キンバリー・クラーク(KMB)決算分析と目標株価 ティッシュペーパー(クリネックス)やオムツが有名 利益率が相対的に低い

家庭用品・パーソナル用品

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とキンバリー・クラークへの投資についてコメントします。

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会社概要

キンバリー・クラーク(Kimberly-Clark Corporation、KMB)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:生活必需品

産業グループ:家庭用品・パーソナル用品

サブ産業グループ:家庭用品

浮動株調整後株式時価総額:255億ドル(2020年12月末、MSCI)

キンバリー・クラークは、アメリカに本拠を置く、オムツ(ハギーズ)やティッシュペーパー(クリネックス)、トイレットペーパー(スコット)等の紙製品を製造・販売する日用品大手企業です。

生活必需品セクターの家庭用品・パーソナル用品で第7位の浮動株調整後株式時価総額で、家庭用品に占めるキンバリー・クラークの浮動株調整後株式時価総額比率は7%です。

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売上高(セグメント別)の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は48.4億ドルと、前年同期比+5.5%となり、コンセンサス(47.3億ドル)を上回りました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・パーソナルケア(オムツ等):23.5億ドル、前年同期比+4.8%

・消費者向けティッシュ:17.3億ドル、前年同期比+14.3%

・業務用:7.4億ドル、前年同期比▲9.0%

(参考)過去5年間の売上高

利益(セグメント別)の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の営業利益は7.5億ドルと、前年同期比▲0.3%となり、営業利益率は15.5%と、前年同期の16.4%から悪化しました。

セグメント別の営業利益率は、以下の通りです。

2020Q4のEPSは1.58ドルと、前年同期比▲0.6%となり、コンセンサス(1.43ドル)を上回りました。

なお、非GAAP EPSは1.69ドルと、コンセンサス(1.62ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2020Q4(2020年10−12月期)の営業キャッシュフローは8.9億ドルと、前年同期比▲4.0%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は18.3%と、前年同期の20.2%から悪化しました。

2020Q4の設備投資額/売上高は6.7%と、前年同期の7.5%から低下しました。

2020Q4のフリーキャッシュフローは5.6億ドルと、前年同期比▲3.1%となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は11.7%と、前年同期の12.7%から悪化しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

株主還元(配当、自社株買い)の推移

(参考)過去5年間の株主還元

自社株買いに積極的です。

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

過去5年間の増配率は年率+4.0%です。

(参考)過去5年間の発行済株式数

自社株買いを実施していたこともあり、過去5年間の発行済株式数は年率▲1.3%減少しました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、4勝、2敗、1引き分けです。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、5勝、2敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、6勝、1敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年1月から2020年12月末)の株価上昇率は▲2.0%と、S&P500の株価上昇率+16.3%を下回りました。

競合他社(家庭用品・パーソナル用品)の株価上昇率(RBはポンド建て、L’orealはユーロ建て、Kao/Shiseido/Unicharmは日本円建て、その他はドル建て)は、以下の通りです。

キンバリークラーク(KMB)の株価上昇率は、2020年の1年間で▲2%と、12社平均(+13%)を下回り、12社中第10位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+12%と、12社平均(+39%)を下回り、12社中第9位となりました。

株式市場全体の下落局面における株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

家庭用品全般として、下落相場に強いと言えます。

過去10年間(2011年4月から2021年3月)のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

2016年7月の最高値から最大70%程度下落し、その後は株価が戻しています。

(参考)過去5年間の株価上昇率

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを4.8%、金利が1%上昇した場合は5.7%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+4%、2年目〜10年目+2%。11年目以降の永続成長率は0%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+4%。11年目以降の永続成長率は0%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+0%。11年目以降の永続成長率は0%

メインシナリオの目標株価は160ドルとなります。

キンバリー・クラーク(Kimberly-Clark Corporation、KMB)への投資について

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は48.4億ドル(コンセンサス47.3億ドル)、非GAAP EPSは1.69ドル(コンセンサス1.62ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

FY2021のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:+4〜6%

・非GAAP EPS:7.75〜8.00ドル(FY2020:7.74ドル)

・四半期配当:1.07ドル→1.14ドル(+6.5%)

・自社株買い:6.5〜7.5億ドル

DCF法による目標株価は160ドルのため、2021年1月末時点の株価132ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が1.2倍(年率+2.2%)、FY2020のフリーキャッシュフローマージンである13%が10年間継続することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

ここ数年間の増収率が非常に低く、利益率も競合他社と比較して低いため、過去5年間の株価は横ばいです。

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