2021年7月の市場動向
世界の株式市場に投資するVT ETF(以下、ドル建て)の価格上昇率は+0.62%、米国の株式市場に投資する VTI ETFの価格上昇率は+1.74%となりました。
為替については、円高ドル安となりました。
S&P500のセクター別株価上昇率(2021年7月)は、以下の通りです。
ヘルスケアセクターが+4.7%だった一方、エネルギーが▲8.4%となりました。
エネルギーセクターは2016年以来5年ぶりにセクターランキング第1位(2019年と2020年はワースト)となりそうでしたが、不動産や金融に抜かれるかもしれません。
主要ETFの株価上昇率(2021年7月)は、以下の通りです。
グロースが+3.2%、バリューが+1.0%と、グロースが優位となり、年初来でみるとほぼ同水準となりました。
ハイパーグロース株(テーマ型)が多いARKK(ARK Innovation ETF)は▲8.2%と、急落しました。
株式売買実績と組み入れ銘柄/構成比率(2021年7月末)
2021年7月の株式売買は、以下の通りです。
・新規購入:世界株式連動型
・一部売却:アーク助言投信
組み入れ銘柄と構成比率(2021年7月末)は、以下の通りです。
第1位がアディエン(ADYEN.AS)🇳🇱の10.0%、第2位がテンセント(0700.HK)🇨🇳の6.8%、第3位がBYD(1211.HK)🇨🇳の5.7%です。
テンセントとビヨンド・ミートは株価が不調なため、比率が低下し続けています。
銘柄名 | セクター | 比率 | |
1 | アディエン(ADYEN.AS)🇳🇱 | 情報技術 | 10.0% |
2 | テンセント(0700.HK)🇨🇳 | コミュニケーション・サービス | 6.8% |
3 | BYD(1211.HK)🇨🇳 | 一般消費財・サービス | 5.7% |
4 | マイクロソフト(MSFT)🇺🇸 | 情報技術 | 4.7% |
5 | ビヨンド・ミート(BYND)🇺🇸 | 生活必需品 | 4.5% |
6 | ショッピファイ(SHOP)🇨🇦 | 情報技術 | 4.4% |
7 | サーモフィッシャー(TMO)🇺🇸 | ヘルスケア | 4.4% |
8 | エヌビディア(NVDA)🇺🇸 | 情報技術 | 4.3% |
9 | シー・リミテッド(SE)🇸🇬 | コミュニケーション・サービス | 4.1% |
10 | ケリング(KER.PA)🇫🇷 | 一般消費財・サービス | 4.0% |
11 | ゾエティス(ZTS)🇺🇸 | ヘルスケア | 4.0% |
12 | フェイスブック(FB)🇺🇸 | コミュニケーション・サービス | 3.9% |
13 | 日経平均連動型 | 3.8% | |
14 | ナイキ(NKE)🇺🇸 | 一般消費財・サービス | 3.7% |
15 | P&G(PG)🇺🇸 | 生活必需品 | 3.7% |
16 | インテュイティブ・サージカル(ISRG)🇺🇸 | ヘルスケア | 3.7% |
17 | ロレアル(OR.PA)🇫🇷 | 生活必需品 | 3.4% |
18 | アップル(AAPL)🇺🇸 | 情報技術 | 3.2% |
19 | チャーチ&ドワイト🇺🇸 | 生活必需品 | 2.9% |
20 | ネットフリックス(NFLX)🇺🇸 | コミュニケーション・サービス | 2.9% |
21 | エヌシーノ(NCNO)🇺🇸 | 情報技術 | 2.3% |
22 | アクセンチュア(ACN)🇺🇸 | 情報技術 | 2.3% |
23 | アーク助言投信 | 2.2% | |
24 | ユニリーバ(UL)🇬🇧 | 生活必需品 | 2.1% |
25 | Cash | 1.7% | |
26 | 世界株式連動型 | 1.2% |
株式運用実績
2021年7月のポートフォリオは▲0.4%(円ベース)となりました。
現地通貨ベースではプラスだったものの、為替が円高となったことから若干のマイナスとなりました。
運用額は、円高の影響により若干の減少となりました。
組み入れ銘柄の株価上昇率と最大ドローダウン
組み入れ銘柄の株価上昇率(2021年7月)は、以下の通りです。
アディエンが10%超のプラスで、株価が上昇した銘柄が多かった一方、テンセントとビヨンド・ミートが大きなマイナスとなりました。
日経平均連動型の組み入れは失敗でした。
組み入れ銘柄の最大ドローダウン(過去52週高値からの下落率)は、以下の通りです。
3銘柄が最高値から40%程度下落しました。
国別およびセクター別構成比率
国別構成比率(アーク助言投信、世界株式連動型を除く)は、アメリカが53%、中国が13%、オランダが11%を占めます。
セクター別構成比率(アーク助言投信/世界株式連動型/日経平均連動型を除く)は、情報技術が35%、コミュニケーション・サービスが19%、生活必需品が18%を占めます。
産業グループ別構成比率(アーク助言投信/世界株式連動型/日経平均連動型を除く)は、以下の通りです。
今後の投資方針について
アップルやマイクロソフト等の決算は概ね良好でしたが、すでに株価には織り込み済みでした。
アマゾンやペイパル、ピンタレスト等コロナの恩恵を享受した企業は、売上高の減速が見込まれることから、事前にわかっていたことではあるものの株価には素直にネガティブに反応した銘柄が多い印象です。
中国政府による規制強化は、IT企業を中心にここ数ヶ月間行われていましたが、教育や不動産関連にも標的となったことは、ネガティブサプライズでした。
IT銘柄を中心に株価が急落したことから、テンセントの増額やJDドットコム等の新規投資を検討したいところですが、規制の影響を受けにくく、かつ中国経済の成長を取り込めるセクター(企業)は比較的堅調で、保有銘柄のなかではBYDの株価はプラスとなりました。
日本株は緊急事態宣言の延長の影響により引き続き苦戦中で、政治判断が難しい日本はこの状況から抜け出せないのではないかと心配になります。



















