メルカドリブレ(MELI)決算分析と目標株価 南米のEC最大手 独自決済サービスで、アマゾンより圧倒的な存在感

一般消費財・サービス

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とメルカドリブレへの投資についてコメントします。

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会社概要

メルカドリブレ(Mercadolibre、MELI)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アルゼンチン

セクター:一般消費財・サービス

産業グループ:小売

サブ産業グループ:インターネット販売・通信販売

株式時価総額:835億ドル(2020年12月末)

浮動株調整後株式時価総額:750億ドル(2020年12月末、MSCI)

メルカドリブレは、南米最大の電子商取引企業です。

メルカドリブレは、独自の決済サービスであるメルカドパゴによって、銀行口座やクレジットカードを持たない人々でもeコマースが利用できるようにしたことで、南米ではアマゾンにも負けない存在感があります。

一般消費財・サービスセクターの小売で第9位の浮動株調整後株式時価総額で、インターネット販売・通信販売に占めるメルカドリブレの浮動株調整後株式時価総額比率は3%です。

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売上高(セグメント別、地域別)の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は13.3億ドルと、前年同期比+97%(現地通貨建てベースでは+149%)となり、コンセンサス(12.3億ドル)を上回りました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・Eコマース:8.7億ドル、前年同期比+124%

・フィンテック:4.5億ドル、前年同期比+60%

地域別の売上高増加率(前年同期比)は、以下の通りです。

・ブラジル:ドル建て+68%、現地通貨建て+120%

・アルゼンチン:ドル建て+144%、現地通貨建て+229%

・メキシコ:ドル建て+141%、現地通貨建て+155%

地域別の売上高構成比は、ブラジルが55%、アルゼンチンが25%、メキシコが14%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去5年間で年率+44%となりました。

GMV、TPVの推移

2020Q4のGMVは66億ドルと、前年同期比+70%となり、コンセンサス(62億ドル)を上回りました。

2020Q4のTPVは159億ドルと、前年同期比+84%となりました。

利益の推移

2020Q4の営業利益は▲0.3億ドルと、前年同期比赤字幅縮小となりました。

2020Q4のEPSは▲1.02ドルと、コンセンサス(0.14ドル)を下回りました。

(参考)過去5年間のEPS

キャッシュフローの推移

2020Q4の営業キャッシュフローは2.6億ドルと、前年同期比+228%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は19%と、前年同期の12%から改善しました。

2020Q4のフリーキャッシュフローは1.7億ドルと、前年同期比+301%となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は13%と、前年同期の6%から改善しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、過去3年間で年率+63.8%となりました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは、過去3年間で年率+63.5%となりました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去12四半期中、11勝、1敗です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去12四半期中、5勝、6敗、1引き分けです。

株価上昇率

過去1年間(2020年1月から2020年12月末)の株価(USドル)上昇率は+192.9%と、世界株式を投資対象とするVT ETFの上昇率+14.3%を大きく上回りました。

競合他社(小売)の株価上昇率(Meituanは香港ドル建て、FastRは日本円建て、その他はドル建て)は、以下の通りです。

メルカドリブレ(MELI)の株価上昇率は、2020年の1年間で+193%と、13社平均(+91%)を上回り、13社中第2位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+432%と、11社平均(+125%)を上回り、11社中第1位となりました。

(参考)過去5年間の株価上昇率

過去5年間(2015年7月から2020年6月末)の株価上昇率は年率+71.1%と、VT ETF(年率+9.9%)を大きく上回りました。

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを7.1%、金利が1%上昇した場合は7.9%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜2年目+35%、3年目〜4年目+30%、5年目〜10年目+20%。11年目以降の永続成長率は0%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜2年目+35%、3年目〜10年目+30%。11年目以降の永続成長率は0%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜2年目+35%、3年目〜10年目+10%。11年目以降の永続成長率は0%

メインシナリオの目標株価は2,012ドルとなります。

メルカドリブレ(Mercadolibre、MELI)への投資について

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は13.3億ドルと、コンセンサス(12.3億ドル)を上回る実績となりました。

また、GMVは66億ドル(コンセンサス62億ドル、前年同期比+70%)、TPVは159億ドル(前年同期比+84%)と、いずれも急拡大しています。

DCF法による目標株価は2,012ドルのため、2020年12月末時点の株価1,472ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が7.2倍(年率+22%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが30%(FY2020:24%)まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

南米の為替リスクと、陽気な南米人がコロナ収束後に引き続きネットを活用するのかは疑問ですが、ウォッチしたいと思います。

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