シェブロン(CVX)決算分析と目標株価 市場予想に反して、3四半期連続赤字 格付けは引き下げへ

銘柄分析

2020年10-12月期(FY2020Q4)および過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とシェブロンへの投資についてコメントします。

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会社概要

シェブロン(Chevron Corporation、CVX)

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国:アメリカ

セクター:エネルギー

産業グループ:石油・ガス・消耗燃料

サブ産業グループ:総合石油・ガス

株式時価総額:1,626億ドル(世界ランキング第65位、2020年12月末)

シェブロンは、アメリカに本拠を置く、原油や天然ガス、石油製品等の製造・販売を行う企業です。

エネルギーセクターで第2位の浮動株調整後株式時価総額(2020年12月末、MSCI)で、総合石油・ガスに占めるシェブロンの浮動株調整後株式時価総額比率は17%です。

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売上高の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は253億ドルと、前年同期比▲30.5%となり、コンセンサス(260億ドル)を下回りました。

生産量の推移

生産量は、328万バレル(原油換算日量)と、前年同期比+6.5%となりました。

(参考)過去5年間の売上高

利益(セグメント別)の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の純利益は▲7億ドルと、前年同期比赤字幅縮小となり、純利益率は▲2.6%と、前年同期の▲18.2%から改善しました。

セグメント別の純利益は、以下の通りです。

・米国 上流:1.0億ドル、前年同期比黒字転換

・海外 上流:4.0億ドル、前年同期比▲45.3%

・米国 下流:▲1.7億ドル、前年同期比赤字転落

・海外 下流:▲1.6億ドル、前年同期比赤字転落

2020Q4のEPSは▲0.33ドルと、前年同期比赤字幅縮小となり、コンセンサス(0.07ドル)を下回りました。

なお、非GAAP EPSは▲0.01ドルと、コンセンサス(0.09ドル)を下回りました。

キャッシュフローの推移

2020Q4(2020年10−12月期)の営業キャッシュフローは22億ドルと、前年同期比▲60.4%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は8.9%と、前年同期の15.6%から悪化しました。

2020Q4の設備投資額/売上高は8.2%と、前年同期の11.6%から低下しました。

2020Q4のフリーキャッシュフローは2億ドルと、前年同期比▲88.2%となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は0.7%と、前年同期の4.0%から悪化しました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

株主還元(配当、自社株買い)の推移

フリーキャッシュフローを超える株主還元です。

四半期配当は1.29ドルで、配当利回りは5.2%(2021年2月末)です。

(参考)過去5年間の株主還元

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去4四半期中、4敗です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去4四半期中、2勝、2敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去4四半期中、2勝、2敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年1月から2020年12月末)の株価上昇率は▲29.9%と、S&P500の株価上昇率+16.3%を大きく下回りました。

(参考)過去5年間の株価上昇率

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを7.1%、金利が1%上昇した場合は8.1%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+200%、2年目+100%、3年目+70%、4年目〜10年目+0%。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+200%、2年目+100%、3年目+70%、4年目+30%、5年目〜10年目+0%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+200%、2年目+100%、3年目〜10年目+0%。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は96ドルとなります。

シェブロン(Chevron Corporation、CVX)への投資について

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は253億ドル(コンセンサス260億ドル)、非GAAP EPSは▲0.01ドル(コンセンサス0.09ドル)と、コンセンサスを下回る実績となりました。

DCF法による目標株価は96ドルのため、2021年2月末時点の株価100ドルとほぼ同水準です。

なお、メインシナリオは、フリーキャッシュフローがFY2018の水準まで回復し、その後横ばいすることを想定したので、フリーキャッシュフローがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

2020年12月末時点の有利子負債額は443億ドルと、この1年間で173億ドル増加し、S&Pは格付けをAAからAA−へ引き下げました(エクソン・モービルも同様引き下げ)。

原油価格次第で業績が決まるので株価は乱高下するものの、環境問題もあり、長期的にみて株式市場全体を上回るリターンは難しいと言えます。

エクソン・モービルと比較すると、シェブロンの方が良いです。

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