クラウドストライク(CRWD)決算分析と目標株価 PCなどエンドポイントへの高度な攻撃を防ぐサイバーセキュリティ企業

システム・ソフトウェア

2020年11月-2021年1月期(FY2021Q4)と過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とクラウドストライクへの投資についてコメントします。

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会社概要

クラウドストライク・ホールディングス(CrowdStrike Holdings、CRWD)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:情報技術

産業グループ:ソフトウェア・サービス

サブ産業グループ:システム・ソフトウェア

株式時価総額:478億ドル(2021年2月末)

クラウドストライクは、アメリカに本拠を置く、インターネットに接続されたPCなどエンドポイントへの高度な攻撃(マルウェアに加え、マルウェアフリーも含む)を防ぐソフトウェアを、サブスクリプション形態を中心にクラウド上で提供するサイバーセキュリティ企業です。

Windows端末のみの調査であれば、約100時間の調査時間で1万台の調査が可能など、調査時間が短いことに加え、調査端末台数に関わらずほぼ同じコストで調査をすることができます。

また、これまで実施した調査の中で見つかった新たな攻撃手法などの情報を蓄積しているため、一般的に知られていない攻撃が発生した場合にはすぐに検知することができる点も強みです。

(参考)システム・ソフトウェアの株式時価総額

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売上高(セグメント別)の推移

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の売上高は2.65億ドルと、前年同期比+74.2%となり、コンセンサス(2.51億ドル)を上回りました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・サブスクリプション:2.4億ドル、前年同期比+76.6%

・サービス:0.2億ドル、前年同期比+49.3%

セグメント別の売上高構成比は、サブスクリプションが92%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

顧客数、契約数別顧客割合、ARR(年間経常収益)、RPO(受注残)の推移

顧客数は9,896件と、前年同期比+85%となりました。

クラウドモジュール契約数別顧客割合は、4つ以上が63%、5つ以上が47%、6つ以上が24%となりました。

ARR(年間経常収益)は10.5億ドルと、前年同期比+75%となりました。

RPO(残存契約債務、受注残)は13.6億ドルと、前年同期比+78%となりました。

利益の推移

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の非GAAP 営業利益は0.3億ドルと、前年同期比黒字転換となり、営業利益率は13.0%と、前年同期の▲4.4%から改善しました。

2021Q4のEPSは▲0.09ドルと、コンセンサス(▲0.08ドル)を下回りました。

なお、非GAAP EPSは0.14ドルと、コンセンサス(0.08ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の営業キャッシュフローは1.1億ドルと、前年同期比+73%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は43.2%と、前年同期比の43.5%とほぼ同水準となりました。

2021Q4の設備投資額/売上高は6.4%と、前年同期の10.1%から低下しました。

2021Q4のフリーキャッシュフローは1.0億ドルと、前年同期比+92%となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は36.8%と、前年同期の33.3%から改善しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

株主還元(配当、自社株買い)の推移

(参考)過去5年間の発行済株式数

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、6勝、2敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

株価上昇率

過去1年間(2020年2月から2021年1月末)の株価上昇率は+253.2%と、S&P500の株価上昇率+15.2%を大きく上回りました。

競合他社(システム・ソフトウェア)の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

クラウドストライク(CRWD)の株価上昇率は、2020年の1年間で+325%と、9社平均(+138%)を上回りました。

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを7.3%、金利が1%上昇した場合は8.3%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+50%、2年目〜4年目+45%、5年目〜6年目+35%、7年目〜10年目+20%。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+50%、2年目〜10年目+45%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+50%、2年目〜3年目+40%、5年目〜10年目+20%。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は244ドルとなります。

クラウドストライク・ホールディングス(CrowdStrike Holdings、CRWD)への投資について

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の売上高は2.65億ドル(コンセンサス2.51億ドル)、非GAAP EPSは0.14ドル(コンセンサス0.08ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

FY2022のガイダンスは、以下の通りです。

・全体:13.104〜13.207億ドル(コンセンサス12.2億ドル)

・非GAAP 営業利益:0.948〜1.025億ドル

・非GAAP EPS:0.27〜0.30ドル(コンセンサス0.33ドル)

2022Q1のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:2.878〜2.921億ドル(コンセンサス2.6844億ドル)

・非GAAP 営業利益:0.185〜0.217億ドル

・非GAAP EPS:0.05〜0.06ドル(コンセンサス0.04ドル)

DCF法による目標株価は244ドルのため、2021年2月末時点の株価216ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が15.6倍(年率+32%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが40%(FY2021:33%)まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

株価が下落した局面では投資したい銘柄です。

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