ペロトン・インタラクティブ(PTON)決算分析と目標株価 自宅でフィットネス 解約率は1%未満と利用者から高評価

耐久消費財・アパレル

2020年10−12月期(FY2021Q2)と過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とペロトン・インタラクティブへの投資についてコメントします。

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会社概要

ペロトン・インタラクティブ(Peloton Interactive、PTON)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:耐久消費財・アパレル

産業グループ:アパレル・アクセサリー・贅沢品

サブ産業グループ:レジャー用品

浮動株調整後株式時価総額:297億ドル(2020年12月末、MSCI)

ペロトン・インタラクティブは、アメリカに本拠を置く、フィットネス関連機器の販売や、会員が自宅でトレーニングできるように動画の配信等フィットネスプラットフォームを提供する企業で、一般消費財・サービスセクターの耐久消費財・アパレルで第10位の浮動株調整後株式時価総額となっています。

レジャー用品に占めるペロトン・インタラクティブの浮動株調整後株式時価総額比率は34%です。

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売上高(セグメント別)の推移

2021Q2(2020年10−12月期)の売上高は10.6億ドルと、前年同期比+128%となり、コンセンサス(10.3億ドル)を上回りました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・フィットネス製品:8.7億ドル、前年同期比+123.6%

・サブスクリプション:1.9億ドル、前年同期比+152.5%

セグメント別の売上高構成比は、フィットネス製品が82%、サブスクリプションが18%を占めます。

(参考)過去4年間の売上高

契約者数、顧客定着率、解約率

契約者数は440万(前年同期比+120%)、サブスクリプションは167万(前年同期比+134%)、有料デジタルサブスクリプションは62.5万(前年同期比+472%)となりました。

ワークアウト数は9,810万(前年同期比+303%)となり、利用者は月平均21.1のワークアウトを実施しました。

過去12ヶ月の顧客定着率は92%、解約率は0.76%となりました。

利益(セグメント別)の推移

2021Q2(2020年10−12月期)の粗利益は6.4億ドルと、前年同期比+138%となり、粗利益率は60.1%と、前年同期の57.7%から改善しました。

セグメント別の粗利益率は、以下の通りです。

2021Q2のEPSは0.18ドルと、前年同期比黒字転換となり、コンセンサス(0.08ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2021Q2(2020年10−12月期)の営業キャッシュフローは2.0億ドルと、前年同期比+81.4%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は18.6%と、前年同期の23.5%から悪化しました。

2021Q2の設備投資額/売上高は6.6%と、前年同期の5.6%から増加しました。

2021Q2のフリーキャッシュフローは1.3億ドルと、前年同期比+54.1%となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は12.0%と、前年同期の17.8%から悪化しました。

(参考)過去3年間の営業キャッシュフロー

(参考)過去3年間のフリーキャッシュフロー

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去6四半期中、6勝です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去6四半期中、4勝、2敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年1月から2020年12月末)の株価上昇率は+434.2%と、S&P500の株価上昇率+16.3%を大きく上回りました。

競合他社(耐久消費財・アパレル)の株価上昇率(NKE、LULU、PTONはドル建て、LVMH、Addias、Kering、Essilor、Hermesはユーロ建て、Richemontはスイスフラン建て、Sonyは日本円建て)は、以下の通りです。

ペロトン(PTON)の株価上昇率は、2020年の1年間で+434%と、10社平均(+59%)を上回り、10社中第1位となりました。

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを7.0%、金利が1%上昇した場合は7.9%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+100%、2年目+100%、3年目+60%、4年目+50%、6年目〜10年目+15%。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+100%、2年目+100%、3年目+60%、4年目+50%、6年目〜10年目+20%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+100%、2年目+100%、3年目+30%、4年目〜10年目+10%。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は181ドルとなります。

ペロトン・インタラクティブ(Peloton Interactive、PTON)への投資について

2021Q2(2020年10−12月期)の売上高は10.6億ドル(コンセンサス10.3億ドル)、EPSは0.18ドル(コンセンサス0.08ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

需要急増で納入に遅れが生じており、利益率の悪化が見込まています。

DCF法による目標株価は181ドルのため、2021年2月末時点の株価120ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が9.2倍(年率+25%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが30%まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

コロナ収束後も自宅フィットネスが根付くのか要注目です。

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