ディズニー(DIS)決算分析と目標株価 ブランド力のあるテーマパークに加え、動画配信サービスも急拡大

コミュニケーション・サービス

2020年10-12月期(FY2021Q1)および過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とディズニーへの投資についてコメントします。

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会社概要

ディズニー(Disney、DIS)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:コミュニケーション・サービス

産業グループ:メディア・娯楽

サブ産業グループ:映画・娯楽

株式時価総額:3,274億ドル(世界ランキング第22位、2020年12月末)

ディズニーは、アメリカに本拠を置く、世界的なエンターテインメント企業です。

コミュニケーション・サービスセクターで第4位(グーグル1社としてカウント)の浮動株調整後株式時価総額(2020年12月末、MSCI)で、映画・娯楽に占めるディズニーの浮動株調整後株式時価総額比率は49%です。

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売上高(セグメント別)の推移

2021Q1(2020年10−12月期)の売上高は162億ドルと、前年同期比▲22.1%となり、コンセンサス(159億ドル)を上回りました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

(今四半期から区分が変更されました。)

・メディア&エンターテイメント:127億ドル、前年同期比▲4.8%

・テーマパーク:36億ドル、前年同期比▲52.7%

(参考)過去5年間の売上高

動画配信サービスの加入者数の推移

2020年12月末時点のディズニープラスの加入者数は9,490万人、ESPN+の加入者数は1,210万人、Huluの加入者数は3,940万人と、いずれも増加中です。

利益(セグメント別)の推移

2021Q1(2020年10−12月期)の営業利益は3億ドルと、前年同期比▲91%となり、営業利益率は1.6%と、前年同期の13.6%から悪化しました。

セグメント別の営業利益率は、以下の通りです。

2021Q1のEPSは0.01ドルと、コンセンサス(▲0.71ドル)を大きく上回りました。

非GAAP EPSは0.32ドルと、コンセンサス(▲0.34ドル)を大きく上回りました。

キャッシュフローの推移

2021Q1(2020年10−12月期)の営業キャッシュフローは1億ドルと、前年同期比▲95%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は0.5%と、前年同期の7.8%から悪化しました。

2021Q1の設備投資額/売上高は4.7%と、前年同期の6.4%から低下しました。

2021Q1のフリーキャッシュフローは▲7億ドルと、前年同期比赤字転落となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は▲4.2%と、前年同期の1.4%から悪化しました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

株主還元(配当、自社株買い)の推移

3四半期連続で配当なしです。

(参考)過去5年間の株主還元

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

(参考)過去5年間の発行済株式数

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、5勝、2敗です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、2勝、5敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、5勝、2敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年1月から2020年12月末)の株価上昇率は+25.3%と、S&P500の株価上昇率+16.3%を上回りました。

競合他社(メディア・娯楽)の株価上昇率(Tencentは香港ドル建て、Nintendoは日本円建て)は、以下の通りです。

ディスニー(DIS)の株価上昇率は、2020年の1年間で+25%と、15社平均(+90%)を下回り、15社中第14位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+69%と、14社平均(+204%)を下回り、14社中第6位となりました。

株式市場全体の下落局面における株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

ディズニーは、下落相場にやや弱いと言えます。

(参考)過去5年間の株価上昇率

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを5.9%、金利が1%上昇した場合は6.8%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+50%、2年目+100%、3年目+15%、4年目+14%・・・と1%逓減。11年目以降の永続成長率は0%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+50%、2年目+100%、3年目〜10年目+15%。11年目以降の永続成長率は0%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+50%、2年目+100%、3年目+10%、4年目+9%・・・と1%逓減。11年目以降の永続成長率は0%

メインシナリオの目標株価は175ドルとなります。

ディズニー(Disney、DIS)への投資について

2021Q1(2020年10−12月期)の売上高は162億ドル(コンセンサス159億ドル)、非GAAP EPSは0.32ドル(コンセンサス▲0.34ドル)と、市場予想に反して黒字となりました。

ディズニープラスの加入者数は9,490万人と、コンセンサス(9,070万人)を上回り、急増中です。

DCF法による目標株価は175ドルのため、202年2月末時点の株価189ドルより低い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が2.6倍(年率+10%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが15%(FY2020:5%)まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

アフターコロナ銘柄ということで株価が急騰しましたが、割安感はなさそうです。

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