ネットフリックス(NFLT)決算分析と目標株価 高いクオリティで有料会員数は2億人超 値上げでキャッシュフロー拡大期待

コミュニケーション・サービス

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とネットフリックスへの投資についてコメントします。

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会社概要

ネットフリックス(Netflix、NFLX)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:コミュニケーション・サービス

産業グループ:メディア・娯楽

サブ産業グループ:映画・娯楽

株式時価総額:2,389億ドル(世界ランキング第33位、2020年12月末)

ネットフリックスは、アメリカに本拠を置く、定額制動画配信サービスを提供する企業です。

コミュニケーション・サービスセクターで第7位(グーグル1社としてカウント)の浮動株調整後株式時価総額(2020年12月末、MSCI)で、映画・娯楽に占めるネットフリックスの浮動株調整後株式時価総額比率は35%です。

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売上高(地域別)の推移

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は71.6億ドル(前年同期比+21.5%)と、コンセンサス(71.4億ドル)を上回りました。

地域別の売上高は、以下の通りです。

・北米:32億ドル、前年同期比+17%

・欧州/中東/アフリカ:23億ドル、前年同期比+36%

・ラテンアメリカ:8億ドル、前年同期比+6%

・アジアパシフィック:8億ドル、前年同期比+57%

地域別の売上高構成比は、北米が45%、欧州/中東/アフリカが33%、ラテンアメリカが12%、アジアパシフィックが11%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去5年間で年率+29.8%となりました。

地域別の有料会員数と1有料会員あたり平均収入の推移

2021年3月末時点の有料会員数は2.08億と、前年同期比+13.6%増加しました。

有料会員純増数は前四半期比+398万と、ガイダンス(600万)およびコンセンサス(629万)を下回りました。

2021年3月末時点の北米の有料会員数は7,438万人(前年同期比+6%)、1有料会員あたりの平均収入は14.25ドル(前年同期比+9%)となりました。

2021年3月末時点の欧州の有料会員数は6,851万人(前年同期比+17%)、1有料会員あたりの平均収入は11.56ドル(前年同期比+11%)となりました。

2021年3月末時点のラテンアメリカの有料会員数は3,789万人(前年同期比+10%)、1有料会員あたりの平均収入は7.39ドル(前年同期比▲8%)となりました。

2021年3月末時点のアジアパシフィックの有料会員数は2,685万人(前年同期比+35%)、1有料会員あたりの平均収入は9.71ドル(前年同期比+9%)となりました。

利益の推移

2021Q1(2021年1−3月期)の営業利益は20億ドル(前年同期比+105%)、営業利益率は27.4%と、前年同期の16.6%から改善しました。

2021Q1のEPSは3.75ドル(前年同期比+139%)と、コンセンサス(2.97ドル)を上回りました。

(参考)過去5年間のEPS

EPSは、過去5年間で年率+85.1%となりました。

キャッシュフローの推移

2021Q1(2021年1−3月期)の営業キャッシュフローは8億ドル(前年同期比+199%)、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は10.8%と、前年同期の4.5%から改善しました。

2021Q1の設備投資額/売上高は1.2%と、前年同期の1.7%から低下しました。

2021Q1のフリーキャッシュフローは7億ドル(前年同期比+327%)、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は9.7%と、前年同期の2.8%から改善しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

FY2020に黒字化しました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

FY2020に黒字化しました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、6勝、1敗です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、3勝、4敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年4月から2021年3月末)の株価上昇率は+38.9%と、S&P500の株価上昇率+53.7%を下回りました。

競合他社(メディア・娯楽)の株価上昇率(Tencentは香港ドル建て、Nintendoは日本円建て)は、以下の通りです。

ネットフリックス(NFLX)の株価上昇率は、2020年の1年間で+67%と、15社平均(+90%)を下回り、15社中第6位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+182%と、14社平均(+204%)を下回り、14社中第4位となりました。

過去10年間(2011年4月から2021年3月)のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

最高値から20%以上下落する局面が度々発生するので、その時が狙い目です。

(参考)過去5年間の株価上昇率(会計年度ベース)

過去5年間(2016年1月から2020年12月末)の株価上昇率は年率+36.4%と、S&P500(年率+12.9%)を大きく上回りました。

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを5.7%、金利が1%上昇した場合は6.6%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+0%、2年目+100%、3年目+50%、4年目〜10年目+20%。11年目以降の永続成長率は0%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+0%、2年目+100%、3年目+50%、4年目+30%、5年目+29%・・・と1%逓減。11年目以降の永続成長率は0%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+0%、2年目+100%、3年目+50%、4年目+15%、5年目+14%・・・と1%逓減。11年目以降の永続成長率は0%

メインシナリオの目標株価は598ドルとなります。

ネットフリックス(Netflix、NFLX)への投資について

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は71.6億ドル(コンセンサス71.4億ドル)と、EPSは3.75ドル(コンセンサス2.97ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

一方、有料会員純増数は398万と、ガイダンス(600万)およびコンセンサス(629万)を下回りました。

2021Q2のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:73億ドル(コンセンサス73.8億ドル)

・EPS:3.16ドル(コンセンサス2.68ドル)

・有料会員純増数:+100万(コンセンサス+428万)

DCF法による目標株価は598ドルのため、2021年3月末時点の株価522ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が3.4倍(年率+13%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが25%(FY2020:8%)まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

ネットフリックスが提供する映画やドラマはクオリティが高く、コストパフォーマンスも高いので、引き続き値上げによる売上・キャッシュフロー増加も期待できそうです。

今回の決算はネガティブでしたが、超長期で保有したい銘柄の1つです。

投資継続です。

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