ハネウェル(HON)決算分析と目標株価 資本財セクタートップ企業 景気拡大の恩恵を享受

資本財

2020年10-12月期(FY2020Q4)および過去の業績の推移を解説し、目標株価の算出とハネウェルへの投資についてコメントします。

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会社概要

ハネウェル・インターナショナル(Honeywell International、HON)

ホームページ(SECファイル):リンク先

国:アメリカ

セクター:資本財・サービス

産業グループ:資本財

サブ産業グループ:コングロマリット

株式時価総額:1,492億ドル(世界ランキング第77位、2020年12月末)

ハネウェルは、アメリカに本拠を置く、航空宇宙向け製品やサービス、建物向け制御等、産業ソリューションを提供する複合企業です。

資本財・サービスセクターで第1位の浮動株調整後株式時価総額(2020年12月末、MSCI)で、コングロマリットに占めるハネウェルの浮動株調整後株式時価総額比率は23%です。

大きく4つのセグメントに分けられます。

① 航空宇宙(エアロスペース事業)

機内空調・与圧・熱制御システム etc

② 建物(ビルディング テクノロジーズ事業)

ビル用快適空調制御システム etc

③ 化学品等(パフォーマンス マテリアルズ&テクノロジーズ事業)

高機能化学品、石油&ガスプロセス技術、産業オートメーション etc

④ 安全&生産性(セーフティ&プロダクティビティ ソリューションズ事業)

業務用モバイル機器、安全保護具 etc

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売上高(セグメント別、地域別)の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は89.0億ドルと、前年同期比▲6.3%となり、コンセンサス(83.9億ドル)を上回りました。

セグメント別の売上高は、以下の通りです。

・航空宇宙:29.8億ドル、前年同期比▲18.7%

・建物:14.3億ドル、前年同期比▲2.5%

・化学品等:25.6億ドル、前年同期比▲10.5%

・安全&生産性:19.4億ドル、前年同期比+28.1%

セグメント別の売上高は、航空宇宙が33%を占めます。

(参考)過去5年間の売上高

利益(セグメント別)の推移

2020Q4(2020年10−12月期)の営業利益は16.8億ドルと、前年同期比▲1.1%となり、営業利益率は18.8%と、前年同期の17.8%から改善しました。

セグメント別の営業利益率は、以下の通りです。

2020Q4のEPSは1.91ドルと、前年同期比▲11.6%となり、コンセンサス(2.00ドル)を下回りました。

なお、非GAAP EPSは2.07ドルと、コンセンサス(2.00ドル)を上回りました。

キャッシュフローの推移

2020Q4(2020年10−12月期)の営業キャッシュフローは27.8億ドルと、前年同期比+6.4%となり、営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー/売上高)は31.3%と、前年同期の27.5%から改善しました。

2020Q4の設備投資額/売上高は3.3%と、前年同期の3.5%から低下しました。

2020Q4のフリーキャッシュフローは24.9億ドルと、前年同期比+9.3%となり、フリーキャッシュフローマージン(フリーキャッシュフロー/売上高)は28.0%と、前年同期の24.0%から改善しました。

(参考)過去5年間のフリーキャッシュフロー

株主還元(配当、自社株買い)の推移

(参考)過去5年間の株主還元

(参考)過去5年間のDPS(1株当たり配当金)

(参考)過去5年間の発行済株式数

売上高およびEPSの実績値とコンセンサスの推移

以下のグラフは、売上高のコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、3勝、4敗です。

以下のグラフは、EPSのコンセンサスおよび実績値の推移となります。

過去7四半期中、5勝、2敗です。

株価上昇率

過去1年間(2020年1月から2020年12月末)の株価上昇率は+20.2%と、S&P500の株価上昇率+16.3%を上回りました。

競合他社の株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

ハネウェルの株価上昇率(2020年)は、同じ産業サブグループ(コングロマリット)の中では最も高く、同じ産業グループ(資本財)の中ではCAT(キャタピラー)に次いで高い水準でした。

株式市場全体の下落局面における株価上昇率(ドル建て)は、以下の通りです。

資本財セクターは景気感応度が高いため、下落相場には弱い傾向があります。

DCF法による目標株価

DCF(Discounted Cash Flow)法とは、将来に渡って生み出すキャッシュフローを割り引く(WACC、加重平均資本コスト)ことで理論価格を算出します。

以下のシナリオに基づき、フリーキャッシュフローの現在価値とネット有利子負債を合計して株主価値を算出し、株主価値を発行済株式総数で割ることで、1株あたりの株価を算出します。

なお、WACCを5.4%、金利が1%上昇した場合は6.3%と推計しました。

以下のグラフは、各シナリオのフローキャッシュフロー(億ドル)の推移となります。

① メインシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+4%、2年目+20%、3年目〜10年目+5%。11年目以降の永続成長率は0%。

② アップサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+4%、2年目+20%、3年目〜10年目+7%。11年目以降の永続成長率は0%。

③ ダウンサイドシナリオ

 フリーキャッシュフローの成長率:1年目+4%、2年目+20%、、3年目〜5年目+5%、6年目+4%・・・と1%逓減。11年目以降の永続成長率は0%。

メインシナリオの目標株価は220ドルとなります。

ハネウェル・インターナショナル(Honeywell International、HON)への投資について

2020Q4(2020年10−12月期)の売上高は89.0億ドル(コンセンサス83.9億ドル)、非GAAP EPSは2.07ドル(コンセンサス2.00ドル)と、コンセンサスを上回る実績となりました。

FY2021のガイダンスは、以下の通りです。

・売上高:334〜344億ドル(コンセンサス339.3億ドル)

・EPS:7.60〜8.00ドル(コンセンサス7.84ドル)

・営業キャッシュフロー:57〜61億ドル

・フリーキャッシュフロー:51〜55億ドル

DCF法による目標株価は220ドルのため、2021年1月末時点の株価195ドルより高い水準です。

なお、メインシナリオは、10年後の売上高が1.8倍(年率+6.3%)、FY2020のフリーキャッシュフローマージンである16%が10年間継続することを想定したので、売上高またはフリーキャッシュフローマージンがさらに上向けばより高い株価上昇が期待できます。

景気敏感のため、コロナ収束後の景気回復期には好調なリターンが期待できそうです。

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