ショッピファイ(SHOP)決算分析と目標株価 取引総額(GMV)・決済総額(GPV)急増で、業績は絶好調

インターネットサービスおよびインフラストラクチャー

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とショッピファイへの投資についてコメントします。

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会社概要

ショッピファイ (Shopify、SHOP)

ホームページ(IR):リンク先

国:カナダ

セクター:情報技術

産業グループ:ソフトウェア・サービス

サブ産業グループ:インターネットサービスおよびインフラストラクチャー

株式時価総額:1,372億ドル(世界ランキング第85位、2020年12月末)

浮動株調整後株式時価総額:1,221億ドル(2020年12月末、MSCI)

ショッピファイは、カナダに本拠を置く、EC事業者向けプラットフォームを提供する企業です。

ショッピファイの売上は、サブスクリプション ソリューションとマーチャント ソリューションに分けられます。

サブスクリプション ソリューションは、加盟店がショッピファイのプラットフォームを使用するために支払われる収益です。

マーチャント ソリューションは、決済代行や配送等の機能をショッピファイが行うことで得られる収益で、特に決済代行サービスであるショッピファイ ペイメントからの支払い処理手数料が大きく、手数料は取引総額(GMV)の数パーセントとなることから、取引総額(GMV)の拡大により売上高が増加します。

いずれのソリューションもインフラコストがかかりますが、マーチャント ソリューションは支払いの処理に関連したネットワーク等の追加コストがかかるため、粗利益率はサブスクリプション ソリューションの方が高いです。

また、マーチャント ソリューションはトランザクションが発生した後にショッピファイが収益を得られる一方、サブスクリプション ソリューションは、前払い(一部契約除く)でショッピファイが収益を得られます。

高い利益率を誇るサブスクリプション ソリューションから得られる収益を、マーチャントソリューションの分野に投資することで、利益率の改善や収益拡大など良い循環ができています。

カナダ株式市場で第1位、情報技術セクターのソフトウェア・サービスで第10位の浮動株調整後株式時価総額で、インターネットサービスおよびインフラストラクチャーに占めるショッピファイの浮動株調整後株式時価総額比率は40%です。

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売上高(セグメント別)の推移

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は9.9億ドル(前年同期比+110.3%)と、コンセンサス(8.6億ドル)を上回りました。

2021Q1の1株あたり売上高は前年同期比+94.0%となり、PSR(売上高は各四半期の売上高×4倍、株価は会計四半期末時点)は35.4倍となりました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・サブスクリプション ソリューション:3.2億ドル、前年同期比+71%

・マーチャント ソリューション:6.7億ドル、前年同期比+137%

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去5年間で年率+70.2%となりました。

(参考)過去5年間の1株あたり売上高とPSR(株価は会計年度末時点)

1株あたり売上高は、過去5年間で年率+48.1%となりました。

GMVとテイクレート、GPV

2021Q1の取引総額(GMV)は373億ドル(前年同期比+114%)、テイクレートは2.7%となりました。

2021Q1の決済総額(GPV)は173億ドル(前年同期比+137%)、GMVに占めるGPVの割合は46%です。

利益(セグメント別)の推移

2021Q1の営業利益は1.2億ドル(前年同期比黒字転換)、営業利益率は12.0%と、前年同期の▲15.6%から改善しました。

セグメント別の粗利益率は、以下の通りです。

2021Q1のEPSは9.94ドルと、コンセンサス(0.00ドル)を大きく上回りました。

非GAAP EPSは2.01ドルと、コンセンサス(0.75ドル)を大きく上回りました。

(参考)過去5年間のEPS

キャッシュフローの推移

2021Q1の営業キャッシュフローは1.4億ドル(前年同期比黒字転換)、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は13.7%と、前年同期の▲18.1%から改善しました。

2021Q1のフリーキャッシュフローは1.3億ドル(前年同期比黒字転換)、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は13.2%と、前年同期の▲21.7%から改善しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

株主還元(配当、自社株買い)の推移

株主還元は実施なしです。

FY2020の益利回り(PERの逆数)は0.2%、フリーキャッシュフロー利回りは0.3%です。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去5年間で年率+14.9%となりました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、7勝、1敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、7勝、1敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年4月から2021年3月末)の株価上昇率は+165.4%と、S&P500の株価上昇率+53.7%を大きく上回りました。

競合他社(インターネットサービスおよびインフラストラクチャー)の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

ショッピファイ(SHOP)の株価上昇率は、2020年の1年間で+185%と、10社平均(+130%)を上回り、10社中第3位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+1,021%と、9社平均(+580%)を上回り、9社中第3位となりました。

2015年5月から2021年3月のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

最高値から10〜20%程度下落すると反発する傾向にあるため、その時が狙い目です。

(参考)過去5年間の株価上昇率(会計年度ベース)

過去5年間(2016年1月から2020年12月末)の株価上昇率は年率+113.0%と、S&P500(年率+12.9%)を大きく上回りました。

(参考)株価の推移(月末株価)

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを7.8%、金利が1%上昇した場合は8.7%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+100%、2年目〜6年目+50%、7年目〜10年目+40%。11年目以降の永続成長率は0%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+100%、2年目〜10年目+50%。11年目以降の永続成長率は0%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+100%、2年目〜4年目+50%、5年目〜10年目+30%。11年目以降の永続成長率は0%

メインシナリオの目標株価は1,472ドルとなります。

ショッピファイ (Shopify、SHOP)への投資について

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は9.9億ドル(コンセンサス8.6億ドル)、非GAAP EPSは2.01ドル(コンセンサス0.75ドル)と、コンセンサスを大きく上回る実績となりました。

取引総額(GMV)は373億ドル(前年同期比+114%)、決済総額(GPV)は173億ドル(前年同期比+137%)と、急増しました。

DCF法による目標株価は1,472ドルのため、2021年4月末時点の株価1,183ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が21.8倍(年率+36%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが35%(FY2020:13%)まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

投資継続です。

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