ルルレモン・アスレティカ(LULU)決算分析と目標株価 カナダ発のヨガ等スポーツウェアメーカー 利益率の高い直販が好調

耐久消費財・アパレル

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とルルレモン・アスレティカへの投資についてコメントします。

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会社概要

ルルレモン・アスレティカ(Lululemon Athletica Inc.、LULU)

ホームページ:リンク先

国:カナダ

セクター:一般消費財・サービス

産業グループ:耐久消費財・アパレル

サブ産業グループ:アパレル・アクセサリー・贅沢品

浮動株調整後株式時価総額:431億ドル(2020年12月末、MSCI)

ルルレモン・アスレティカは、カナダに本拠を置く、カナダ発のヨガやランニング等向けスポーツウェアメーカーです。

一般消費財・サービスセクターの耐久消費財・アパレルで第8位の浮動株調整後株式時価総額で、アパレル・アクセサリー・贅沢品に占めるルルレモン・アスレティカの浮動株調整後株式時価総額比率は7%です。

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売上高(セグメント別、地域別)の推移

2020Q4(2020年11月-2021年1月期)の売上高は17.3億ドルと、前年同期比+23.8%となり、コンセンサス(16.6億ドル)を上回りました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・直営:6.0億ドル、前年同期比▲27.8%

・直販(eコマース):9.0億ドル、前年同期比+94.0%

・その他:2.3億ドル、前年同期比+124.6%

セグメント別の売上高構成比は、直営が35%、直販が52%、その他が13%を占めます。

地域別の売上高構成比は、アメリカが71%、カナダが15%、その他が14%を占めます。

カテゴリー別の売上高構成比は、女性用が69%、男性用が22%、その他が9%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

過去5年間の増収率は年率+16.4%です。

利益(地域別)の推移

2020Q4(2020年11月-2021年1月期)の営業利益は4.6億ドルと、前年比+9.9%となり、営業利益率は26.5%と、前年同期の29.8%から悪化しました。

セグメント別の営業利益率は、以下の通りです。

直販の営業利益率は40%代と、高い水準です。

2020Q4のEPSは2.52ドルと、コンセンサス(2.48ドル)を上回りました。

非GAAP EPSは2.58ドルと、コンセンサス(2.49ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2020Q4(2020年11月-2021年1月期)の営業キャッシュフローは7.2億ドルと、前年同期比+25.0%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は41.5%と、前年同期の41.1%から改善しました。

2020Q4の設備投資額/売上高は3.4%と、前年同期の4.9%から低下しました。

2020Q4のフリーキャッシュフローは6.6億ドルと、前年同期比+30.5%となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は38.1%と、前年の36.2%から改善しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

過去5年間の営業キャッシュフローの増加率は年率+22.0%です。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

過去5年間の営業キャッシュフローの増加率は年率+30.1%です。

株主還元(配当、自社株買い)の推移

配当はなしです。

(参考)過去5年間の株主還元

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

FY2020の益利回り(PERの逆数)は1.4%、フリーキャッシュフロー利回りは1.3%です。

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去5年間で年率▲1.4%減少しました。

ROICの推移

ROIC(Return on Invested Capital、投下資本利益率)とは、企業が事業活動のために投じた資金を使ってどれだけ利益を生み出したか(投資効率)を測る指標となります。

正確な計算方法はないため、ここでは、税引後営業利益/投下資本(=運転資本+有形固定資産(リース含む)+無形固定資産+在庫+のれん)として計算しています。

少なくともWACC(加重平均資本コスト)を超えることが絶対条件と言われています。

過去5年間のROICは30%程度と、投資効率は高いです。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、7勝、1敗です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、7勝、1敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年2月から2021年1月末)の株価上昇率は+37.3%と、S&P500の株価上昇率+15.2%を上回りました。

競合他社(耐久消費財・アパレル)の株価上昇率(NKE、LULU、PTONはドル建て、LVMH、Addias、Kering、Essilor、Hermesはユーロ建て、Richemontはスイスフラン建て、Sonyは日本円建て)は、以下の通りです。

ルルレモン・アスレティカ(LULU)の株価上昇率は、2020年の1年間で+50%と、10社平均(+59%)を下回り、10社中第2位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+343%と、9社平均(+100%)を上回り、9社中第1位となりました。

(参考)過去5年間の株価上昇率

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを5.4%、金利が1%上昇した場合は6.2%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜2年目+25%、3年目〜5年目+20%、6年目〜10年目+15%。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜2年目+25%、3年目〜10年目+20%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜2年目+25%、3年目〜10年目+10%。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は311ドルとなります。

ルルレモン・アスレティカ(Lululemon Athletica Inc.、LULU)への投資について

2020Q4(2020年11月-2021年1月期)の売上高は17.3億ドル(前年同期比+23.8%、コンセンサス16.6億ドル)、非GAAP EPSは2.58ドル(コンセンサス2.49ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

FY2021のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:55.5億ドル〜56.5億ドル(FY2020:44.0億ドル、コンセンサス54.3億ドル)

・EPS:6.10〜6.25ドル

・非GAAP EPS:6.30〜6.45ドル(コンセンサス6.74ドル)

2021Q1のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:11〜11.3億ドル(コンセンサス9.96億ドル)

・EPS:0.81〜0.85ドル

・非GAAP EPS:0.86〜0.90ドル(コンセンサス0.82ドル)

DCF法による目標株価は311ドルのため、2021年3月末時点の株価307ドルとほぼ同水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が4.2倍(年率+15%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが17%(FY2020:13%)まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

投資効率が高いことや、相対的に高い増収率が引き続き期待できるから、株価が急落した局面では投資したい銘柄です。

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