バンク・オブ・アメリカ(BAC)決算分析と目標株価 全米第2位の銀行 自社株買いに積極的で総還元利回りは高水準

バンク・オブ・アメリカ銀行

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とバンク・オブ・アメリカへの投資についてコメントします。

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会社概要

バンク・オブ・アメリカ(Bank of America Corporation、BAC)

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国:アメリカ

セクター:金融

産業グループ:銀行

サブ産業グループ:都市銀行

株式時価総額:3,533億ドル(世界ランキング第22位、2021年6月末)

浮動株調整後株式時価総額:3,204億ドル(2021年6月末、MSCI)

バンク・オブ・アメリカは、アメリカに本拠を置く、グローバル総合金融サービス企業です。

都市銀行に占めるバンク・オブ・アメリカの浮動株調整後株式時価総額比率は8%です。

 

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純収益(セグメント別)の推移

2021Q2(2021年4−6月期)の純収益は215億ドル(前年同期比▲3.9%)と、コンセンサス(218億ドル)を下回りました。

 

2021Q2の純金利収入は102億ドルと、前年同期比▲6%となりました。

 

セグメント別の純収益は、以下の通りです。

・個人向け:82億ドル、前年同期比+4%

・富裕層&資産管理:51億ドル、前年同期比+14%

・グローバル バンキング:51億ドル、前年同期比▲0%

・グローバル マーケッツ:47億ドル、前年同期比▲12%

 

セグメント別の純収益構成比は、個人向けが35%、富裕層&資産管理が22%、グローバル バンキングが22%、グローバル マーケッツが20%を占めます。

 

2021年6月末の融資は9,189億ドル(前年同期比▲8%)、預金は1.9兆ドル(前年同期比+11%)となりました。

 

2021Q2の個人向けローンは4,181億ドル(前年同期比▲7%)、うち住宅ローンは2,143億ドル(前年同期比▲11%)、クレジットカードローンは756億ドル(前年同期比▲10%)となりました。

 

2021Q2の投資銀行手数料は21億ドル(前年同期比▲2%)、うちM&A助言手数料が4億ドル(前年同期比+0%)、株式引受手数料が11億ドル(前年同期比+50%)、債券引受手数料が7億ドル(前年同期比▲34%)となりました。

 

2021Q2のトレーディング収入は36億ドル(前年同期比▲14%)、うち債券は19億ドル(前年同期比▲34%)、株式は16億ドル(前年同期比+34%)となりました

 

2021年6月末のAUM(運用受託残高)は1.55兆ドル(前年同期比+27%)となりました。

 

利益(セグメント別)の推移

2021Q2の純利益は90億ドル(前年同期比+173%)、EPSは1.03ドル(前年同期比+178%)と、コンセンサス(0.77ドル)を上回りました。

 

2021年6月末時点の貸倒引当金は158億ドルと、前四半期比▲12%(▲22億ドル)となりました。

 

セグメント別の純利益は、以下の通りです。

・個人向け:30億ドル、前年同期比+4,179%

・富裕層&資産管理:10億ドル、前年同期比+59%

・グローバル バンキング:24億ドル、前年同期比+234%

・グローバル マーケッツ:9億ドル、前年同期比▲52%

 

(参考)過去5年間の純利益とEPS

FY2020のEPSは1.87ドルと、前年度比▲32.0%、過去5年間で年率+7.4%となりました。

 

株主還元(配当、自社株買い)の推移

自社株買いに積極的です。

 

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

FY2020の益利回り(PERの逆数)は6.2%と、バリュエーション面では割安感があります。

総還元利回りは5%程度と、高い水準です。

 

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

過去5年間の配当性向は、40%を下回りました。

 

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

FY2020のDPSは0.72ドルと、前年度比+9.1%、過去5年間では年率+29.2%となりました。

 

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去5年間で年率▲4.8%減少しました。

 

ROEの推移

2021Q2のROEは14.3%です。

 

(参考)過去5年間のROE

過去5年間のROEは、6%から11%程度です。

 

純収益およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、純収益のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、5勝、3敗です。

 

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、7勝、1敗です。

 

株価上昇率

FY2020の株価上昇率は▲13.9%と、S&P500(+16.3%)を下回りました。

過去5年間(2016年1月から2020年12月末)の株価上昇率は年率+12.5%と、S&P500(年率+12.9%)を下回りました。

 

2021Q2の株価上昇率は+6.6%と、S&P500(+8.2%)を下回りました。

 

競合他社(都市銀行)の株価上昇率(MUFG、SMFG、Mizuhoは日本円建て、その他はドル建て)は、以下の通りです。

バンク・オブ・アメリカ(BAC)の株価上昇率は、2020年の1年間で▲14%と、14社平均(▲13%)を下回り、14社中第8位となりました。

2018年1月から2020年12月末の3年間では+3%と、14社平均(▲11%)を上回り、12社中第3位となりました。

 

過去10年間(2011年7月から2021年6月)のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

株式市場の下落相場に弱いと言えます。

 

(参考)株価の推移(月末株価)

通常の目盛り表示の場合、近年の株価のブレ幅(上昇もしくは下落)が過去より非常に大きいと錯覚するため、対数目盛りで表示しています。

 

BPSとPBRの推移

2021Q2のBPSは29.9ドル(前年同期比+7%)、PBRは1.38倍となりました。

 

(参考)過去5年間のBPSとPBR

BPSは、過去5年間で年率+5.0%となりました。

 

目標株価

以下のグラフは、株式市場全体および11セクターのPBRと予想ROE(2020年12月末、MSCI)の散布図となります。

ROEが高いほど、PBRも高いことが言えます(決定係数は0.857と、説明力は非常に高い)。

金融セクターやエネルギーセクターは、ROEが低いためPBRの観点で割安に放置されています。

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メインシナリオの予想ROEを8%、アップサイドシナリオの予想ROEを10%、ダウンサイドシナリオの予想ROEを6%とし、回帰式をもとに目標株価を推計しました。

メインシナリオの目標株価は38ドルとなります。

 

バンク・オブ・アメリカ(Bank of America Corporation、BAC)への投資について

2021Q2(2021年4−6月期)の純収益は215億ドルと、コンセンサス(218億ドル)を下回ったものの、EPSは1.03ドルと、コンセンサス(0.77ドル)を上回る実績となりました。

純金利収入は102億ドルと、前年同期比▲6%となりました。

2021年6月末時点の貸倒引当金は158億ドルと、前四半期末(180億ドル)から▲22億ドル減少しました。

目標株価は38ドルのため、2021年6月末時点の株価41ドルより低い水準です。

ROEが比較的高いJPモルガン・チェースの方が魅力的です。

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