バンク・オブ・アメリカ(BAC)決算分析と目標株価 全米第2位の銀行 自社株買いに積極的で総還元利回りは高水準

銀行

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とバンク・オブ・アメリカへの投資についてコメントします。

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会社概要

バンク・オブ・アメリカ(Bank of America Corporation、BAC)

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国:アメリカ

セクター:金融

産業グループ:銀行

サブ産業グループ:都市銀行

株式時価総額:2,622億ドル(世界ランキング第29位、2020年12月末)

浮動株調整後株式時価総額:2,364億ドル(2020年12月末、MSCI)

バンク・オブ・アメリカは、アメリカに本拠を置く、グローバル総合金融サービス企業で、金融セクターで第3位の浮動株調整後株式時価総額となっています。

都市銀行に占めるバンク・オブ・アメリカの浮動株調整後株式時価総額比率は7%です。

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純収益(セグメント別)の推移

2021Q1(2021年1−3月期)の純収益は228億ドルと、前年同期比+0.2%となり、コンセンサス(219億ドル)を上回りました。

2021Q1の純金利収入は102億ドルと、前年同期比▲16%となりました。

セグメント別の純収益は、以下の通りです。

・個人向け:81億ドル、前年同期比▲12%

・富裕層&資産管理:50億ドル、前年同期比+1%

・グローバル バンキング:46億ドル、前年同期比+1%

・グローバル マーケッツ:62億ドル、前年同期比+19%

セグメント別の純収益構成比は、個人向けが34%を占めます。

2021年3月末の融資は9,031億ドルと、前年同期比▲14%となり、預金は1.9兆ドルと、前年同期比+19%となりました。

2021Q1の個人向けローンは4,122億ドル(前年同期比▲12%)、うち住宅ローンは2,148億ドル(前年同期比▲12%)、クレジットカードローンは728億ドル(前年同期比▲21%)となりました。

2021Q1の投資銀行手数料は22億ドル(前年同期比+62%)となり、うちM&A助言手数料が4億ドル(前年同期比+49%)、株式引受手数料が9億ドル(前年同期比+218%)、債券引受手数料が10億ドル(前年同期比+7)%となりました。

2021Q1のトレーディング収入は51億ドルと、前年同期比+10%となりました

2021年3月末のAUM(運用受託残高)は1.47兆ドルと、前年同期比+34%となりました。

利益(セグメント別)の推移

2021Q1(2021年1−3月期)の純利益は228億ドル(前年同期比+113%)、EPSは0.86ドル(前年同期比+115%)と、コンセンサス(0.66ドル)を上回りました。

2021年3月末時点の貸倒引当金は180億ドルと、前四半期比▲13%(▲27億ドル)となりました。

セグメント別の純利益は、以下の通りです。

・個人向け:27億ドル、前年同期比+50%

・富裕層&資産管理:9億ドル、前年同期比+2%

・グローバル バンキング:22億ドル、前年同期比+1,500%

・グローバル マーケッツ:21億ドル、前年同期比+20%

(参考)過去5年間の純利益とEPS

純利益は、過去5年間で年率+2.7%となりました。

EPSは、過去5年間で年率+7.4%となりました。

株主還元(配当、自社株買い)の推移

自社株買いに積極的です。

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

FY2020の益利回り(PERの逆数)は6.2%と、バリュエーション面では割安感があります。

総還元利回りは5%程度と、高い水準です。

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

FY2020の配当性向、総還元性向は、100%を下回りました。

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

FY2020のDPSは0.72ドルと、前年度比+9.1%、過去5年間では年率+29.2%となりました。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去5年間で年率▲4.8%減少しました。

ROEの推移

2021Q1のROEは12.3%となりました。

(参考)過去5年間のROE

過去5年間のROEは、6%から11%です。

純収益およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、純収益のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、5勝、2敗です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、6勝、1敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年4月から2021年3月末)の株価上昇率は+82.2%と、S&P500の株価上昇率+53.7%を上回りました。

競合他社(都市銀行)の株価上昇率(MUFG、SMFG、Mizuhoは日本円建て、その他はドル建て)は、以下の通りです。

バンク・オブ・アメリカ(BAC)の株価上昇率は、2020年の1年間で▲14%と、14社平均(▲13%)を下回り、14社中第8位となりました。

2018年1月から2020年12月末の3年間では+3%と、14社平均(▲11%)を上回り、12社中第3位となりました。

株式市場全体の下落局面における株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

銀行株全体に言えることですが、下落相場に弱いと言えます。

(参考)過去5年間の株価上昇率(会計年度ベース)

過去5年間(2016年1月から2020年12月末)の株価上昇率は年率+12.5%と、S&P500(年率+12.9%)を若干下回りました。

BPSとPBRの推移

以下のグラフは、BPSとPBRの推移となります。

(参考)過去5年間のBPSとPBR

BPSは、過去5年間で年率+5.0%となりました。

目標株価

以下のグラフは、株式市場全体および11セクターのPBRと予想ROE(2020年12月末、MSCI)の散布図となります。

ROEが高いほど、PBRも高いことが言えます(決定係数は0.857と、説明力は非常に高い)。

金融セクターやエネルギーセクターは、ROEが低いためPBRの観点で割安に放置されています。

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メインシナリオの予想ROEを8%、アップサイドシナリオの予想ROEを10%、ダウンサイドシナリオの予想ROEを6%とし、回帰式をもとに目標株価を推計しました。

メインシナリオの目標株価は38ドルとなります。

バンク・オブ・アメリカ(Bank of America Corporation、BAC)への投資について

2021Q1(2021年1−3月期)の純収益は228億ドル(コンセンサス219億ドル)、EPSは0.86ドル(コンセンサス0.66ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

純金利収入は102億ドルと、前年同期比▲16%となりました。

2021年3月末時点の貸倒引当金は180億ドルと、前四半期末(207億ドル)から減少しました。

目標株価は38ドルのため、2021年3月末時点の株価39ドルとほぼ同水準です。

ROEが比較的高いJPモルガン・チェースの方が魅力的です。

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