ゴーダディ(GGDY)決算分析と目標株価 大手ドメインレジストラ 自社株買いに積極的で総還元性向は4%

インターネットサービスおよびインフラストラクチャー

2020年10−12月期(FY2020Q4)および過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とゴーダディへの投資についてコメントします。

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会社概要

ゴーダディ(GoDaddy、GDDY)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:情報技術

産業グループ:ソフトウェア・サービス

サブ産業グループ:インターネットサービスおよびインフラストラクチャー

株式時価総額:138億ドル(2021年2月末)

ゴーダディは、アメリカに本拠を置く、8,000万超のドメインを管理する世界最大のレジストラです。

ベリサインのように、ドメインを管理する機関をドメインレジストリと呼び、ユーザーが直接ドメインレジストリにドメインを登録することは手続きが煩雑なことから、ゴーダディやGMOインターネットのように、ドメインの登録申請を代行・管理する事業者をドメインレジストラと呼びます。

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売上高の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は8.74億ドルと、前年同期比+12.0%となり、コンセンサス(8.65億ドル)を上回りました。

顧客数は2,065万と、前年同期比+7%となり、ARPUは166ドルと、前年同期比+5%です。

(参考)過去5年間の売上高

利益の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の営業利益は0.9億ドルと、前年同期比+25.9%となり、営業利益率は10.6%と、前年同期の9.4%から改善しました。

2020年Q4のEPSは0.41ドルと、前年同期比+20.6%となり、コンセンサス(0.36ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2020Q4(2020年10−12月期)の営業キャッシュフローは1.7億ドルと、前年同期比+2.3%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は19.0%と、前年同期の20.8%から悪化しました。

2020Q4の設備投資額/売上高は4.9%と、前年同期の2.7%から増加しました。

2020Q4のフリーキャッシュフローは1.2億ドルと、前年同期比▲12.4%となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は14.1%と、前年同期の18.1%から悪化しました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

株主還元(配当、自社株買い)の推移

2四半期連続で自社株買いは実施なしですが、近年自社株買いに積極的(FY2019:5億ドル、FY2020:5億ドル)です。

2021年2月末の株式時価総額が138億ドルのため、総還元性向は約4%です。

(参考)過去5年間の発行済株式数

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、6勝、1引き分けです。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、4勝、2敗、1引き分けです。

株価上昇率

過去1年間(2020年1月から2020年12月末)の株価上昇率は+22.1%と、S&P500の株価上昇率+16.3%を上回りました。

競合他社(インターネットサービスおよびインフラストラクチャー)の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

ゴーダディ(GDDY)の株価上昇率は、2020年の1年間で+22%と、10社平均(+130%)を下回りました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+65%と、9社平均(+580%)を下回りました。

(参考)過去5年間の株価上昇率

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを6.3%、金利が1%上昇した場合は7.2%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜5年目+10%、6年目+9%・・・と1%逓減。11年目以降の永続成長率は0%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+10%。11年目以降の永続成長率は0%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+5%。11年目以降の永続成長率は0%

メインシナリオの目標株価は113ドルとなります。

ゴーダディ(GoDaddy、GDDY)への投資について

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は8.74億ドル(コンセンサス8.65億ドル)、EPSは0.41ドル(コンセンサス0.36ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

FY2021のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:37億ドル(+12%、コンセンサス36.6億ドル)

2021Q1のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:8.85億ドル(コンセンサス8.785億ドル)

DCF法による目標株価は113ドルのため、2021年2月末時点の株価81ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が2.3倍(年率+8%)、FY2020のフリーキャッシュフローマージンである20%が10年間継続することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

自社株買いに積極的なので、発行済株式数の減少による株価上昇も可能です。

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