ストライカー(SYK)決算分析と目標株価 コロナで40期連続増収でストップも、高い増収率は期待

ヘルスケア機器・サービス

2020年10-12月期(FY2020Q4)および過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とストライカーへの投資についてコメントします。

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会社概要

ストライカー(Stryker、SYK)

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国:アメリカ

セクター:ヘルスケア

産業グループ:ヘルスケア機器・サービス

サブ産業グループ:ヘルスケア機器

株式時価総額:921億ドル(2020年12月末)

浮動株調整後株式時価総額:828億ドル(2020年12月末、MSCI)

ストライカーは、アメリカに本拠を置く、整形外科に強みがある医療機器等を製造・販売するヘルスケア企業です。

ヘルスケア機器・サービスで第7位の浮動株調整後株式時価総額で、ヘルスケア機器に占めるストライカーの浮動株調整後株式時価総額比率は6%です。

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売上高(セグメント別)の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は42.6億ドル(前年同期比+3.2%)と、コンセンサス(43.3億ドル)を下回りました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・整形外科:15.3億ドル、前年同期比+4.0%

・メディカル/手術用機器:18.5億ドル、前年同期比+2.3%

・脳神経技術&脊椎:8.8億ドル、前年同期比+3.5%

セグメント別の売上高構成比は、整形外科が36%、メディカル/手術用機器が44%、脳神経技術&脊椎が21%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去5年間で年率+7.6%となりました。

利益の推移

2020Q4の営業利益は7億ドル(前年同期比▲20.7%)、営業利益率は17.6%と、前年同期の22.9%から悪化しました。

2020Q4のEPSは1.49ドルと、コンセンサス(2.25ドル)を下回りました。

非GAAP EPSは2.81ドルと、コンセンサス(2.55ドル)を上回りました。

(参考)過去5年間のEPS

EPSは、過去5年間で年率+2.1%となりました。

非GAAP EPSは、過去5年間で年率+7.7%となりました。

キャッシュフローの推移

2020Q4の営業キャッシュフローは12億ドル(前年同期比+68.3%)、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は29.0%と、前年同期の17.8%から改善しました。

2020Q4の設備投資額/売上高は3.9%と、前年同期の4.8%から低下しました。

2020Q4のフリーキャッシュフローは11億ドル(前年同期比+100%)、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は25.2%と、前年同期の13.0%から改善しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、過去5年間で年率+27.3%となりました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは、過去5年間で年率+31.4%となりました。

株主還元(配当、自社株買い)の推移

FY2020は自社株買いの実施はなしとなりました。

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

FY2020の益利回り(PERの逆数)は1.7%、フリーキャッシュフロー利回りは3.0%です。

過去5年間の配当利回りは1%前後です。

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

過去5年間の配当性向は、利益・キャッシュフローベースともに100%を下回りました。

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

FY2020のDPSは2.36ドルと、前年度比+10.3%、過去5年間で年率+10.7%となりました。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去5年間で年率+0.0%となりました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去9四半期中、8勝、1敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去9四半期中、9勝です。

株価上昇率

過去1年間(2020年1月から2020年12月末)の株価上昇率は+16.7%と、S&P500の株価上昇率+16.3%を上回りました。

競合他社(ヘルスケア機器・サービス)の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

ストライカー(SYK)の株価上昇率は、2020年の1年間で+17%と、10社平均(+14%)を上回り、10社中第5位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+58%と、10社平均(+57%)を上回り、10社中第5位となりました。

株式市場全体の下落局面における株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

ストライカーは、下落相場に強いとは言い難いと言えます。

(参考)過去5年間の株価上昇率(会計年度ベース)

過去5年間(2016年1月から2020年12月末)の株価上昇率は年率+21.4%と、S&P500(年率+12.9%)を大きく上回りました。

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを4.8%、金利が1%上昇した場合は5.7%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目から5年目+8%、7年目+7%・・・と1%逓減。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目から5年目+10%、7年目+9%・・・と1%逓減。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目から10年目+3%。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオでは、WACC4.8%の場合の目標株価は236ドル、WACC5.7%の場合の目標株価は192ドルとなります。

ストライカー(Stryker、SYK)への投資について

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は42.6億ドルと、コンセンサス(43.3億ドル)を下回る実績となりました。

FY2021のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:+8〜10%

・非GAAP EPS:8.8〜9.2ドル

DCF法による目標株価は236ドルのため、2021年2月末時点の株価243ドルより低い水準です。

割安感はないと思われます。

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