2021年11月の市場動向
世界の株式市場に投資するVT(以下、ドル建て)の価格上昇率は▲2.6%、米国の株式市場に投資するVTIの価格上昇率は▲1.5%となりました。
為替については、米国金利低下を受けて、円高ドル安となりました。
S&P500のセクター別株価上昇率(2021年11月)は、以下の通りです。
情報技術セクターが+4.2%だった一方、金融とエネルギーセクターが▲5.8%となりました。
足もと原油価格が急落している点は気がかりですが、エネルギーセクターは、2016年以来5年ぶりにセクターランキング第1位(2019年と2020年はワースト)となるのはほぼ確実です。
主要ETFの株価上昇率(2021年11月)は、以下の通りです。
グロースが+0.7%、バリューが▲3.0%と、グロースが優位となりました。
ハイパーグロース株(テーマ型)が多いARKK(ARK Innovation ETF)は▲12.9%と、好調だった前月から大きく急落しました。
株式売買実績と組み入れ銘柄/構成比率(2021年11月末)
2021年11月の株式売買は、以下の通りです。
・新規購入:ASML(ASML)🇳🇱、メルカドリブレ(MELI)🇦🇷、イルミナ(ILMN)🇺🇸、エムスリー(2413.T)🇯🇵、伊藤忠商事(8001.T)🇯🇵
・全部売却:日経平均連動型
・一部売却:世界株式連動型
ASMLと伊藤忠商事の株価は高値圏にあるものの、株価が急落した場合には追加投資したい銘柄なので、この株価水準でも投資しました。
一方、メルカドリブレとエムスリーは、叩き売られており株価急反発が期待できず、買うタイミングが早すぎた気もします(ハイパーグロース株は、高値更新している銘柄へ投資するのが鉄則)が、長期的にみて魅力的なため、とりあえず投資しました。
組み入れ銘柄と構成比率(2021年11月末)は、以下の通りです。
第1位がアディエン(ADYEN.AS)🇳🇱の9.1%、第2位がBYD(1211.HK)🇨🇳の6.5%、第3位がエヌビディア(NVDA)🇺🇸の6.4%です。
銘柄名 | セクター | 比率 | |
1 | アディエン(ADYEN.AS)🇳🇱 | 情報技術 | 9.1% |
2 | BYD(1211.HK)🇨🇳 | 一般消費財・サービス | 6.5% |
3 | エヌビディア(NVDA)🇺🇸 | 情報技術 | 6.4% |
4 | テンセント(0700.HK)🇨🇳 | コミュニケーション・サービス | 5.8% |
5 | マイクロソフト(MSFT)🇺🇸 | 情報技術 | 4.9% |
6 | サーモフィッシャー(TMO)🇺🇸 | ヘルスケア | 4.6% |
7 | ショッピファイ(SHOP)🇨🇦 | 情報技術 | 4.0% |
8 | ゾエティス(ZTS)🇺🇸 | ヘルスケア | 3.9% |
9 | シー・リミテッド(SE)🇸🇬 | コミュニケーション・サービス | 3.8% |
10 | 世界株式連動型 | 3.6% | |
11 | ナイキ(NKE)🇺🇸 | 一般消費財・サービス | 3.3% |
12 | P&G(PG)🇺🇸 | 生活必需品 | 3.3% |
13 | アップル(AAPL)🇺🇸 | 情報技術 | 3.3% |
14 | メタ・プラットフォームズ(FB)🇺🇸 | コミュニケーション・サービス | 3.2% |
15 | インテュイティブ・サージカル(ISRG)🇺🇸 | ヘルスケア | 3.2% |
16 | ネットフリックス(NFLX)🇺🇸 | コミュニケーション・サービス | 3.2% |
17 | ケリング(KER.PA)🇫🇷 | 一般消費財・サービス | 3.0% |
18 | ロレアル(OR.PA)🇫🇷 | 生活必需品 | 3.0% |
19 | チャーチ&ドワイト🇺🇸 | 生活必需品 | 2.6% |
20 | ASML(ASML)🇳🇱 | 情報技術 | 2.6% |
21 | イルミナ(ILMN)🇺🇸 | ヘルスケア | 2.4% |
22 | アクセンチュア(ACN)🇺🇸 | 情報技術 | 2.3% |
23 | メルカドリブレ(MELI)🇦🇷 | 一般消費財・サービス | 2.3% |
24 | ビヨンド・ミート(BYND)🇺🇸 | 生活必需品 | 2.3% |
25 | エヌシーノ(NCNO)🇺🇸 | 情報技術 | 2.0% |
26 | 伊藤忠商事(8001.T)🇯🇵 | 資本財・サービス | 1.9% |
27 | エムスリー(2413.T)🇯🇵 | ヘルスケア | 1.8% |
28 | ユニリーバ(UL)🇬🇧 | 生活必需品 | 1.7% |
株式運用実績
2021年11月のポートフォリオは▲2.6%(円ベース)となりました。
現地通貨ベースでは▲1.6%と、VT(▲2.6%)にアウトパフォームしました。
運用額は、株価下落&円高によって減少となりました。
組み入れ銘柄の株価上昇率と最大ドローダウン
組み入れ銘柄の株価上昇率(2021年11月)は、以下の通りです。
エヌビディアが絶好調だった一方、ビヨンドミートが急落しました。
組み入れ銘柄の最大ドローダウン(過去52週高値からの下落率)は、以下の通りです。
ビヨンド・ミートが▲68.2%と大きな下落ですが、決算も悪く株価急回復はなさそうです(短期/中期的には全く期待していないので放置です)。
株価が高値圏から大きく下落している銘柄は、12月も節税対策で叩き売られる可能性はあります。
国別およびセクター別構成比率
国別構成比率(世界株式連動型を除く)は、アメリカが53%、中国が13%、オランダが12%、フランスが6%、シンガポールが4%、日本が4%、カナダが4%、アルゼンチンが2%、イギリスが2%を占めます。
セクター別構成比率(世界株式連動型を除く)は、情報技術が36%、コミュニケーション・サービスが17%、ヘルスケアが16%、一般消費財・サービスが16%、生活必需品が13%、資本財・サービスが2%を占めます。
今後の投資方針について
新型コロナウイルスの新たな変異株であるオミクロンが南アフリカで発見され、現在のワクチンの有効性が低いとの大手製薬会社の発言から、株価や原油価格が大きく下落し、円高が進行しました。
11月30日のFRB議長による議会証言では、インフレは一過性ではなく、テーパリングを前倒しで終了することを検討することが適切であるとの発言も株式市場にはネガティブに受け止められました。
オミクロンにより景気が悪化し株価が急落した場合には、金融緩和期待がある一方、サプライチェーン問題によるインフレ率の急上昇が発生した場合には金融緩和縮小となるため、中央銀行にはあまり期待できなさそうです。
オミクロンに対応したワクチンが開発された場合、株式市場は回復していくと思われますが、別の新たな変異株が見つかったり、そもそもワクチンを打ちたくない人や効果が低いワクチンを打たざるを得ない人が世界中に相当数いるため、解決は難しいかもしれません。
様子見しつつも、株式市場が大きく下落した場合には、追加投資したいと思います。























