ヴァーレ(VALE)決算分析と目標株価 鉄鉱石をメインに生産 中国向け売上高が前年同期比+78%と牽引

銘柄分析

2020年10-12月期(FY2020Q4)および過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とヴァーレへの投資についてコメントします。

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会社概要

ヴァーレ(Vale、VALE)

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国:ブラジル

セクター:素材

産業グループ:金属・鉱業

サブ産業グループ:鉄鋼

株式時価総額:860億ドル(世界ランキング第163位、2020年12月末)

浮動株調整後株式時価総額:623億ドル(2020年12月末、MSCI)

ヴァーレは、ブラジルに本拠を置く、鉄鉱石やニッケル等の資源を生産する企業です。

ブラジル株式市場で第1位、素材セクターで第6位の浮動株調整後株式時価総額で、鉄鋼に占めるヴァーレの浮動株調整後株式時価総額比率は26%です。

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売上高(セグメント別、地域別)の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は148億ドルと、前年同期比+48.2%となりました。

2020Q4の鉄鉱石参考価格は、134ドル(1トン)と、前年同期比+50.9%となりました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・鉄鉱石:29.8億ドル、前年同期比+11.5%

・卑金属(ニッケル、銅等):21.4億ドル、前年同期比+36.7%

・石炭:7.9億ドル、前年同期比+5.8%

・その他:6.9億ドル、前年同期比+63.9%

セグメント別の売上高構成比は、鉄鉱石が83%を占めます。

地域別の売上高は、以下の通りです。

・中国:92.1億ドル、前年同期比+77.7%

地域別の売上高構成比は、中国が62%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

利益(セグメント別)の推移

2020Q4(2020年10−12月期)のEBITDAは42億ドルと、前年同期比+19.9%となり、EBITDAマージンは28.7%と、前年同期の35.5%から悪化しました。

セグメント別のEBITDAは、以下の通りです。

・鉄鉱石:88億ドル、前年同期比+93.9%

・卑金属(ニッケル、銅等):11億ドル、前年同期比+75.3%

・石炭:▲3億ドル

・その他:▲5億ドル

キャッシュフローの推移

2020Q4(2020年10−12月期)の営業キャッシュフローは65億ドルと、前年同期比+126%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は44.0%と、前年同期の28.9%から改善しました。

2020Q4の設備投資額/売上高は9.8%と、前年同期の14.8%から低下しました。

2020Q4のフリーキャッシュフローは50億ドルと、前年同期比+260%となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は34.2%と、前年同期の14.1%から改善しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

株主還元(配当、自社株買い)の推移

自社株買いはほぼ実施なしです。

(参考)過去5年間の株主還元

株価上昇率

過去1年間(2020年1月から2020年12月末)の株価上昇率は+27.0%と、S&P500の株価上昇率+16.3%を上回りました。

(参考)過去5年間の株価上昇率

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを9.1%、金利が1%上昇した場合は10.1%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+0%。11年目以降の永続成長率は0%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+2%。11年目以降の永続成長率は0%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目▲2%。11年目以降の永続成長率は0%

メインシナリオの目標株価は21ドルとなります。

ヴァーレ(Vale、VALE)への投資について

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は148億ドル(前年同期比+48.2%、EBITDAは42億ドル(前年同期比+19.9%)となりました。

DCF法による目標株価は21ドルのため、2021年2月末時点の株価17ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、FY2020のフリーキャッシュフローが10年間継続することを想定したので、フリーキャッシュフローがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

鉄鉱石価格が上昇しており、業績拡大が見込まれます。

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