッシュフローは0.7億ドル(前年同期比▲66.4%)、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は6.0%と、前年同期の18.9%から悪化しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、過去5年間で年率+10.3%となりました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは、過去5年間で年率+10.4%となりました。

株主還元(配当、自社株買い)の推移

自社株買いに積極的です。

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

FY2020の益利回り(PERの逆数)は3.6%、フリーキャッシュフロー利回りは4.1%です。

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

過去5年間の配当性向は、利益・キャッシュフローベースともに50%を下回りました。

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

FY2020のDPSは0.96ドルと、前年度比+5.5%、過去5年間で年率+7.5%となりました。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去5年間で年率▲1.1%減少しました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、6勝、1敗、1引き分けです。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、7勝、1敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年4月から2021年3月末)の株価上昇率は+36.1%と、S&P500の株価上昇率+53.7%を下回りました。

競合他社(家庭用品・パーソナル用品)の株価上昇率(RBはポンド建て、L’orealはユーロ建て、Kao/Shiseido/Unicharmは日本円建て、その他はドル建て)は、以下の通りです。

チャーチ&ドワイト(CHD)の株価上昇率は、2020年の1年間で+24%と、12社平均(+13%)を上回り、12社中第5位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+74%と、12社平均(+39%)を上回り、12社中第2位となりました。

株式市場全体の下落局面における株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

家庭用品全般として、下落相場に強いと言えます。

過去10年間(2011年4月から2021年3月)のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

最高値から10〜15%程度下落すると反発する傾向にあるため、その時が狙い目です。

(参考)過去5年間の株価上昇率

過去5年間(2016年1月から2020年12月末)の株価上昇率は年率+15.5%と、S&P500(年率+12.9%)を上回りました。

(参考)株価の推移(月末株価)

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを4.3%、金利が1%上昇した場合は5.2%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+5%。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+5%、2年目〜10年目+7%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+5%、2年目〜5年目+3%。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は103ドルとなります。

チャーチ&ドワイト(Church & Dwight、CHD)への投資について

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は12.4億ドル(コンセンサス12.1億ドル)、非GAAP EPSは0.83ドル(コンセンサス0.81ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

FY2021のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:+4.5%→+5〜6%へ引き上げ

・非GAAP EPS:3.00〜3.06ドル(コンセンサス3.03ドル)

DCF法による目標株価は103ドルのため、2021年4月末時点の株価86ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が1.6倍(年率+5%)、FY2020のフリーキャッシュフローマージンである18%(過去5年間も同程度)が10年間継続することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

投資継続です。

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