エスティローダー(EL)決算分析と目標株価 スキンケアや化粧品の製造・販売会社 過去5年間の株価は好調

家庭用品・パーソナル用品

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とエスティローダーへの投資についてコメントします。

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会社概要

エスティローダー(Estee Lauder、EL)

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国:アメリカ

セクター:生活必需品

産業グループ:家庭用品・パーソナル用品

サブ産業グループ:パーソナル用品

株式時価総額:963億ドル(2020年12月末)

浮動株調整後株式時価総額:598億ドル(2020年12月末、MSCI)

エスティローダーは、アメリカに本拠を置く、スキンケアや化粧品、香水等を製造・販売する企業です。

生活必需品セクターの家庭用品・パーソナル用品で第6位の浮動株調整後株式時価総額で、パーソナル用品に占めるエスティローダーの浮動株調整後株式時価総額比率は13%です。

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売上高(セグメント別、製品別)の推移

2021Q2(2020年10−12月期)の売上高は48.5億ドルと、前年同期比+5.0%となり、コンセンサス(44.9億ドル)を上回りました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・美容:28.2億ドル、前年同期比+27.8%

・グルーミング:12.5億ドル、前年同期比▲24.9%

・ヘルスケア:6.2億ドル、前年同期比+6.4%

・ファブリック&ホームケア:1.5億ドル、前年同期比▲4.9%

セグメント別の売上高構成比は、美容が58%、グルーミングが26%を占めます。

地域別の売上高は、以下の通りです。

・アメリカ大陸:10.5億ドル、前年同期比▲14.5%

・欧州/中東/アフリカ:20.3億ドル、前年同期比▲2.5%

・アジアパシフィック:17.8億ドル、前年同期比+34.6%

地域別の売上高構成比は、欧州/中東/アフリカが42%、アジアパシフィックが37%、アメリカ大陸が22%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

利益の推移

2021Q2(2020年10−12月期)の営業利益は10.6億ドルと、前年同期比+307%となり、営業利益率は21.9%と、前年同期の5.6%から改善しました。

セグメント別の営業利益率は、以下の通りです。

グルーミングが黒字転換しました。

地域別の営業利益率は、以下の通りです。

アメリカ大陸の営業利益が黒字転換しました。

2021Q2のEPSは2.37ドルと、前年同期比+55.9%となり、コンセンサス(1.67ドル)を上回りました。

なお、非GAAP EPSは2.61ドルと、コンセンサス(1.69ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2021Q2(2020年10−12月期)の営業キャッシュフローは16.2億ドルと、前年同期比+13.7%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は33.4%と、前年同期の30.8%から改善しました。

2021Q2の設備投資額/売上高は2.8%と、前年同期の3.6%から低下しました。

2021Q2のフリーキャッシュフローは14.9億ドルと、前年同期比+18.0%となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は30.6%と、前年同期の27.2%から改善しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

株主還元(配当、自社株買い)の推移

自社株買いは、毎四半期実施しました。

(参考)過去5年間の株主還元

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

過去5年間の増配率は年率+8.6です。

四半期配当は、0.48ドルから0.53ドルへ+10%増配となりました。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去5年間で年率▲1.0%減少しました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去5四半期中、4勝、1敗です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去5四半期中、2勝、3敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去5四半期中、4勝、1敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年1月から2020年12月末)の株価上昇率は+28.9%と、S&P500の株価上昇率+16.3%を上回りました。

競合他社(家庭用品・パーソナル用品)の株価上昇率(RBはポンド建て、L’orealはユーロ建て、Kao/Shiseido/Unicharmは日本円建て、その他はドル建て)は、以下の通りです。

エスティローダー(EL)の株価上昇率は、2020年の1年間で+29%と、12社平均(+13%)を上回り、12社中第3位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+109%と、12社平均(+39%)を上回り、12社中第1位となりました。

過去10年間(2011年4月から2021年3月)のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

最高値から10%もしくは20%程度下落すると急反発する傾向にあるため、その時が狙い目です。

(参考)過去5年間の株価上昇率(会計年度ベース)

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを4.0%、金利が1%上昇した場合は4.9%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+15%、2年目〜10年目+10%。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜15年目+15%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+15%、2年目+10%、3年目+10%、4年目+9%・・・と1%逓減。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は261ドルとなります。

エスティローダー(Estee Lauder、EL)への投資について

2021Q2(2020年10−12月期)の売上高は48.5億ドル(コンセンサス44.9億ドル)、非 GAAP EPSは2.61ドル(コンセンサス1.69ドル)と、コンセンサスを大きく上回る実績となりました。

2021Q3のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:+13〜14%

・EPS:0.99〜1.11ドル

DCF法による目標株価は261ドルのため、2021年2月末時点の株価286ドルより低い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が2.7倍(年率+10%)、FY2020のフリーキャッシュフローマージンである12%(過去5年間も同程度)が10年間継続することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

自社株買いを実施しているので、発行済株式数の減少による株価上昇も可能です。

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