ファンド概要
デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド(愛称:ゼロ・コンタクト)
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設定日:2020年7月31日
信託期間:2030年6月7日まで
アークからの助言をもとに、日興アセット(アメリカ)が、非接触型ビジネス関連企業の株式を中心に投資を行う投資信託です。
非接触型ビジネスは、リモートワークやストリーミングサービス、キャッシュレス等が挙げられ、一時的な代替手段ではなく、これまでの行動スタイルを置き換えるイノベーションと考えられます。
アーク・インベスト・マネジメント(ARK Investment Management LLC)は、アメリカに本拠を置く、破壊的イノベーション(Disruptive Innovation)に焦点を当てたETFを提供する資産運用会社で、キャシー・ウッド氏が2014年に設立しました。
購入時手数料は3.3%、運用管理費用は年率1.7985%と、アークのETF(経費率0.75%、売買コストは証券会社による)と比較して高い水準ですが、アークETFへ投資できる証券会社が限定的なため、投資信託で代替するか、組み入れ銘柄を直接投資するしかありません。
保有銘柄
上位組み入れ銘柄(2021年3月末)は、以下の通りです。
第1位はペイパル(PYPL)の3.8%、第2位はシー(SE)の3.5%、第3位はショッピファイ(SHOP)の3.3%です。
60銘柄保有していますが、上位10社の保有比率は31%です。

(参考)保有比率上位10社の株価上昇率

(参考)保有比率上位10社の最大ドローダウン(5月14日時点)

国別、業種別、投資カテゴリー別
国別保有比率(2021年3月末)は、アメリカが62.8%、中国が18.8%、日本が4.9%を占めます。

業種別保有比率(2021年3月末)は、ソフトウェアサービスが45.7%、メディア・娯楽が32.0%、小売が8.9%を占めます。

投資カテゴリー保有比率は、オンラインサービスが33.8%、リモートワークが24.1%、ストリーミングメディアが21.2%を占めます。
オンラインサービスは、シー(SE)、ショッピファイ(SHOP)、フェイスブック(FB)、テンセント(TCEHY)、中国健康医療科技(1833.HK)等が挙げられます。
リモートワークは、トゥイリオ(TWLO) 等が挙げられます。
ストリーミングメディアは、ロク(ROKU)、ネットフリックス(NFLX)、スナップ(SNAP)等が挙げられます。

リターン推移
設定開始から2021年4月末の価格上昇率は+37.6%と、MSCI ACWI(除く日本)を投資対象とするETF(1544.T)の株価上昇率+33.6%を上回りました。
2021年5月は▲10%超(14日時点)と、逆転されました。

(参考)価格の推移(2020年7月末=100、2021年5月14日まで)

2020年8月以降のドローダウン(最高値からの下落率)の推移は、以下の通りです。
2021年2月17日を最高値に、2021年5月14日時点で▲27.8%のドローダウンとなりました、
ARKK(ETF)の過去のドローダウンをみる限り、このあたりで反発しそうです。

以下のグラフは、ARKF(アーク フィンテック イノベーションETF、USドル建て)と、グローバル・フィンテック(アークからの助言をもとにフィンテック関連企業の株式へ投資する投資信託)の比較です。
デジタル・トランスフォーメーションは、ARKFおよびグローバル・フィンテックと比較して劣後しました。
手間ではあるものの自ら複数のハイパーグロース株へ投資した方が良かったのですが、ドローダウンが25%を超えたところで、デジタル・トランスフォーメーションへ投資しました。
マーケットが落ち着けば、デジタル・トランスフォーメーションを売却し、個別銘柄へ入れ替えたいと思います。

純資産額の推移
以下のグラフは、デジタル・トランスフォーメーション株式ファンドの純資産額の推移となります。
設定から1年経たずに5,000億円超を突破し、直近の株価急落時にも資金が流入しています。
なお、2016年12月16日に設定されたグローバル・フィンテックの純資産額は2,600億円程度です。





