フェイスブック(FB)決算分析 巨大企業にも関わらず高い増収率を維持 キャッシュフローも拡大

コミュニケーション・サービス

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とフェイスブックへの投資についてコメントします。

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会社概要

フェイスブック(Facebook、FB)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:コミュニケーション・サービス

産業グループ:メディア・娯楽

サブ産業グループ:インタラクティブ・メディアおよびサービス

株式時価総額:7,780億ドル(世界ランキング第6位、2020年12月末)

浮動株調整後株式時価総額:6,568億ドル(2020年12月末、MSCI)

フェイスブックは、アメリカに本拠を置く、ソーシャル・ネットワーキング・サービスであるFacebookやInstagram等を提供する企業です。

世界株式市場およびアメリカ株式市場で第5位(グーグル1社としてカウント)、コミュニケーション・サービスセクターで第2位の浮動株調整後株式時価総額で、インタラクティブ・メディアおよびサービスに占めるフェイスブックの浮動株調整後株式時価総額比率は26%です。

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売上高(地域別)の推移

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は262億ドル(前年同期比+47.6%)と、コンセンサス(237億ドル)を上回りました。

地域別の売上高構成比は、アメリカ/カナダが47%、欧州が25%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去5年間で年率+36.8%となりました。

DAU、MAUの推移

2021Q1のDAU(1日あたりのアクティブユーザー数)は18.8億(前年同期比+8.3%)と、コンセンサス(18.9億)を下回りました。

地域別のDAUの推移は、以下の通りです。

2021Q1のMAU(月間アクティブユーザー数)は28.5億(前年同期比+9.6%)と、コンセンサス(28.6億)を下回りました。

地域別のARPU(1ユーザーあたりの平均売上)の推移は、以下の通りです。

・世界全体:9.3ドル、前年同期比+33%

・アメリカ/カナダ:48.0ドル、前年同期比+41%

・欧州:15.5ドル、前年同期比+46%

・アジア パシフィック:3.9ドル、前年同期比+29%

・その他:2.6ドル、前年同期比+33%

利益の推移

2021Q1(2021年1−3月期)の営業利益は114億ドル(前年同期比+93.1%)、営業利益率は43.5%と、前年同期の33.2%から改善しました。

2021Q1のEPSは3.30ドル(前年同期比+93%)と、コンセンサス(2.34ドル)を上回りました。

(参考)過去5年間の営業利益

営業利益は、過去5年間で年率+39.3%となりました。

(参考)過去5年間のEPS

EPSは、過去5年間で年率+50.9%となりました。

キャッシュフローの推移

2021Q1(2021年1−3月期)の営業キャッシュフローは122億ドル(前年同期比+11.3%)、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は46.8%と、前年同期の62.0%から悪化しました。

2021Q1のフリーキャッシュフローは80億ドル(前年同期比+7.1%)、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は30.5%と、前年同期の42.0%から悪化しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、過去5年間で年率+30.3%となりました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは、過去5年間で年率+24.8%となりました。

株主還元(配当、自社株買い)の推移

2021Q1の自社株買いは39億ドルです。

(参考)過去5年間の株主還元

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

FY2020の益利回り(PERの逆数)は3.7%、フリーキャッシュフロー利回りは3.0%です。

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

過去5年間の総還元性向は100%を下回りました。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去5年間で年率+0.2%となりました。

ROICの推移

ROIC(Return on Invested Capital、投下資本利益率)とは、企業が事業活動のために投じた資金を使ってどれだけ利益を生み出したか(投資効率)を測る指標となります。

正確な計算方法はないため、ここでは、税引後営業利益/投下資本(=運転資本+有形固定資産(リース含む)+無形固定資産+在庫+のれん)として計算しています。

少なくともWACC(加重平均資本コスト)を超えることが絶対条件と言われれています。

過去5年間のROICは30%程度と、投資効率は高いです。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、7勝です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、7勝です。

以下のグラフは、DAUのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

以下のグラフは、MAUのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

株価上昇率

過去1年間(2020年4月から2021年3月末)の株価上昇率は+76.6%と、S&P500の株価上昇率+53.7%を上回りました。

競合他社(インタラクティブ・メディアおよびサービス)の株価上昇率(0700.HKは香港ドル建て、035720.KS、035420.KSは韓国ウォン建て、4689.Tは日本円建て、その他はUSドル建て)は、以下の通りです。

フェイスブック(FB)の株価上昇率は、2020年の1年間で+33%と、12社平均(+102%)を下回り、12社中第11位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+55%と、11社平均(+104%)を下回り、11社中第8位となりました。

過去10年間(2011年4月から2021年3月)のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

S&P500と比較してドローダウンが大きい傾向があります。

(参考)過去5年間の株価上昇率(会計年度ベース)

過去5年間(2016年1月から2020年12月末)の株価上昇率は年率+21.2%と、S&P500(年率+12.9%)を大きく上回りました。

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを6.3%、金利が1%上昇した場合は7.2%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜2年目+20%、3年目〜10年目+10%。11年目以降の永続成長率は0%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜2年目+20%、3年目〜5年目+15%、6年目〜10年目+10%。11年目以降の永続成長率は0%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+20%、2年目〜10年目+5%。11年目以降の永続成長率は0%

メインシナリオの目標株価は350ドルとなります。

フェイスブック(Facebook、FB)への投資について

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は262億ドル(コンセンサス237億ドル)、EPSは3.30ドル(コンセンサス2.34ドル)と、これまでと同様、コンセンサスを上回る実績となりました。

DCF法による目標株価は350ドルのため、2021年3月末時点の株価295ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が2.3倍(年率+8%)、FY2020のフリーキャッシュフローマージンである27%が10年間継続することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

政府による規制リスクもあるうえ、アップルのターゲティング広告制限によって、フェイスブックの広告収入が減少する恐れはあります。

投資継続です。

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