ゴールドマン・サックス(GS)決算分析と目標株価 投資銀行やトレーディング収入、資産運用が収益の主軸

各種金融

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とゴールドマン・サックス・グループへの投資についてコメントします。

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会社概要

ゴールドマン・サックス・グループ(The Goldman Sachs Group, Inc、GS)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:金融

産業グループ:各種金融

サブ産業グループ:投資銀行・証券会社

浮動株調整後株式時価総額:1,069億ドル(2021年3月末、MSCI)

ゴールドマン・サックス・グループは、アメリカに本拠を置く、グローバル総合金融サービス企業です。

金融セクターの各種金融で第4位の浮動株調整後株式時価総額で、投資銀行・証券会社に占めるゴールドマン・サックス・グループの浮動株調整後株式時価総額比率は26%です。

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純収益(セグメント別)の推移

2021Q1(2021年1−3月期)の純収益は177億ドルと、前年同期比+102%となり、コンセンサス(127億ドル)を大きく上回りました。

2021Q1の純金利収入は15億ドルと、前年同期比+13%となりました。

セグメント別の純収益は、以下の通りです。

・投資銀行:38億ドル、前年同期比+73%

・グローバルマーケッツ:76億ドル、前年同期比+47%

・資産運用:46億ドル、前年同期比黒字転換

・富裕層等資産管理:17億ドル、前年同期比+16%

セグメント別の純収益構成比は、グローバルマーケッツが43%を占めます。

地域別の純収益構成比は、アメリカ大陸が62%、欧州/中東/アフリカが24%、アジアが14%を占めます。

2021年3月末の融資額は1,210億ドル(前年同期比▲5%)、預金は2,860億ドル(前年同期比+30%)となりました。

2021Q1のM&A助言手数料は11億ドル(前年同期比+43%)、株式引受手数料は16億ドル(前年同期比+315%)となりました。

2021Q1のトレーディング収入は76億ドルと、前年同期比+47%となりました。

2021Q1の株式投資は31億ドルと、前年同期比黒字転換となりました。

2021年3月末の契約資産残高(AUS)は2.20兆ドルと、前年同期比+21%となりました。

利益(セグメント別)の推移

2021Q1(2021年1−3月期)の純利益は67億ドル(前年同期比+498%)、EPSは18.60ドル(前年同期比+498%)となり、コンセンサス(9.97ドル)を上回りました。

セグメント別の純利益は、以下の通りです。

・投資銀行:17億ドル、前年同期比+390%

・グローバルマーケッツ:27億ドル、前年同期比+39%

・資産運用:22億ドル、前年同期比黒字転換

・富裕層等資産管理:1億ドル、前年同期比+108%

(参考)過去5年間の純利益とEPS

純利益は、過去5年間で年率+9.9%となりました。

EPSは、過去5年間で年率+15.3%となりました。

株主還元(配当、自社株買い)の推移

自社株買いに積極的です。

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

FY2020の益利回り(PERの逆数)は9.4%と、バリュエーション面では割安感があります。

FY2019までの総還元利回りは7〜9%程度と、高い水準でした。

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

FY2020の配当性向、総還元性向は、100%を下回りました。

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

FY2020のDPSは5.00ドルと、前年度比+20.5%、過去5年間では年率+14.4%となりました。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去5年間で年率▲4.7%減少しました。

ROEの推移

2021QのROEは31.0%と、非常に高水準となりました。

(参考)過去5年間のROE

過去3年間のROEは10%を超えました。

純収益およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、純収益のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、6勝、1敗です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、4勝、3敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年4月から2021年3月末)の株価上昇率は+111.5%と、S&P500の株価上昇率+53.7%を上回りました。

競合他社(各種金融)の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

ゴールドマン・サックス・グループ(GS)の株価上昇率は、2020年の1年間で+15%と、12社平均(+21%)を下回り、12社中第8位となりました。

2018年1月から2020年12月末の3年間では+4%と、12社平均(+48%)を下回り、12社中第11位となりました。

(参考)過去5年間の株価上昇率(会計年度ベース)

過去5年間(2016年1月から2020年12月末)の株価上昇率は年率+7.9%と、S&P500(年率+12.9%)を下回りました。

BPSとPBRの推移

以下のグラフは、BPSとPBRの推移となります。

2021Q1のBPSは、前年同期比+9.9%となりました。

(参考)過去5年間のBPSとPBR(株価は会計年度末)

BPSは、過去5年間で年率+6.7%となりました。

目標株価

以下のグラフは、株式市場全体および11セクターのPBRと予想ROE(2020年12月末、MSCI)の散布図となります。

ROEが高いほど、PBRも高いことが言えます(決定係数は0.857と、説明力は非常に高い)。

金融セクターやエネルギーセクターは、ROEが低いためPBRの観点で割安に放置されています。

メインシナリオの予想ROEを10%、アップサイドシナリオの予想ROEを12%、ダウンサイドシナリオの予想ROEを6%とし、回帰式をもとに目標株価を推計しました。

メインシナリオの目標株価は437ドルとなります。

ゴールドマン・サックス・グループ(The Goldman Sachs Group, Inc、GS)への投資について

2021Q1(2021年1−3月期)の純収益は177億ドル(コンセンサス127億ドル)、EPSは18.60ドル(コンセンサス9.97ドル)と、コンセンサスを大きく上回る実績となりました。

目標株価は437ドルのため、2021年3月末時点の株価327ドルより高い水準です。

業績が市場環境に大きく左右されるため過小評価されやすいですが、引き続き業績拡大が期待できるうえ、益利回りが9%程度とバリュエーション面でも割安です。

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