シティグループ(C)決算分析と目標株価 アメリカ4大銀行の1行 クレジットカード事業の収益が大きい 自社株買いに積極的

シティグループ銀行

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とシティグループへの投資についてコメントします。

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会社概要

シティグループ(Citigroup、C)

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国:アメリカ

セクター:金融

産業グループ:銀行

サブ産業グループ:都市銀行

株式時価総額:1,462億ドル(世界ランキング第93位、2021年6月末)

シティグループは、アメリカに本拠を置く、グローバル総合金融サービス企業です。

金融セクターで第6位の浮動株調整後株式時価総額(2021年6月末、MSCI)で、都市銀行に占めるシティグループの浮動株調整後株式時価総額比率は4%です。

 

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売上高(セグメント別)の推移

2021Q2(2021年4−6月期)の売上高は175億ドル(前年同期比▲11.6%)と、コンセンサス(172億ドル)を上回りました。

 

2021Q2の純金利収入は102億ドル(前年同期比▲8%)となりました。

 

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・個人向け:68億ドル、前年同期比▲7%

・機関投資家向け:104億ドル、前年同期比▲14%

 

セグメントの売上高構成比は、個人向けが40%、機関投資家向けが60%を占めます。

 

2021年6月末の融資額は6,768億ドル(前年同期比▲1%)、預金は1.31兆ドル(前年同期比+6%)となりました。

 

2021Q2のクレジットカード事業の純収益は40億ドル(前年同期比▲11%)となりました。

 

2021Q2のクレジットカードローンは1,426億ドル(前年同期比▲4.7%)となりました。

 

2021Q2の投資銀行手数料は18億ドル(前年同期比+1%)、うちM&A助言手数料は4億ドル(前年同期比+77%)、株式引受手数料は5億ドル(前年同期比+11%)、債券引受手数料は8億ドル(前年同期比▲21%)となりました。

 

2021Q2のトレーディング収入は43億ドル(前年同期比▲33%)、うち債券等トレーディング収入は32億ドル(前年同期比▲43%)、株式トレーディング収入は11億ドル(前年同期比+37%)となりました。

 

利益(セグメント別)の推移

2021Q2の純利益は62億ドル(前年同期比+213%)、EPSは2.84ドルと、コンセンサス(1.96ドル)を上回りました。

 

2021年6月末時点の貸倒引当金は215億ドルと、前四半期比▲10%(▲23億ドル)となりました。

 

セグメント別の純利益は、以下の通りです。

・個人向け:18億ドル、前年同期比黒字転換

・機関投資家向け:38億ドル、前年同期比+104%

 

(参考)過去5年間のEPS

当期純利益は、過去5年間で年率▲8.5%となりました。

EPSは、過去5年間で年率▲2.7%となりました。

 

株主還元(配当、自社株買い)の推移

自社株買いに積極的です。

 

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

過去3年間の益利回り(PERの逆数)は7%超と、バリュエーション面では割安感があります。

過去5年間の総還元利回りは6%程度と、高い水準です。

 

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

FY2020の配当性向は、40%程度です。

 

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

FY2020のDPSは3.60ドルと、前年度比+6.3%、過去5年間では年率+66.4%となりました。

 

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去5年間で年率▲6.9%減少しました。

 

ROEの推移

2021Q2のROEは13.0%です。

 

(参考)過去5年間のROE

ROEが10%を超えた年は1回のみです。

 

純収益およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、純収益のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、7勝、1敗です。

 

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、7勝、1敗です。

 

株価上昇率

FY2020の株価上昇率は▲22.8%と、S&P500(+16.3%)を下回りました。

過去5年間(2016年1月から2020年12月末)の株価上昇率は年率+3.6%と、S&P500(年率+12.9%)を下回りました。

 

2021Q2の株価上昇率は▲2.7%と、S&P500(+8.2%)を下回りました。

 

競合他社(都市銀行)の株価上昇率(MUFG、SMFG、Mizuhoは日本円建て、その他はドル建て)は、以下の通りです。

シティグループ(C)の株価上昇率は、2020年の1年間で▲23%と、14社平均(▲13%)を下回り、14社中第11位となりました。

2018年1月から2020年12月末の3年間では▲17%と、14社平均(▲11%)を下回り、14社中第8位となりました。

 

過去10年間(2011年7月から2021年6月)のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

株式市場の下落相場に弱いと言えます。

 

(参考)株価の推移(月末株価)

通常の目盛り表示の場合、近年の株価のブレ幅(上昇もしくは下落)が過去より非常に大きいと錯覚するため、対数目盛りで表示しています。

 

BPSとPBRの推移

以下のグラフは、BPSとPBRの推移となります。

2021Q2のBPSは、前年同期比+8.9%、PBRは0.78倍となりました。

 

(参考)過去5年間のBPSとPBR(株価は会計年度末)

BPSは、過去5年間で年率+4.5%となりました。

 

目標株価

以下のグラフは、株式市場全体および11セクターのPBRと予想ROE(2020年12月末、MSCI)の散布図となります。

ROEが高いほど、PBRも高いことが言えます(決定係数は0.857と、説明力は非常に高い)。

金融セクターやエネルギーセクターは、ROEが低いためPBRの観点で割安に放置されています。

 

メインシナリオの予想ROEを6.5%、アップサイドシナリオの予想ROEを9%、ダウンサイドシナリオの予想ROEを5%とし、回帰式をもとに目標株価を推計しました。

メインシナリオの目標株価は82ドルとなります。

 

シティグループ(Citigroup、C)への投資について

2021Q2(2021年4−6月期)の純収益は175億ドル(コンセンサス172億ドル)、EPSは2.84ドル(コンセンサス1.96ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

一方、純金利収入は102億ドルと、前年同期比▲8%となりました。

貸倒引当金は、3四半期連続で減少し、2021年6月末時点で215億ドル(前四半期比▲23億ドル)です。

目標株価は82ドルのため、2021年6月末時点の株価71ドルより高い水準です。

過去5年間のPBRは1倍割れが多く、今後業績急拡大が見込みにくいことから、大幅な株価上昇は厳しそうです。

銀行の中では、JPモルガンが魅力的です。

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