ゼットスケーラー(ZS)決算分析と目標株価 ゲートウェイセキュリティ機能をクラウド上で提供

システム・ソフトウェア

2020年11月−2021年1月期(FY2021Q2)および過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とゼットスケーラーへの投資についてコメントします。

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会社概要

ゼットスケーラー(Zscaler、ZS)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:情報技術

産業グループ:ソフトウェア・サービス

サブ産業グループ:システム・ソフトウェア

株式時価総額:275億ドル(2021年2月末)

ゼットスケーラーは、アメリカに本拠を置く、ゲートウェイセキュリティ機能をクラウド上で提供する企業で、インターネット及びOffice365などの外部アプリケーション向け「Zscaler Internet Access(ZIS)」や、プライベートクラウド(AWS、Azure等)など管理アプリケーション向け「Zscaler Private Access (ZPA)」などが挙げられます。

(参考)システム・ソフトウェアの株式時価総額

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売上高の推移

2021Q2(2020年11月−2021年1月期)の売上高は1.57億ドルと、前年同期比+55.1%となり、コンセンサス(1.47億ドル)を上回りました。

(参考)過去5年間の売上高

請求額の推移

請求額(会計上未認識だが顧客と契約済みの案件も含めた売上高)は2.3億ドルと、前年同期比+71%となりました。

利益の推移

2021Q2(2020年11月−2021年1月期)の非GAAP 営業利益は0.1億ドルと、前年同期比+19.6%となり、営業利益率は9.4%と、前年同期の12.2%から悪化しました。

2021Q2のEPSは▲0.50ドルと、コンセンサス(▲0.38ドル)を下回りました。

なお、非GAAP EPSは0.10ドルと、コンセンサス(0.08ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2021Q2(2020年11月−2021年1月期)の営業キャッシュフローは0.3億ドルと、前年同期比+460%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は19.4%と、前年同期の5.4%から改善しました。

2021Q2の設備投資額/売上高は7.9%と、前年同期の7.3%から増加しました。

2021Q2のフリーキャッシュフローは0.2億ドルと、前年同期比黒字転換となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は11.5%と、前年同期の▲1.9%から改善しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、7勝です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、2勝、5敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、7勝です。

株価上昇率

過去1年間(2020年2月から2021年1月末)の株価上昇率は+256.0%と、S&P500の株価上昇率+15.2%を大きく上回りました。

競合他社(システム・ソフトウェア)の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

ゼットスケーラー(ZS)の株価上昇率は、2020年の1年間で+329と、9社平均(+138%)を上回りました。

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを5.3%、金利が1%上昇した場合は6.3%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜2年目+100%、3年目〜10年目+40%。11年目以降の永続成長率は0%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜2年目+100%、3年目〜10年目+50%。11年目以降の永続成長率は0%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜2年目+100%、3年目〜10年目+30%。11年目以降の永続成長率は0%

メインシナリオの目標株価は172ドルとなります。

ゼットスケーラー(Zscaler、ZS)への投資について

2021Q2(2020年11月−2021年1月期)の売上高は1.57億ドル(コンセンサス1.47億ドル)、非GAAP EPSは0.10ドル(コンセンサス0.08ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

FY2021のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:6.34〜6.38億ドル(前四半期時:6.08〜6.12億ドル、コンセンサス6.12億ドル)

・非GAAP EPS:0.39〜0.40ドル(前四半期時0.37〜0.38ドル、コンセンサス0.38ドル)

2021Q3のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:1.62〜1.64億ドル(コンセンサス1.54億ドル)

・非GAAP EPS:0.07ドル(コンセンサス0.08ドル)

FY2021のガイダンスを引き上げ、かつコンセンサスより高い点はポジティブです。

DCF法による目標株価は172ドルのため、2021年2月末時点の株価205ドルより低い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が12.4倍(年率+29%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが30%(FY2020:6%)まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

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