カカオ(035720.KS)決算分析と目標株価 5,000万人超が利用するカカオトークが主軸 ピッコマは日本でも有名

カカオコミュニケーション・サービス

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とカカオへの投資についてコメントします。

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会社概要

カカオ(Kakao、035720.KS)

ホームページ(IR):リンク先

国:韓国

セクター:コミュニケーション・サービス

産業グループ:メディア・娯楽

サブ産業グループ:インタラクティブ・メディアおよびサービス

株式時価総額:622億ドル(2021年6月末)

カカオは、韓国に本拠を置く、韓国最大のメッセンジャーアプリ「カカオトーク」や韓国第2位のポータルサイト「ダウム」、ゲーム、音楽、漫画配信アプリ「ピッコマ」などを手掛ける大手ネット企業です。

(参考)競合他社(インタラクティブ・メディアおよびサービス)の株式時価総額(2021年6月末)

 株式時価総額
(億ドル)
アルファベット(GOOG)16,606
フェイスブック(FB)9,859
テンセントHD/騰訊控股(0700.HK)7,224
クワイショウ・テクノロジー/快手科技(1024.HK)1,074
スナップ(SNAP)1,067
バイドゥ/百度(BIDU)709
カカオ(035720.KS)622
ネイバー(035420.KS)550
ツイッター(TWTR)549
ピンタレスト(PINS)503
マッチ・グループ(MTCH)446
ZHD(4689.T)390
ジロー・グループ(ZG)303
ヤンデックス(YNDX)252

 

売上高(セグメント別)の推移

FY2020(2020年1-12月期)の売上高は4.16兆ウォンと、前年度比+35.4%、過去5年間で年率+34.9%となりました。

 

2021Q2(2021年4−6月期)の売上高は1.35兆ウォン(前年同期比+41.9%)となりました。

 

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・プラットフォーム:7.62兆ウォン、前年同期比+47%

・コンテンツ:5.90兆ウォン、前年同期比+35%

セグメント別の売上高構成比は、プラットフォームが56%、コンテンツが44%を占めます。

 

プラットフォームの内訳の売上高は、以下の通りです。

・カカオトーク広告等:3.91兆ウォン、前年同期比+52%

・ポータルサイト広告等:1.25兆ウォン、前年同期比+6%

・新規事業等(タクシー配車、決済サービス等):2.46兆ウォン、前年同期比+74%

プラットフォームの内訳の売上高構成比は、カカオトーク広告等が51%、ポータルサイト広告等が16%、新規事業等が32%を占めます。

 

コンテンツの内訳の売上高は、以下の通りです。

・ゲーム:1.29兆ウォン、前年同期比+20%

・音楽:1.88兆ウォン、前年同期比+11%

・ウェブ漫画等:1.86兆ウォン、前年同期比+57%

・カカオフレンズ等:0.87兆ウォン、前年同期比+112%

コンテンツの内訳の売上高構成比は、ゲームが22%、音楽が32%、ウェブ漫画等が32%、カカオフレンズ等が15%を占めます。

 

カカオトークの月間アクティブユーザー数は5,381万人(前年同期比+3%)、うち韓国は4,662万人(前年同期比+2%)となりました。

 

利益の推移

FY2020の営業利益は0.46兆ウォンと、前年度比+120.4%、過去5年間で年率+38.8%となりました。

営業利益率は11.0%と、前年度の6.7%から改善しました。

 

2021Q2の営業利益は0.16兆ウォン(前年同期比+66.3%)となりました。

 

FY2020のEPSは360ウォンと、前年度比黒字転換、過去3年間で年率+5.0%となりました。

 

キャッシュフローの推移

FY2020の営業キャッシュフローは0.97兆ウォンと、前年度比+29.0%、過去3年間で年率+37.7%となりました。

営業キャッシュフローマージンは23.4%と、前年度の24.5%から悪化しました。

 

FY2020のフリーキャッシュフローは0.70兆ウォンと、前年度比+20.1%、過去3年間で年率+37.9%となりました。

フリーキャッシュフローマージンは16.9%と、前年度の19.0%から悪化しました。

 

株主還元(配当、自社株買い)の推移

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

FY2020のDPSは30ウォンと、前年度比+18.1%、過去3年間で年率+0.4%となりました。

 

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去3年間で年率+7.3%となりました。

 

株価上昇率

FY2020の株価上昇率は+153.7%と、世界株式を投資対象とするVT(+14.3%)を上回りました。

過去5年間(2016年1月から2020年12月末)の株価上昇率は年率+27.5%と、VT(年率+9.9%)を大きく上回りました。

 

2021Q2の株価上昇率は+63.7%と、VT(+6.5%)を上回りました。

 

競合他社(インタラクティブ・メディアおよびサービス)の株価上昇率(0700.HKは香港ドル建て、035720.KS、035420.KSは韓国ウォン建て、4689.Tは日本円建て、その他はUSドル建て)は、以下の通りです。

カカオ(035720.KS)の株価上昇率は、2020年の1年間で+154%と、12社平均(+102%)を上回り、12社中第4位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+184%と、11社平均(+104%)を上回り、11社中第3位となりました。

 

過去10年間(2011年8月から2021年7月)のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

ドローダウンは大きいです。

 

(参考)株価の推移(月末株価)

通常の目盛り表示の場合、近年の株価のブレ幅(上昇もしくは下落)が過去より非常に大きいと錯覚するため、対数目盛りで表示しています。

 

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを6.7%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(兆ウォン)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+40%、2年目〜5年目+30%、6年目〜7年目+20%、8年目〜10年目+10%。11年目以降の永続成長率は0%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+40%、2年目〜5年目+30%、6年目〜10年目+20%。11年目以降の永続成長率は0%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+40%、2年目〜7年目+20%、8年目〜10年目+10%。11年目以降の永続成長率は0%

メインシナリオの目標株価は151,400ウォンとなります。

・メインシナリオ:151,400ウォン

・アップサイドシナリオ:184,303ウォン

・ダウンサイドシナリオ:113,533ウォン

カカオ(Kakao、035720.KS)への投資について

2021Q2(2021年4−6月期)の売上高は1.35兆ウォン(前年同期比+41.9%)、営業利益は0.16兆ウォン(前年同期比+66.3%)となりました。

DCF法による目標株価は151,400ウォンのため、2021年7月末時点の株価147,000ウォンとほぼ同水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が5.2倍(年率+18%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが25%まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

ここ2年間で株価は6倍程度まで急騰したことから、割安感は薄れました。

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