スターバックス(SBUX)決算分析と目標株価 ブランド力でキャッシュフローマージンは相対的に高水準

レストラン

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とスターバックスへの投資についてコメントします。

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会社概要

スターバックス(Starbucks、SBUX)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:一般消費財・サービス

産業グループ:消費者サービス

サブ産業グループ:レストラン

株式時価総額:1,256億ドル(世界ランキング第96位、2020年12月末)

スターバックスは、アメリカに本拠を置く、世界最大手のコーヒーチェーン企業です。

一般消費財・サービスセクターの消費者サービスで第2位の浮動株調整後株式時価総額(2020年12月末、MSCI)で、レストランに占めるスターバックスの浮動株調整後株式時価総額比率は26%です。

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売上高(セグメント別)の推移

2021Q2(2021年1−3月期)の売上高は66.7億ドル(前年同期比+11.2%)と、コンセンサス(67.8億ドル)を下回りました。

アメリカの既存店売上高は前年同期比+9%と、コンセンサス(+7.4%)を上回りました。

売上高の内訳は、以下の通りです。

・直営:56.5億ドル、前年同期比+19%

・ライセンス:6.0億ドル、前年同期比▲14%

・その他:4.2億ドル、前年同期比▲22%

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・アメリカ大陸:46.6億ドル、前年同期比+8%

・海外:16.1億ドル、前年同期比+42%

・チャネル開発:3.7億ドル、前年同期比▲29%

商品別の売上高は、以下の通りです。

・ビバレッジ:42.1億ドル、前年同期比+19%

・フード:11.3億ドル、前年同期比+5%

・その他:13.2億ドル、前年同期比▲5%

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去5年間で年率+4.2%となりました。

店舗数、ロイヤルティプログラムメンバー数の推移

店舗数の推移は、以下の通りです。

アメリカにおけるスターバックスロイヤリティプログラムのアクティブ(90日間)メンバー数は2,290万人と、前年同期比+18%となりました。

利益の推移

2021Q2の営業利益は10億ドル(前年同期比+103%)、営業利益率は14.8%と、前年同期の8.1%から改善しました。

セグメント別の利益率は、以下の通りです。

2021Q2のEPSは0.56ドル(前年同期比+100%)と、コンセンサス(0.51ドル)を上回りました。

非GAAP EPSは0.62ドルと、コンセンサス(0.53ドル)を上回りました。

(参考)過去5年間のEPS

キャッシュフローの推移

2021Q2の営業キャッシュフローは9億ドル(前年同期比黒字転換%)、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は13.4%と、前年同期の▲22.7%から改善しました。

2021Q2のフリーキャッシュフローは6億ドル(前年同期比黒字転換)、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は8.5%と、前年同期の▲28.8%から改善しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

株主還元(配当、自社株買い)の推移

自社株買いは4四半期連続で実施なしです。

(参考)過去5年間の株主還元

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

平時の益利回り(PERの逆数)とフリーキャッシュフロー利回りは3.5%前後です。

過去5年間の配当利回りは2%前後です。

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

FY2016から2019の配当性向は、利益・キャッシュフローベースともに、60%を下回りました。

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

FY2020のDPSは1.68ドルと、前年度比+12.8%、過去5年間で年率+19.8%となりました。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去5年間で年率▲4.8%となりました。

ROICの推移

ROIC(Return on Invested Capital、投下資本利益率)とは、企業が事業活動のために投じた資金を使ってどれだけ利益を生み出したか(投資効率)を測る指標となります。

正確な計算方法はないため、ここでは、税引後営業利益/投下資本(=運転資本+有形固定資産(リース含む)+無形固定資産+在庫+のれん)として計算しています。

少なくともWACC(加重平均資本コスト)を超えることが絶対条件と言われています。

過去5年間(FY2020除く)のROICは30%程度と、投資効率は高いです。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、5勝、3敗です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、5勝、1敗、2引き分けです。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、6勝、2引き分けです。

株価上昇率

過去1年間(2020年4月から2021年3月末)の株価上昇率は+66.2%と、S&P500の株価上昇率+53.7%を上回りました。

競合他社(レストラン)の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

スターバックス(SBUX)の株価上昇率は、2020年の1年間で+22%と、10社平均(+24%)を下回り、10社中第5位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+86%と、10社平均(+84%)を上回り、10社中第4位となりました。

過去10年間(2011年4月から2021年3月)のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

最高値から20%程度下落すると反発する傾向にあるため、その時が狙い目です。

マクドナルド(MCD)と比較すると、ドローダウンは大きい傾向があります。

(参考)過去5年間の株価上昇率(会計年度ベース)

過去5年間(2015年10月から2020年9月末)の株価上昇率は年率+8.6%と、S&P500(年率+11.9%)を下回りました。

(参考)株価の推移(月末株価)

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを5.4%、金利が1%上昇した場合は6.3%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+3,000%、2年目+40%、3年目〜10年目+10%。11年目以降の永続成長率は0%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+3,000%、2年目+60%、3年目〜10年目+10%。11年目以降の永続成長率は0%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+3,000%、2年目+40%、3年目〜10年目+5%。11年目以降の永続成長率は0%

メインシナリオの目標株価は125ドルとなります。

スターバックス(Starbucks、SBUX)への投資について

2021Q2(2021年1−3月期)の売上高は66.7億ドル(前年同期比+11.2%)と、コンセンサス(67.8億ドル)を下回る実績となりました。

FY2021のガイダンスを引き上げました。

・売上高:285〜293億ドル

・非GAAP EPS:2.90〜3.00ドル

DCF法による目標株価は125ドルのため、2021年4月末時点の株価114ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が2.9倍(年率+11%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが15%まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

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