スクエア(SQ)決算分析と目標株価 モバイル決済アプリ「Cash App」でビットコイン購入が可能な点が強み

情報処理・外注サービス

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とスクエアへの投資についてコメントします。

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会社概要

スクエア(Square、SQ)

ホームページ(IR):リンク先

国:アメリカ

セクター:情報技術

産業グループ:ソフトウェア・サービス

サブ産業グループ:情報処理・外注サービス

株式時価総額:981億ドル(2020年12月末)

スクエアは、アメリカに本拠を置く、モバイル決済企業です。

モバイル決済アプリ「Cash App」は、ビットコインや株式の売買が可能な点が、他のモバイルウォレットとの差別化要素です。

ビットコインの粗利益率は低いものの、ユーザーの取り込みや利用頻度の向上につながることから、Cash Appは非常に重要と言えます。

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売上高(セグメント別)の推移

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は50.6億ドル(前年同期比+266.2%)と、コンセンサス(33.3億ドル)を上回りました。

2021Q1の1株あたり売上高は前年同期比+218%、PSR(売上高は各四半期の売上高×4倍、株価は各会計四半期末)は5.6倍となりました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

ビットコインの売上高構成比は69%と高い水準であるものの、後述の通り粗利益構成比はわずか8%です。

・決済関連:9.6億ドル、前年同期比+27%

・サブスクリプション&サービス関連:5.6億ドル、前年同期比+88%

・ハードウェア:0.3億ドル、前年同期比+39%

・ビットコイン:35.1億ドル、前年同期比+1,047%

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去3年間で年率+62.5%となりました。

(参考)過去5年間の1株あたり売上高とPSR(株価は会計年度末時点)

1株あたり売上高は、過去3年間で年率+50.0%となりました。

GPVとテイクレートの推移

2021Q1のGPVは331億ドルと、前年同期比+28.8%となりました。

テイクレート(粗利益ベース)は1.32%と、前年同期の1.14%から改善しました。

利益(セグメント別)の推移

2021Q1の粗利益は9.6億ドル(前年同期比+78.9%)、粗利益率は19.1%と、前年同期の39.0%から悪化しました。

このうち、モバイル決済アプリ「Cash App」の粗利益は5.0億ドルと、前年同期比+171%となりました。

セグメント別の粗利益は、以下の通りです。

・決済関連:4.4億ドル、前年同期比+49%

・サブスクリプション&サービス関連:4.7億ドル、前年同期比+84%

・ハードウェア:▲0.1億ドル、前年同期比+15%

・ビットコイン:0.7億ドル、前年同期比+1,023%

セグメント別の粗利益構成比は、決済関連が45%、サブスクリプション&サービス関連が48%、ビットコインが8%を占めます。

セグメント別の粗利益率は、以下の通りです。

ビットコインの粗利益率は2.1%と、非常に低い水準です。

2021Q1のEPSは0.08ドルと、コンセンサス(▲0.06ドル)を上回りました。

非GAAP EPSは0.41ドルと、コンセンサス(0.16ドル)を上回りました。

(参考)過去5年間のEPS

非GAAP EPSは、過去3年間で年率+46.0%となりました。

キャッシュフローの推移

2021Q1の営業キャッシュフローは▲1.0億ドル(前年同期比赤字転落)、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は▲1.9%と、前年同期の8.8%から悪化しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、過去3年間で年率+44.0%となりました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは、過去3年間で年率+33.8%となりました。

株主還元(配当、自社株買い)の推移

株主還元の実施はなしです。

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

FY2020の益利回り(PERの逆数)は0.2%、フリーキャッシュフロー利回りは0.2%です。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去3年間で年率+8.3%となりました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、7勝、1敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、7勝、1敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年4月から2021年3月末)の株価上昇率は+333.5%と、S&P500の株価上昇率+53.7%を大きく上回りました。

競合他社(情報処理・外注サービス)の株価上昇率(Adyen:ユーロ建て、その他:ドル建て)は、以下の通りです。

スクエア(SQ)の株価上昇率は、2020年の1年間で+248%と、11社平均(+64%)を上回り、11社中第1位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+528%と、9社平均(+144%)を上回り、9社中第1位となりました。

2015年11月から2021年4月のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

株価が急騰した反動で、ドローダウンも非常に大きいです。

(参考)過去5年間の株価上昇率

過去5年間(2016年1月から2020年12月末)の株価上昇率は年率+75.5%と、S&P500(年率+12.9%)を大きく上回りました。

(参考)株価の推移(月末株価)

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを8.2%、金利が1%上昇した場合は9.2%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+100%、2年目+90%・・・と10%逓減。11年目以降の永続成長率は0%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜2年目+100%、3年目+90%・・・と10%逓減。11年目以降の永続成長率は0%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+100%、2年目+80%、3年目+70%・・・と10%逓減。11年目以降の永続成長率は0%

メインシナリオの目標株価は271ドルとなります。

スクエア(Square、SQ)への投資について

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は50.6億ドル(コンセンサス33.3億ドル)、非GAAP EPSは0.41ドル(コンセンサス0.16ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

モバイル決済アプリ「Cash App」の利益が急拡大しています。

DCF法による目標株価は271ドルのため、2021年4月末時点の株価245ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が17.5倍(年率+33%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが10%(FY2020:3%)まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

ビットコインの価格に株価が左右されやすくなってきている点は注意です。

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