トレードウェブ・マーケッツ(TW)決算分析と目標株価 債券等の電子取引プラットフォームを提供

取引所およびデータ提供会社

過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とトレードウェブ ・マーケッツへの投資についてコメントします。

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会社概要

トレードウェブ ・マーケッツ(Tradeweb Markets Inc.、TW)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:金融

産業グループ:各種金融

サブ産業グループ:取引所およびデータ提供会社

株式時価総額:188億ドル(2021年4月末)

トレードウェブ ・マーケッツは、アメリカに本拠を置く、機関投資家等向けに、電子取引、即時処理、データ分析、取引データ報告など電子取引プラットフォームを提供する企業です。

2019年4月に、公募価格27ドルでナスダック市場に上場しました。

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売上高(セグメント別)の推移

FY2020(2020年1-12月期)の売上高は8.9億ドルと、前年度比+15.1%、過去3年間で年率+21.0%となりました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・金利:4.8億ドル、前年度比+10%

・クレジット:2.1億ドル、前年度比+31%

・株式:0.6億ドル、前年度比+32%

・短期金融市場:0.4億ドル、前年度比+6%

・市場データ金利:0.8億ドル、前年度比+8%

セグメント別の売上高構成比は、金利が55%、クレジットが24%を占めます。

地域別の売上高構成比は、アメリカが64%、海外が36%を占めます。

利益の推移

FY2020の営業利益は2.6億ドル(前年度比+38.7%)、営業利益率は29.5%と、前年度の24.5%から改善しました。

FY2020のEPSは0.88ドルと、前年度比+63.0%、過去3年間で年率+14.3%となりました。

キャッシュフローの推移

FY2020の営業キャッシュフローは4.4億ドルと、前年度比+42.5%、過去3年間で年率+25.4%となりました。

営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は49.7%と、前年度の40.1%から改善しました。

FY2020のフリーキャッシュフローは4.0億ドルと、前年度比+50.3%、過去3年間で年率+29.6%となりました。

フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は44.9%と、前年度の34.4%から改善しました。

株主還元(配当、自社株買い)の推移

自社株買いの実施はなしです。

(参考)過去2年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

FY2020の益利回り(PERの逆数)は1.4%、フリーキャッシュフロー利回りは3.4%です。

過去2年間の配当利回りは0.5%前後です。

(参考)過去2年間の配当性向、総還元性向

過去2年間の配当性向は、利益・キャッシュフローベースともに50%を下回りました。

(参考)過去2年間のDPS(1株当たり配当金)

FY2020のDPSは0.32ドルと、前年度比+33.3%となりました。

(参考)過去5年間の発行済株式数

FY2020の発行済株式数は、前年度比+20.2%となりました。

ROICの推移

ROIC(Return on Invested Capital、投下資本利益率)とは、企業が事業活動のために投じた資金を使ってどれだけ利益を生み出したか(投資効率)を測る指標となります。

正確な計算方法はないため、ここでは、税引後営業利益/投下資本(=運転資本+有形固定資産(リース含む)+無形固定資産+在庫+のれん)として計算しています。

少なくともWACC(加重平均資本コスト)を超えることが絶対条件と言われれています。

過去5年間のROICは1桁と、投資効率は低いです。

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去9四半期中、7勝、2引き分けです。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去9四半期中、6勝、1敗、2引き分けです。

以下のグラフは、非GAAP EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去9四半期中、5勝、4引き分けです。

株価上昇率

競合他社(取引所およびデータ提供会社)の株価上昇率(HKExは香港ドル建て、JPXは日本円建て、その他はドル建て)は、以下の通りです。

トレードウェブ (TW)の株価上昇率は、2020年の1年間で+35%と、12社平均(+29%)を上回り、12社中第5位となりました。

2019年5月から2021年4月のドローダウン(最高値からの下落率、月末株価)の推移は、以下の通りです。

15〜20%程度のドローダウンが発生することが度々あり、その後は急反発する傾向にあることから、その時が狙い目です。

(参考)株価の推移(月末株価)

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを6.2%、金利が1%上昇した場合は7.1%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜3年目+15%、4年目〜7年目+10%、8年目〜10年目+7%。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+15%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+7%。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は84ドルとなります。

トレードウェブ ・マーケッツ(Tradeweb Markets Inc.、TW)への投資について

FY2020の売上高は8.9億ドルと、前年度比+15.1%、過去3年間で年率+21.0%となりました。

FY2020の営業キャッシュフローは4.4億ドルと、前年度比+42.5%、過去3年間で年率+25.4%となり、営業キャッシュフローマージンは50%と高水準です。

ROICも40%程度と、投資効率は高いです。

DCF法による目標株価は84ドルのため、2021年4月末時点の株価81ドルとほぼ同水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が2.4倍(年率+9%)、10年後に向けてフリーキャッシュフローマージンが51%まで上昇することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

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