2021年6月の市場動向
世界の株式市場に投資するVT ETF(以下、ドル建て)の価格上昇率は+0.68%、米国の株式市場に投資する VTI ETFの価格上昇率は+2.17%となりました。
為替については、円安ドル高となりました。

S&P500のセクター別株価上昇率(2021年6月)は、以下の通りです。
情報技術セクターが+6.9%、エネルギーが+4.5%だった一方、素材が▲5.5%、金融が▲3.1%となりました。
コロナ収束後の経済活動再開期待や半導体不足の影響で、物価が大きく上昇していることから、エネルギーセクターは引き続き堅調で、2016年以来5年ぶりにセクターランキング第1位(2019年と2020年はワースト)となる可能性が極めて高くなりました。

主要ETFの株価上昇率(2021年6月)は、以下の通りです。
グロースが+5.9%、バリューが▲1.8%と、グロースが優位となり、年初来でみると差が縮まっています。
ハイパーグロース株(テーマ型)が多いARKK(ARK Innovation ETF)は+16.7%と、大きく反発しました。

株式売買実績と組み入れ銘柄/構成比率(2021年6月末)
2021年6月の株式売買はなしです。
組み入れ銘柄と構成比率(2021年6月末)は、以下の通りです。
第1位がアディエン(ADYEN.AS)🇳🇱の9.1%、第2位がテンセント(0700.HK)🇨🇳の8.4%、第3位がビヨンド・ミート(BYND)🇺🇸の5.9%です。
銘柄名 | セクター | 比率 | |
1 | アディエン(ADYEN.AS)🇳🇱 | 情報技術 | 9.1% |
2 | テンセント(0700.HK)🇨🇳 | コミュニケーション・サービス | 8.4% |
3 | ビヨンド・ミート(BYND)🇺🇸 | 生活必需品 | 5.9% |
4 | BYD(1211.HK)🇨🇳 | 一般消費財・サービス | 5.6% |
5 | アーク助言投信 | 4.8% | |
6 | マイクロソフト(MSFT)🇺🇸 | 情報技術 | 4.5% |
7 | エヌビディア(NVDA)🇺🇸 | 情報技術 | 4.5% |
8 | ショッピファイ(SHOP)🇨🇦 | 情報技術 | 4.4% |
9 | サーモフィッシャー(TMO)🇺🇸 | ヘルスケア | 4.1% |
10 | シー・リミテッド(SE)🇸🇬 | コミュニケーション・サービス | 4.1% |
11 | 日経平均連動型 | 4.0% | |
12 | ケリング(KER.PA)🇫🇷 | 一般消費財・サービス | 3.9% |
13 | フェイスブック(FB)🇺🇸 | コミュニケーション・サービス | 3.9% |
14 | ゾエティス(ZTS)🇺🇸 | ヘルスケア | 3.7% |
15 | P&G(PG)🇺🇸 | 生活必需品 | 3.5% |
16 | ナイキ(NKE)🇺🇸 | 一般消費財・サービス | 3.5% |
17 | インテュイティブ・サージカル(ISRG)🇺🇸 | ヘルスケア | 3.4% |
18 | ロレアル(OR.PA)🇫🇷 | 生活必需品 | 3.3% |
19 | アップル(AAPL)🇺🇸 | 情報技術 | 3.1% |
20 | ネットフリックス(NFLX)🇺🇸 | コミュニケーション・サービス | 3.0% |
21 | チャーチ&ドワイト🇺🇸 | 生活必需品 | 2.9% |
22 | エヌシーノ(NCNO)🇺🇸 | 情報技術 | 2.2% |
23 | アクセンチュア(ACN)🇮🇪 | 情報技術 | 2.2% |
24 | ユニリーバ(UL)🇬🇧 | 生活必需品 | 2.2% |
株式運用実績
2021年6月のポートフォリオは+7.7%(円ベース)となりました。
6月最終日は結構やられましたが、全般的にボラティリティの低い相場でした。
現地通貨ベースでは+6.8%と、VT ETF(ドルベース)に対して、久々に大きくアウトパフォームしました。

運用額は、保有銘柄の株価が上昇したことから増加となりました。

組み入れ銘柄の株価上昇率と最大ドローダウン
組み入れ銘柄の株価上昇率(2021年6月)は、以下の通りです。
BYDとエヌビディアが20%超、ショッピファイや好決算を発表したナイキ、アーク助言投信は10%超のプラスとなりました。
一方、主力のテンセントが▲5.7%と、ここ数ヶ月厳しい状況です。
2021年5月に新規に組み入れた日経平均連動型はマイナスです。

組み入れ銘柄の最大ドローダウン(過去52週高値からの下落率)は、以下の通りです。
3銘柄が最高値から20%超下落しています。

国別およびセクター別構成比率
国別構成比率(アーク助言投信を除く)は、アメリカが50%、中国が15%、オランダが10%を占めます。

セクター別構成比率(アーク助言投信/日経平均連動型を除く)は、情報技術が33%、コミュニケーション・サービスが21%、生活必需品が19%を占めます。

産業グループ別構成比率(アーク助言投信/日経平均連動型を除く)は、以下の通りです。

今後の投資方針について
6月に決算発表があったアクセンチュアとナイキは好決算だったことに加え、グロース株が好調だったことから、市場平均を大きくアウトパフォームしました。
ハイパーグロース株が多いアークETFは、5月中旬を底に株価が急回復していますが、このまますぐに最高値を超えるよりは、時間をかけてしばらく横ばいで推移した方が、最高値更新後にさらなる株価上昇が期待できるため、一服して欲しいところです。
投資したいハイパーグロース銘柄は、株価が大きく上昇したことから、しばらく様子見です(アークETFも含めて、売却したくなります)。
7月中旬から始まるアメリカ企業の決算発表は、マイクロソフトやフェイスブック等IT関連企業を中心に、引き続き好決算が期待できますが、半導体不足の影響や物価上昇によるコストアップで苦戦する企業も出てきそうです。
アフターコロナのグローバル景気回復が本当に来るのであれば、景気敏感株の多い日本株が久々にグローバル株式をアウトパフォームすることが期待できるので、5月に日本株ETFへ新規投資しましたが、6月単月でみればマイナスとなり失敗でした。
2021年は日本株と中国株が不調で、特に日本株は5-6年間連続で市場平均を下回っていることから、もうそろそろ反発を期待したいところで、さらに日本株ETFを積み増すかもしれません。
それよりも、アリババやJDドットコム等株価が戻している中国株が多いなか、テンセントの株価が不調なのが気がかりです。



















