ピンデュオデュオ(PDD)決算分析と目標株価 中国大手EC SNSを活用し他ユーザーとの共同購入で安く購入 地方で人気

一般消費財・サービス

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とピンデュオデュオへの投資についてコメントします。

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会社概要

ピンデュオデュオ(Pinduoduo、拼多多、PDD)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:中国

セクター:一般消費財・サービス

産業グループ:小売

サブ産業グループ:インターネット販売・通信販売

株式時価総額:2,179億ドル(世界ランキング第38位、2020年12月末)

浮動株調整後株式時価総額:676億ドル(2020年12月末、MSCI)

ピンデュオデュオは、中国に本拠を置く、大手電子商取引プラットフォームです。

ピンデュオデュオは、WechatなどのSNSを活用し、他ユーザーとの共同購入により安く買える点が特徴で、所得水準が低い地方で人気です。

中国株式市場で第7位の浮動株調整後株式時価総額で、インターネット販売・通信販売に占めるピンデュオデュオの浮動株調整後株式時価総額比率は3%です。

なお、ピンデュオデュオは、浮動株比率が非常に低い(大株主は、Zheng Huang 創業者兼CEOやテンセント等)ため、浮動株ベースで算出される株式指数(インデックス)の時価総額は、通常の株式時価総額と比較して小さくなります。

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売上高の推移

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は222億人民元(33.8億ドル)と、前年同期比+239%となり、コンセンサス(32.0億ドル)を上回りました。

売上高の内訳は、以下の通りです。

・オンライン広告収入等:129億人民元、前年同期比+92%

・販売手数料:13億人民元、前年同期比+66%

売上高の内訳構成比は、オンライン広告収入等が91%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

売上高は、過去3年間で年率+224%となりました。

GMVとテイクレート、注文者アカウント数/消費額、月次アクティブユーザー数の推移

FY2020のGMV(取扱高)は1.67兆人民元(前年同期比+65.7%)、テイクレートは3.2%です。

注文者アカウント数(過去12ヶ月)は8.24億(前年同期比+31%)となりました。

月次アクティブユーザー数は7.25億(前年同期比+49%)となりました。

利益の推移

2021Q1の粗利益は114億人民元(前年同期比+142%)、粗利益率は51.5%と、前年同期の56.6%から悪化しました。

2021Q1のEPSは▲0.16人民元(ADS:▲0.36ドル)と、コンセンサス(ADS:▲0.48ドル)を上回りました。

非GAAP EPSは0.08人民元(ADS:▲0.23ドル)となり、コンセンサス(ADS:▲0.38ドル)を上回りました。

(参考)過去5年間のEPS

キャッシュフローの推移

2021Q1の営業キャッシュフローは83億人民元(前年同期比+218%)となりました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、過去3年間で年率+42.8%となりました。

営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は47.4%と、前年度の49.2%から悪化しました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは、過去3年間で年率+42.8%となりました。

フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は47.3%と、前年度の49.1%から悪化しました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、5勝、3敗です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、5勝、3敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去8四半期中、6勝、2敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年4月から2021年3月末)の株価(USドル)上昇率は+271.6%と、世界株式を投資対象とするVT ETFの上昇率+54.9%を大きく上回りました。

競合他社(小売)の株価上昇率(Meituanは香港ドル建て、FastRは日本円建て、その他はドル建て)は、以下の通りです。

ピンデュオデュオ(PDD)の株価上昇率は、2020年の1年間で+370%と、13社平均(+91%)を上回り、13社中第1位となりました。

2018年7月から2021年5月のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

ドローダウンは大きいです。

(参考)株価の推移(月末株価)

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを8.3%、金利が1%上昇した場合は9.3%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億人民元)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜3年目+50%、4年目+40%、5年目〜10年目+30%。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜5年目+50%、6年目+40%、7年目〜10年目+30%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+50%、2〜10年目+30%。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は156ドルとなります。

ピンデュオデュオ(Pinduoduo、拼多多、PDD)への投資について

2021Q1(2021年1−3月期)の売上高は33.8億ドル(コンセンサス32.0億ドル)、非GAAP EPS(ADS)は▲0.23ドル(コンセンサス▲0.38ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

DCF法による目標株価は156ドルのため、2021年5月末時点の株価125ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが30%(FY2020:47%)まで低下したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

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