エヌビディア(NVDA)決算分析と目標株価 画像処理用GPUを汎用計算に応用し、AIや自動運転等に活用 業績拡大が期待 

エヌビディア 情報技術

2020年11月-2021年1月期(FY2021Q4)と過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とエヌビディアへの投資についてコメントします。

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会社概要

エヌビディア(Nvidia Corporation、NVDA)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:情報技術

産業グループ:半導体・半導体製造装置

サブ産業グループ:半導体

株式時価総額:3,232億ドル(世界ランキング第23位、2020年12月末)

エヌビディアは、アメリカに本拠を置く、ゲームや自動運転等向けGPU(Graphics Processing Unit)の設計・開発等を行う半導体企業です。

GPUは、3Dグラフィックなどの画像処理のために使われる、並列処理を行うことで高速に演算を回す半導体チップで、GPGPU(GPUを画像処理以外の目的に使用/汎用計算に応用等)に向けた開発環境をエヌビディアが提供したことで、大量の並列演算が必要なディープラーニングやAIにも活用されるようになりました。

情報技術セクターで第6位、半導体・半導体製造装置で第2位の浮動株調整後株式時価総額(2020年12月末、MSCI)で、半導体に占めるエヌビディアの浮動株調整後株式時価総額比率は14%です。

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売上高(用途別、地域別)の推移

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の売上高は50.0億ドルと、前年同期比+61.1%となり、コンセンサス(48.2億ドル)を上回りました。

用途別の売上高は、以下の通りです。

・ゲーム:25.0億ドル、前年同期比+67.3%

・プロ用ビジュアリゼーション:3.1億ドル、前年同期比▲7.3%

・データセンター:19.0億ドル、前年同期比+96.6%

・自動車:1.5億ドル、前年同期比▲11.0%

・その他:1.5億ドル、前年同期比+0.7%

用途別の売上高構成比は、ゲームが50%、データセンターが38%を占めます。

地域別の売上高は、以下の通りです。

・台湾:14.7億ドル、前年同期比+71.9%

・中国(香港含む):11.6億ドル、前年同期比+38.6%

・その他アジアパシフィック:8.3億ドル、前年同期比+18.7%

・アメリカ:8.8億ドル、前年同期比+197.3%

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去5年間で年率+27.2%となりました。

利益の推移

2021Q4の営業利益は15億ドルと、前年同期比+52.2%となり、営業利益率は30.1%と、前年同期の31.9%から悪化しました。

2021Q4のEPSは2.31ドルと、コンセンサス(1.98ドル)を上回りました。

非GAAP EPSは3.10ドルと、コンセンサス(2.81ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2021Q4の営業キャッシュフローは21億ドルと、前年同期比+41.1%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は41.3%と、前年同期の47.2%から悪化しました。

2021Q4のフリーキャッシュフローは18億ドルと、前年同期比+35.0%となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は35.7%と、前年同期の42.5%から悪化しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、過去5年間で年率+37.7%となりました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは、過去5年間で年率+33.9%となりました。

株主還元(配当、自社株買い)の推移

FY2020と2021は、自社株買いの実施はなしです。

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

FY2020の益利回り(PERの逆数)は1.3%、フリーキャッシュフロー利回りは1.4%です。

FY2020の配当利回りは0.1%です。

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

過去5年間の配当性向は、利益・キャッシュフローベースともに、10〜20%程度です。

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

FY2021のDPSは0.64ドルと、前年度比+0.0%、過去5年間で年率+10.4%となりました。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去5年間で年率+2.0%となりました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、7勝、1敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、8勝です。

株価上昇率

過去1年間(2020年2月から2021年1月末)の株価上昇率は+119.8%と、S&P500の株価上昇率+17.0%を大きく上回りました。

競合他社(半導体)の株価上昇率(000660KSは韓国ウォン建て、2454.TWは台湾ドル建て、IFX.DEはユーロ建て、その他はUSドル建て)は、以下の通りです。

エヌビディア(NVDA)の株価上昇率は、2020年の1年間で+122%と、15社平均(+49%)を上回り、15社中第1位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+170%と、15社平均(+49%)を上回り、15社中第3位となりました。

株式市場全体の下落局面における株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

エヌビディアは、下落相場に弱い(コロナショック時を除く)と言えます。

(参考)過去5年間の株価上昇率(会計年度ベース)

過去5年間(2016年2月から2021年1月末)の株価上昇率は年率+77.7%と、S&P500(年率+13.9%)を大きく上回りました。

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを7.5%、金利が1%上昇した場合は8.5%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+40%、2年目+35%、3年目+30%、4年目+25%、5年目+20%、6年目+19%・・・と1%逓減。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+40%、2年目+35%、3年目+30%、4年目〜10年目+25%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+40%、2年目+20%、3年目+19%・・・と1%逓減。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は614ドルとなります。

エヌビディア(Nvidia Corporation、NVDA)への投資について

2021Q4(2020年11月−2021年1月期)の売上高は50.0億ドル(コンセンサス48.2億ドル)、非GAAP EPSは3.10ドル(コンセンサス2.81ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

2022Q1(2021年2月−2021年4月期)のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:53億ドル±2%(コンセンサス45.3億ドル)

DCF法による目標株価は614ドルのため、2021年2月末時点の株価549ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が8.4倍(年率+24%)、FY2020のフリーキャッシュフローマージンである28%(過去5年平均:29%)が10年間継続することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

投資継続です。

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