オクタ(OKTA)決算分析と目標株価 ID管理・認証機能をクラウドで提供するIDaaSとして注目

インターネットサービスおよびインフラストラクチャー

2020年11月-2021年1月期(FY2021Q4)と過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とオクタへの投資についてコメントします。

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会社概要

オクタ(Okta、OKTA)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:情報技術

産業グループ:ソフトウェア・サービス

サブ産業グループ:インターネットサービスおよびインフラストラクチャー

株式時価総額:338億ドル(2021年2月末)

オクタは、アメリカに本拠を置く、企業が従業員のIDを管理する従業員ID管理と、企業が顧客のIDを管理する顧客ID管理および認証などの機能を、サブスクリプション形態を中心にクラウド上で提供するIDaaS(Identity as a Service)企業です。

オクタを利用するメリットは、1つのIDとパスワードだけで主要なクラウドサービスにログインできることや、不正アクセスが発見しやすいことなどが挙げられます。

オクタによれば、潜在的な市場規模は、従業員ID管理が300億ドル、顧客ID管理が250億ドルとのことです。

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売上高(セグメント別)の推移

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の売上高は2.35億ドルと、前年同期比+40.3%となり、コンセンサス(2.22億ドル)を上回りました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・サブスクリプション:2.3億ドル、前年同期比+42.2%

・その他:0.1億ドル、前年同期比+6.0%

セグメント別の売上高構成比は、サブスクリプションが96%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去5年間で年率+57.6%となりました。

顧客数、請求額、RPO(残存契約債務)、ネットリテンションレート(売上継続率)の推移

顧客数は10,000件と、前年同期比+26%となりました。

このうち、年間契約額10万ドル超の顧客数は1,950件と、前年同期比+33%となりました。

請求額(会計上未認識だが顧客と契約済みの案件も含めた売上高)は3.2億ドルと、前年同期比+40%となりました。

RPO(残存契約債務、受注残に相当)は18.0億ドルと、前年同期比+49%となりました。

ネットリテンションレート(既存顧客の売上継続率)は121%と、100%を大きく超えて推移しており、追加的なサービス等により既存顧客の支払いが増加していることを意味します。

利益の推移

2021Q4の非GAAP 営業利益は0.1億ドルと、前年同期比黒字転換となり、営業利益率は3.4%と、前年同期の▲3.3%から改善しました。

2021Q4のEPSは▲0.58ドルと、コンセンサス(▲0.53ドル)を下上回りました。

非GAAP EPSは0.06ドルと、コンセンサス(▲0.01ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2021Q4の営業キャッシュフローは0.3億ドル(前年同期比+40.6%)となりました。

2021Q4のフリーキャッシュフローは0.3億ドル(前年同期比+79.3%)となりました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、前年度比+130%となりました。

営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は15.3%と、前年度の9.5%から改善しました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは、前年度比+299%となりました。

フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は13.2%と、前年度の4.7%から改善しました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、1勝、7敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

株価上昇率

過去1年間(2020年2月から2021年1月末)の株価上昇率は+102.3%と、S&P500の株価上昇率+16.3%を大きく上回りました。

競合他社(インターネットサービスおよびインフラストラクチャー)の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

オクタ(OKTA)の株価上昇率は、2020年の1年間で+120%と、10社平均(+130%)を下回りました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+893%と、9社平均(+580%)を上回りました。

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを7.5%、金利が1%上昇した場合は8.5%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+100%、2年目+50%、3年目+50%、4年目+40%、5年目+40%、6年目〜10年目+30%。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+100%、2年目+50%、3年目+50%、4年目〜10年目+40%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+100%、2年目+50%、3年目+50%、4年目〜10年目+30%。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は255ドルとなります。

オクタ(Okta、OKTA)への投資について

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の売上高は2.35億ドル(コンセンサス2.22億ドル)、非GAAP EPSは0.06ドル(コンセンサス▲0.01ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

FY2022のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:10.8〜10.9億ドル(+29〜30%、コンセンサス10.7億ドル)

・非GAAP 営業利益:▲0.61〜▲0.55億ドル

・非GAAP EPS:▲0.49〜▲0.44ドル(コンセンサス0.04ドル)

2022Q1のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:2.37〜2.39億ドル(+30〜31%、コンセンサス2.38億ドル)

・非GAAP 営業利益:▲0.28〜▲0.27億ドル

・非GAAP EPS:▲0.21〜▲0.20ドル(コンセンサス▲0.06ドル)

DCF法による目標株価は255ドルのため、2021年2月末時点の株価261ドルとほぼ同水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が14倍(年率+30%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが30%(FY2021:13%)まで上昇することを想定したので、フリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

アプリやAPIなどに対して認証・認可の機能をクラウドで提供するIDaaS企業であるAuth0を、65億ドルで買収することを発表しました。

Auth0は、素早く簡単に認証機能の実装ができることから、開発者フレンドリーと言われており、今回の買収はポジティブと思われます。

投資を検討したいと思います。

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