テラドック(TDOC)決算分析と目標株価 遠隔医療プラットフォームのパイオニア サブスクリプション収入が全体の8割超

ヘルスケア機器・サービス

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とテラドック・ヘルスへの投資についてコメントします。

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会社概要

テラドック・ヘルス(Teladoc Health, Inc.、TDOC)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:ヘルスケア

産業グループ:ヘルスケア機器・サービス

サブ産業グループ:ヘルスケア・テクノロジー

株式時価総額:233億ドル(2021年5月末)

テラドックは、アメリカに本拠を置く、オンライン診療を可能とするプラットフォームを提供する遠隔医療サービス企業です。

2020年に、糖尿病など慢性疾患のデータを管理して利用者にアドバイスするプラットフォームを提供するリボンゴ・ヘルスを185億ドルで買収しました。

膨大な慢性疾患のデータを収集できることに加え、データを医療機関に提供するとともに、利用者に早期治療を提案することができ、シナジー効果は大きいと考えられます。

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売上高(セグメント別、地域別)の推移

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は4.54億ドル(前年同期比+151%)と、コンセンサス(4.52億ドル)を上回りました。

2021Q1の1株あたり売上高は前年同期比+21%、PSR(売上高は各四半期の売上高×4倍、株価は各会計四半期末)は15.2倍となりました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・サブスクリプション収入:3.9億ドル、前年同期比+183%

・遠隔訪問収入:0.5億ドル、前年同期比+24%

・その他:0.1億ドル

セグメント別の売上高構成比は、サブスクリプション収入が86%、遠隔訪問収入が12%、その他が2%を占めます。

アメリカの有料会員数は5,150万(前年同期比+20%)となりました。

1会員あたりの収入(1ヶ月)は2.24ドル(前年同期比+157%)となりました。

診察件数は319万(前年同期比+56%)、うちアメリカは272万(前年同期比+69%)となりました。

地域別の売上高構成比は、アメリカが92%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去5年間で年率+69.9%となりました。

(参考)過去5年間の1株あたり売上高とPSR(株価は会計年度末時点)

1株あたり売上高は、過去5年間で年率+25.5%となりました。

利益の推移

2021Q1の非GAAP EBITDAは0.6億ドル(前年同期比+430%)、非GAAP EBITDAマージンは12.5%と、前年同期の5.9%から改善しました。

2021Q1のEPSは▲1.31ドルと、コンセンサス(▲0.59ドル)を下回りました。

(参考)過去5年間の非GAAP EBITDA

キャッシュフローの推移

2021Q1の営業キャッシュフローは▲2億ドル(前年同期比赤字幅拡大)となりました。

2021Q1のフリーキャッシュフローは▲0.3億ドル(前年同期比赤字幅拡大)となりました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、赤字転落となりました。

営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は▲4.9%と、前年度の5.4%から悪化しました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは、赤字転落となりました。

フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は▲7.3%と、前年度の3.4%から悪化しました。

株主還元(配当、自社株買い)の推移

株主還元の実施はなしです。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去5年間で年率+35.4%となりました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去9四半期中、8勝、1引き分けです。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去9四半期中、3勝、5敗、1引き分けです。

株価上昇率

過去1年間(2020年4月から2021年3月末)の株価上昇率は+17.3%と、S&P500の株価上昇率+53.7%を下回りました。

競合他社(ヘルスケア・テクノロジー)の株価上昇率(M3は日本円建て、その他はドル建て)は、以下の通りです。

テラドック(TDOC)の株価上昇率は、2020年の1年間で+139%と、8社平均(+81%)を上回り、8社中第3位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+474%と、6社平均(+240%)を上回り、6社中第1位となりました。

2015年7月から2021年5月のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

今回のドローダウンが▲40%程度で止まるのか、もしくは▲60%以上となるのか、要注目です。

(参考)過去5年間の株価上昇率

過去5年間(2016年1月から2020年12月末)の株価上昇率は年率+61.9%と、S&P500(年率+12.9%)を大きく上回りました。

(参考)株価の推移(月末株価)

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを8.1%、金利が1%上昇した場合は9.1%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目0億ドル、2年目1億ドル、3年目+300%、4年目〜5年目+50%、6年目〜7年目+40%、8年目〜10年目+30%。11年目以降の永続成長率は0%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目0億ドル、2年目1億ドル、3年目+300%、4年目〜10年目+50%。11年目以降の永続成長率は0%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目0億ドル、2年目1億ドル、3年目+300%、4年目〜5年目+50%、6年目〜10年目+20%。11年目以降の永続成長率は0%

メインシナリオの目標株価は181ドルとなります。

テラドック・ヘルス(Teladoc Health, Inc.、TDOC)への投資について

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は4.54億ドル(コンセンサス4.52億ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

FY2021のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:19.70〜20.20億ドル、前年度比+80%〜85%

・非GAAP EBITDA:2.55〜2.75億ドル、前年度比+101%〜117%

・アメリカ有料会員数:5,200〜5,400万

DCF法による目標株価は181ドルのため、2021年5月末時点の株価151ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が23.1倍(年率+37%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが15%まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

コロナによって遠隔診療の利用が普及しましたが、引き続き遠隔医療市場の拡大は期待できます。

アマゾンの新規参入は気がかりです。

投資を検討したいと思います。

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