ロッキードマーティン(LMT)決算分析と目標株価 業績好調も、株価は下落基調 株主還元に積極的

資本財

2020年10-12月期(FY2020Q4)および過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とロッキード・マーティンへの投資についてコメントします。

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会社概要

ロッキード・マーティン(Lockheed Martin、LMT)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:資本財・サービス

産業グループ:資本財

サブ産業グループ:航空宇宙・防衛

浮動株調整後株式時価総額:893億ドル(2020年12月末、MSCI)

ロッキード・マーティンは、アメリカに本拠を置く、軍用機やミサイル防衛システム、ヘリコプター等を製造・販売する企業です。

資本財・サービスセクターで第10位、資本財で第8位の浮動株調整後株式時価総額で、航空宇宙・防衛に占めるロッキード・マーティンの浮動株調整後株式時価総額比率は12%です。

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売上高(セグメント別)の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は170.3億ドルと、前年同期比+7.3%となり、コンセンサス(169.2億ドル)を上回りました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・航空:67.1億ドル、前年同期比+7.1%

・ミサイル:28.7億ドル、前年同期比+7.5%

・ヘリコプター:42.1億ドル、前年同期比+15.0%

・宇宙:32.4億ドル、前年同期比+41.5%

セグメント別の売上高は、航空が39%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

受注残と航空機の引き渡し数の推移

セグメント別の受注残は、以下の通りです。

航空機の引き渡し数は、以下の通りです。

利益(セグメント別)の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の営業利益は22.9億ドルと、前年同期比+6.5%となり、営業利益率は13.4%と、前年同期の13.5%とほぼ同水準でした。

セグメント別の営業利益率は、以下の通りです。

2020Q4のEPSは6.38ドルと、前年同期比+20.6%となり、コンセンサス(6.40ドル)を下回りました。

キャッシュフローの推移

2020Q4(2020年10−12月期)の営業キャッシュフローは18.1億ドルと、前年同期比+21.3%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は10.6%と、前年同期の9.4%から改善しました。

2020Q4の設備投資額/売上高は4.2%と、前年同期の4.0%から増加しました。

2020Q4のフリーキャッシュフローは10.9億ドルと、前年同期比+28.1%となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は6.4%と、前年同期の5.3%から改善しました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

株主還元(配当、自社株買い)の推移

自社株買いに積極的です。

(参考)過去5年間の株主還元

(参考)過去5年間の株主還元利回り(株価は各会計年度末時点)

(参考)過去5年間の配当性向、総還元性向

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

(参考)過去5年間の発行済株式数

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、7勝です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、6勝、1敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年1月から2020年12月末)の株価上昇率は▲8.8%と、S&P500の株価上昇率+16.3%を下回りました。

競合他社の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

航空宇宙・防衛株(ボーイング、レイセオン、ロッキード・マーティン)の株価上昇率(2020年)は、マイナスです。

株式市場全体の下落局面における株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

資本財・サービスセクターは全般的に景気感応度が高いため、下落相場に弱い傾向がありますが、ロッキード・マーティンは必ずしも弱いとは言えません。

(参考)過去5年間の株価上昇率

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを6.5%、金利が1%上昇した場合は7.3%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜5年目+5%、2年目+4%・・・と1%逓減。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+5%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目〜10年目+0%。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は436ドルとなります。

ロッキード・マーティン(Lockheed Martin、LMT)への投資について

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は170.3億ドル(コンセンサス169.2億ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

FY2021のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:671〜685億ドル(コンセンサス680億ドル)

・営業利益(セグメント合計):73.55〜74.95億ドル

・EPS:26.00〜26.30ドル(コンセンサス26.14ドル)

DCF法による目標株価は436ドルのため、2021年1月末時点の株価322ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が1.7倍(年率+5.5%)、FY2020のフリーキャッシュフローマージンである10%が10年間継続することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

業績好調も、株価が下落しているのは不思議です。

米国政府の軍事予算が削減されたり、政府から指定されなくなるリスクはありますが、投資を検討したいと思います。

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