モンデリーズ(MDLZ)決算分析と目標株価 オレオやリッツのスナック菓子が有名で、業績は安定

食品・飲料・タバコ

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とモンデリーズへの投資についてコメントします。

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会社概要

モンデリーズ(Mondelez、MDLZ)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:生活必需品

産業グループ:食品・飲料・タバコ

サブ産業グループ:包装食品・肉

株式時価総額:836億ドル(2020年12月末)

モンデリーズは、アメリカに本拠を置く、スナック菓子等を製造・販売する企業です。

モンデリーズは、旧クラフトフーズが、北米食品事業(現在のクラフトフーズ・グループ)と、グローバルスナック事業(現在の当社)に分社化したことで、2012年10月に誕生しました。

日本では、オレオやリッツが有名です。

生活必需品セクターの食品・飲料・タバコで第7位の浮動株調整後株式時価総額(2020年12月末、MSCI)で、包装食品・肉に占めるモンデリーズの浮動株調整後株式時価総額比率は9%です。

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売上高(セグメント別、製品別)の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は73億ドルと、前年同期比+5.6%となり、コンセンサス(71.5億ドル)を上回りました。

売上高増加率(オーガニック+3.2%)のうち、価格上昇率が前年同期比+1.9%、量増加率が前年同期比+1.3%となりました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・ラテンアメリカ:6億ドル、前年同期比▲15.4%

・アジア/中東/アフリカ:15億ドル、前年同期比+5.0%

・欧州:30億ドル、前年同期比+5.8%

・北米:22億ドル、前年同期比+13.9%

セグメント別の売上高構成比は、欧州が41%、北米が30%を占めます。

製品別の売上高は、以下の通りです。

・ビスケット:33億ドル、前年同期比+13.3%

・チョコレート:25億ドル、前年同期比+5.1%

製品別の売上高構成比は、ビスケットとチョコレートが8割を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

利益の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の営業利益は11億ドルと、前年同期比+26.8%となり、営業利益率は15.7%と、前年同期の13.1%から改善しました。

セグメント別の営業利益率は、以下の通りです。

2020Q4のEPSは0.80ドルと、前年同期比+60.0%となり、コンセンサス(0.64ドル)を上回りました。

なお、非GAAP EPSは0.67ドルと、コンセンサス(0.66ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2020Q4(2020年10−12月期)の営業キャッシュフローは16億ドルと、前年同期比▲20.8%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は22.6%と、前年同期の30.1%から悪化しました。

2020Q4の設備投資額/売上高は3.2%と、前年同期の3.5%から低下しました。

2020Q4のフリーキャッシュフローは14億ドルと、前年同期比▲23.2%となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は19.4%と、前年同期の26.7%から悪化しました。

(参考)過去5年間の営業キャッシュフロー

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

株主還元(配当、自社株買い)の推移

自社株買いを3四半期ぶりに実施しました。

(参考)過去5年間の株主還元

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

過去5年間の増配率は年率+13.4%です。

(参考)過去5年間の発行済株式数

発行済株式数は、過去5年間で年率▲2.5%減少しました。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、6勝、1引き分けです。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、4勝、3敗です。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、6勝、1引き分けです。

株価上昇率

過去1年間(2020年1月から2020年12月末)の株価上昇率は+6.2%と、S&P500の株価上昇率+16.3%を下回りました。

競合他社(食品・飲料)の株価上昇率(Nestleはスイスフラン建て、Danone、Pernod、Heinekenはユーロ建て、Kweichowは人民元建て、Asahi、Kirinは日本円建て、その他はドル建て)は、以下の通りです。

モンデリーズ(MDLZ)の株価上昇率は、2020年の1年間で+6%と、15社平均(+5%)を若干上回り、15社中第6位となりました。

2018年1月から2020年12月の3年間では+37%と、15社平均(+20%)を上回り、15社中第3位となりました。

株式市場全体の下落局面における株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

モンデリーズは、比較的下落相場に強いと言えます。

過去10年間(2011年4月から2021年3月)のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

最高値から10%程度下落すると反発する傾向にあるため、その時が狙い目です。

(参考)過去5年間の株価上昇率

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを4.4%、金利が1%上昇した場合は5.3%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+3%。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+5%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+1%。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は51ドルとなります。

モンデリーズ(Mondelez、MDLZ)への投資について

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は73億ドル(コンセンサス71.5億ドル)、非GAAP EPSは0.67ドル(コンセンサス0.66ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

FY2021のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高(オーガニック・グロース):+3%

・EPS(為替変動の影響排除):+1桁後半

・フリーキャッシュフロー:30億ドル

DCF法による目標株価は51ドルのため、2021年2月末時点の株価53ドルと同水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が1.3倍(年率+3%)、FY2020のフリーキャッシュフローマージンである12%が10年間継続することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できますが、過去のフリーキャッシュフローマージンは12%程度であることに加え、増収率も非常に低いことから、大きな株価上昇は期待できません。

ただし、自社株買いを実施しているので、発行済株式数の減少による株価上昇は可能です。

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