インテル(INTC)決算分析と目標株価 自社株買いは年間100億ドル超で株主還元性向は10%と高水準

情報技術

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とインテルへの投資についてコメントします。

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会社概要

インテル(Intel、INTC)

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国:アメリカ

セクター:情報技術

産業グループ:半導体・半導体製造装置

サブ産業グループ:半導体

株式時価総額:2,042億ドル(世界ランキング第47位、2020年12月末)

インテルは、アメリカに本拠を置く、半導体(CPU等)の設計・製造・販売を行う大手半導体メーカーです。

情報技術セクターで第10位、半導体・半導体製造装置で第3位の浮動株調整後株式時価総額(2020年12月末、MSCI)で、半導体に占めるインテルの株式時価総額比率は9%です。

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売上高(セグメント別)の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は200億ドルと、前年同期比▲1.1%となり、コンセンサス(175億ドル)を上回りました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・データセンター:60.9億ドル、前年同期比▲15.6%

・IOT:11.1億ドル、前年同期比▲4.3%

・不揮発性メモリーソリューションズ:12.1億ドル、前年同期比▲0.7%

・プログラマブルソリューションズ:4.2億ドル、前年同期比▲16.4%

・パソコン向け半導体:109.4億ドル、前年同期比+9.3%

セグメント別の売上高構成比は、パソコン向け半導体が55%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

利益(セグメント別)の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の営業利益は59億ドルと、前年同期比▲13.4%となり、営業利益率は29.5%と、前年同期の33.6%から悪化しました。

セグメント別の営業利益率は、以下の通りです。

2020年Q4のEPSは1.42ドルと、前年同期比▲10.1%と、コンセンサス(1.04ドル)を上回りました。

なお、非GAAP EPSは1.52ドルと、コンセンサス(1.11ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2020Q4(2020年10−12月期)の営業キャッシュフローは99億ドルと、前年同期比+0.0%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は49.5%と、前年同期の48.9%から改善しました。

2020Q4の設備投資額/売上高は19.4%と、前年同期の23.1%から低下しました。

2020Q4のフリーキャッシュフローは60億ドルと、前年同期比+15.3%となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は30.1%と、前年同期の25.8%から改善しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

株主還元(配当、自社株買い)の推移

自社株買いを実施しており、株主還元に積極的です。

四半期配当は、0.33ドルから0.3475ドルへ+5%増配となり、配当利回りは2.3%(2021年2月)です。

(参考)過去5年間の株主還元

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

(参考)過去5年間の発行済株式数

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去6四半期中、6勝です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去6四半期中、5勝、1敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去6四半期中、5勝、1引き分けです。

株価上昇率

過去1年間(2020年1月から2020年12月末)の株価上昇率は▲16.8%と、S&P500の株価上昇率+16.3%を大きく下回りました。

競合他社(半導体)の株価上昇率(000660KSは韓国ウォン建て、2454.TWは台湾ドル建て、IFX.DEはユーロ建て、その他はUSドル建て)は、以下の通りです。

インテル(INTC)の株価上昇率は、2020年の1年間で▲17%と、15社平均(+49%)を下回り、15社中第15位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+8%と、15社平均(+131%)を下回り、15社中第15位となりました。

株式市場全体の下落局面における株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

インテルは、比較的下落相場に強いと言えます。

(参考)過去5年間の株価上昇率

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを6.4%、金利が1%上昇した場合は7.3%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目▲21%、2年目〜10年目+5%。11年目以降の永続成長率は0%

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目▲21%、2年目〜10年目+7%。11年目以降の永続成長率は0%

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目▲20%、2年目〜10年目+0%。11年目以降の永続成長率は0%

メインシナリオの目標株価は83ドルとなります。

インテル(Intel、INTC)への投資について

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は200億ドル(コンセンサス175億ドル)、非GAAP EPSは1.52ドル(コンセンサス1.11ドル)と、コンセンサスを大きく上回る実績となりました。

2021Q1のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:186億ドル

・営業利益率:27%

・非GAAP EPS:1.10ドル(コンセンサス0.87ドル)

DCF法による目標株価は83ドルのため、2021年1月末時点の株価56ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が1.6倍(年率+5%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが20%まで低下(FY2020:27%)することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

情報技術セクターの中では、益利回りやフリーキャシュフロー利回りが高く、割安株となっています。

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