インテュイティブ・サージカル(ISRG)決算分析と目標株価 手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」は業界の先駆け

ヘルスケア機器・サービス

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とインテュイティブ・サージカルへの投資についてコメントします。

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会社概要

インテュイティブ・サージカル(Intuitive Surgical、ISRG)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:ヘルスケア

産業グループ:ヘルスケア機器・サービス

サブ産業グループ:ヘルスケア機器

株式時価総額:962億ドル(2020年12月末)

インテュイティブ・サージカルは、アメリカに本拠を置く、ロボット支援による低侵襲手術「ダ・ヴィンチ・サージカルシステム」を手掛ける企業です。

ダ・ヴィンチ・サージカルシステムは、腹腔鏡手術領域においてFDA(米国食品医薬品局)の承認を得た最初の手術支援システムの一つで、1〜2cmの小さな創より内視鏡カメラとロボットアームを挿入し、医師は3Dモニター画面を見ながらあたかも現場で手を入れているようにロボットアームを操作して手術を行います。

ヘルスケアセクターのヘルスケア機器・サービスで第5位の浮動株調整後株式時価総額(2020年12月末)で、ヘルスケア機器に占めるインテュイティブ・サージカルの浮動株調整後株式時価総額比率は7%です。

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売上高(セグメント別)の推移

2020Q1(2021年1−3月期)の売上高は12.9億ドル(前年同期比+17.5%)と、コンセンサス(11.1億ドル)を上回りました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・機器&付属品:7.1億ドル(前年同期比+14.3%)

・システム:3.7億ドル(前年同期比+30.1%)

・サービス:2.2億ドル(前年同期比+9.5%)

地域別の売上高構成比は、アメリカが68%、その他が32%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去5年間で年率+12.8%となりました。

ダ・ヴィンチ・サージカルシステムの出荷台数

ダ・ヴィンチ・サージカルシステムの出荷台数は298台と、前年同期比+26%となりました。

(参考)過去3年間の出荷台数

利益の推移

2021Q1(2021年1−3月期)の営業利益は4.2億ドル(前年同期比+47.3%)、営業利益率は32.3%と、前年同期の25.7%から改善しました。

2021Q1のEPSは3.51ドル(前年同期比+34.0%)と、コンセンサス(2.04ドル)を上回りました。

非GAAP EPSは3.52ドル(前年同期比+30.9%)と、コンセンサス(2.63ドル)を上回りました。

(参考)過去5年間のEPS

EPSは、過去5年間で年率+11.2%となりました。

キャッシュフローの推移

FY2020の営業キャッシュフローは15億ドルと、前年度比▲7.1%、過去5年間で年率+13.0%となりました。

営業キャッシュフローマージンは34.1%と、高い水準を維持しました。

FY2020のフリーキャッシュフローは15億ドルと、前年度比▲2.5%、過去5年間で年率+9.5%となりました。

フリーキャッシュフローマージンは26.2%と、前年度とほぼ同水準となりました。

株主還元(配当、自社株買い)の推移

配当はなしです。

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

FY2020の益利回り(PERの逆数)は1.2%、フリーキャッシュフロー利回りは1.3%です。

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去5年間で年率+1.1%となりました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、7勝、1敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

株価上昇率

過去1年間(2020年4月から2021年3月末)の株価上昇率は+49.2%と、S&P500の株価上昇率+53.7%を下回りました。

競合他社(ヘルスケア機器・サービス)の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

インテュイティブ・サージカル(ISRG)の株価上昇率は、2020年の1年間で+38%と、10社平均(+14%)を上回り、10社中第2位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+124%と、10社平均(+57%)を上回り、10社中第2位となりました。

株式市場全体の下落局面における株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

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過去10年間(2011年4月から2021年3月)のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

過去5年間をみると、最高値から10%程度下落すると反発する傾向にあるため、その時が買いのチャンスです。

(参考)過去5年間の株価上昇率(会計年度ベース)

過去5年間(2016年1月から2020年12月末)の株価上昇率は年率+35.1%と、S&P500(年率+12.9%)を大きく上回りました。

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを5.1%、金利が1%上昇した場合は6.1%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜3年目+20%、4年目〜10年目+15%。11年目以降の永続成長率は1%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+20%。11年目以降の永続成長率は1%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜3年目+20%、4年目〜10年目+10%。11年目以降の永続成長率は1%

メインシナリオの目標株価は866ドルとなります。

インテュイティブ・サージカル(Intuitive Surgical、ISRG)への投資について

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は12.9億ドル(コンセンサス11.1億ドル)、非GAAP EPSは3.52ドル(コンセンサス2.63ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

DCF法による目標株価は866ドルのため、2021年2月末時点の株価739ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が3.0倍(年率+11%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが40%(FY2020:26%)まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

超長期で保有したい銘柄の1つです。

投資継続です。

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