ウォルマート(WMT)決算分析と目標株価 eコマースの売上高が急増 48年連続増配

食品・生活必需品小売り

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とウォルマートへの投資についてコメントします。

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会社概要

ウォルマート(Walmart、WMT)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:生活必需品

産業グループ:食品・生活必需品小売り

サブ産業グループ:大型スーパーマーケット・スーパーマーケット

株式時価総額:4,078億ドル(世界ランキング第15位、2020年12月末)

浮動株調整後株式時価総額:2,041億ドル(2020年12月末、MSCI)

ウォルマートは、アメリカに本拠を置く、世界最大のスーパーマーケットです。

生活必需品セクターで第5位、食品・生活必需品小売りで第1位の浮動株調整後株式時価総額で、大型スーパーマーケット・スーパーマーケットに占めるウォルマートの浮動株調整後株式時価総額比率は45%です。

(参考)競合他社(大型スーパーマーケット・スーパーマーケット)の株式時価総額

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売上高(セグメント別)の推移

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の売上高は1,521億ドルと、前年同期比+7.3%となり、コンセンサス(1,470億ドル)を上回りました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・アメリカ:996億ドル、前年同期比+7.9%

・海外:349億ドル、前年同期比+5.5%

・サムズクラブ(会員制倉庫型店舗):165億ドル、前年同期比+8.1%

セグメント別の売上高構成比は、アメリカが66%を占めます。

アメリカeコマースの売上高は、前年同期比+69%と、高い水準を維持しています。

(参考)過去5年間の売上高

利益(セグメント別)の推移

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の営業利益は55億ドルと、前年同期比+3.1%となり、営業利益率は3.6%と、前年同期の3.8%から悪化しました。

セグメント別の営業利益率は、以下の通りです。

2021Q4のEPSは▲0.74ドルと、コンセンサス(1.50ドル)を下回りました。

なお、非GAAP EPSは1.39ドルと、コンセンサス(1.51ドル)を下回りました。

キャッシュフローの推移

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の営業キャッシュフローは132億ドルと、前年同期比+23.1%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は8.7%と、前年同期の7.6%から改善しました。

2021Q4の設備投資額/売上高は2.5%と、前年同期の2.1%から増加しました。

2021Q4のフリーキャッシュフローは94億ドルと、前年同期比+20.5%となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は6.2%と、前年同期の5.5%から改善しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

株主還元(配当、自社株買い)の推移

自社株買いに積極的です。

(参考)過去5年間の株主還元

自社株買いは年々減少傾向にあります。

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

FY2020の益利回り(PERの逆数)は3.4%、フリーキャッシュフロー利回りは6.5%です。

また、総還元利回りは2.2%(うち、配当利回りは1.5%)と、低下傾向にあります。

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

過去5年間の配当性向は、利益・キャッシュフローベースともに、100%を下回りました。

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

過去5年間の平均増配率は年率+2.0%です

なお、四半期配当は、0.54ドルから0.55ドルへ+1.9%増配となり、48年連続増配中です。

(参考)過去5年間の発行済株式数

過去5年間の発行済株式数は年率▲2.4%減少しました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、5勝、1敗、2引き分けです。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、7勝、1敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、6勝、2敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年2月から2021年1月末)の株価上昇率は+22.7%と、S&P500の株価上昇率+15.2%を上回りました。

株式市場全体の下落局面における株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

ウォルマートは、下落相場に強いと言えます。

過去10年間(2011年4月から2021年3月)のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

(参考)過去5年間の株価上昇率

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを4.9%、金利が1%上昇した場合は5.9%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目▲10%、2年目▲10%、3年目〜10年目+2%。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目▲10%、2年目▲10%、3年目〜10年目+5%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目▲10%、2年目▲10%、3年目〜10年目+0%。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は153ドルとなります。

ウォルマート(Walmart、WMT)への投資について

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の売上高は1,521億ドルと、コンセンサス(1,470億ドル)を上回りましたが、非GAAP EPSは1.39ドルと、コンセンサス(1.51ドル)を下回る実績となりました。

FY2022のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:為替変動の影響を除いたベースで減収

・EPS:やや減益

DCF法による目標株価は153ドルのため、2021年2月末時点の株価130ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が1.1倍(年率+1.2%)、2年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが4%まで低下しその後横ばいで推移することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

株式下落相場に強く、安定したリターンが期待できます。

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